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赤岳イメージ

八ヶ岳を代表する難コース「真教寺尾根」とは?

八ヶ岳連峰の盟主・赤岳はエリア内で最も人気のある山ですが、その頂を目指すコースは多数有ります。
その中で一番人気なのは美濃戸口を起点にしたコースで、難易度もさほど高くありません。

今回紹介する「真教寺尾根コース」は美濃戸口の丁度反対側から登るコースです。
距離が長い上に急登の連続で、頂上直下は危険な鎖場が待ち受ける難コースとなっています。
位置的にも難易度的にも、美濃戸口からのコースとはまさしく真逆の存在と言えるでしょう。

確かに楽では無いコースですが、歯応えは抜群で、走破した時の達成感も格別です。
キレット越えのコースと同様に、赤岳に登るなら一度はチャレンジして欲しい名コースですね。


  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
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真教寺尾根の最寄り駅・小海線「清里駅」からスタート

小淵沢駅のホーム。 清里駅のホーム。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

真教寺尾根登山口の最寄り駅はJR小海線「清里駅」
JR中央本線「小淵沢駅」での乗り換えとなりますが、小海線はかなり本数が少ない路線なので、
日程を組む時は結構難儀します。 乗り換えタイミングに注意してください。
清里駅は僅か三駅目ですが、その三駅目まで行くのが大変な路線と言えます。


清里駅の周辺。 駅前のSL。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

清里駅周辺は高原リゾート・別荘地といった雰囲気で、駅前にはSLが展示してあります。
ATMの利用は必ず清里駅で済ませておきましょう。

登山口のある「サンメドウズ清里(清里ハイランドパーク)」まではバスが有りますが、
運行期間や本数に限りが有り、同じく本数の少ない電車との調整が結構大変です。
タクシー利用でも10分・1700円程度なので、場合によっては活用しましょう。

なお、清里ハイランドパークは県界尾根の登山口の一つでもあります。


清里ハイランドパーク内部。 リフト駅からの展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

真教寺尾根の本来の登山口は、サンメドウズ清里の手前に有る「美し森」なのですが、
赤岳頂上まで6時間のコースタイムとなり、スタートが遅い今回の山行では少々厳しくなります。
そこで、サンメドウズ清里のリフトを利用すれば、行程を1時間ほどショートカットをする事が可能です。

ただし、リフト使用の場合でも赤岳頂上までは標高差1000m、コースタイム5時間弱も有り、
さらに後半は険しい岩場の急登となるので、いずれにしても厳しいコースに変わり有りません。



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リフト駅を後にし、最初の目標「牛首山」を目指す

登山道の序盤。 登山道の序盤。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

リフトを降りたのが午前11時。 行動終了の目安である15時前後を目標に真教寺尾根にアタック開始!
リフト駅の直ぐ目の前に登山口が有るので、看板を確認して進みましょう。


賽の河原と展望。 賽の河原と展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

10分程で「賽の河原」という開けた場所に到着しました。
手前のピークが当面の目標である「牛首山」で、背後に聳える赤岳はまだ遙か遠くですね。


笹の生い茂る登山道。 目安となる看板。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

賽の河原から先はいきなり急登で始まるのですが、それ以上に生い茂る笹に驚かされます。
一応コースは認識できる程度ですが、真夏になると歩きにくくなるかもしれません。
道中にはコースを10分割した看板が有り、現在地を把握する目安になります。


開けた崩壊地。 開けた崩壊地。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

序盤は樹林帯ですが、程良く陽差しが差し込むので気持ちよく歩けます。
南アルプス側の展望が楽しめる場所が有りますが、路肩が崩壊しているので通過する際は慎重に。


南アルプス方面の展望。 南アルプス方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

展望所からは南アルプス北部の名峰が一望できます。
例年通り鳳凰山と甲斐駒ヶ岳は残雪が少なめですが、砂と岩の地形による物でしょうか?


静かな牛首山。 静かな牛首山。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

リフト駅から1時間10分程で「牛首山(2280m)」に到着しました。
展望はあまり有りませんが、ベンチが有るので後半戦に備えて休んでいきましょう。


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牛首山から先はいよいよ急登と岩場の核心部に突入

後半戦の急登。 涼しい残雪。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

牛首山から先は若干下り、その後再び急登が始まります。
6月だと一部に残雪が有り、冷たい空気の天然クーラーとしてありがたい存在です。
ただし、コース上の残雪は柔くなっているので、歩く際は踏み抜きに注意しましょう。


岩場の始まり。 岩場の始まり。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

いよいよ最初の岩場が登場しましたが、ここは傾斜も緩く、特に難所ではありません。


真教寺尾根と牛首山。 天狗尾根の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

岩場が始まると展望が一気に開け、周囲の地形を一望できるようになります。
後方には歩いてきた牛首山からの稜線が、そして左手には天狗尾根の岩稜地帯が見渡せます。


縞枯れ地帯。 縞枯れ地帯。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

立ち枯れた樹木が密集していますが、南部でも縞枯れ現象が見られるようですね。


小手調べの鎖場。 天狗尾根の大天狗。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

樹林帯を抜けて岩稜地帯に入ると、真教寺尾根も終盤戦。 これから先は岩場の連続です。
なお、このルートには縦走路と合流するまで梯子場は有りません。

左手には特徴的な尖った岩が見えますが、昨年権現岳から縦走した時にも目に付いた岩ですね。
どうやら天狗尾根に位置する「大天狗」と呼ばれる巨岩の様で、この天狗尾根にはバリエーションルートが有るそうです。


急勾配の鎖場。 急勾配の鎖場。
急勾配の鎖場。 急勾配の鎖場。
急勾配の鎖場。 急勾配の鎖場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

次から次へと岩場が出現し、行き着く暇も有りません。
キレット方面から赤岳へ登る際の最後の岩場に比べると、あちらは一つの巨大な岩場ですが、
こちらは細かい岩場が連続して存在するという感じです。 地形の険しさ自体は概ね一緒ですね。


岩場と崩壊地。 岩場と崩壊地。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

岩場は踏み後が不明瞭な事が多いですが、このルートも同様に注意が必要です。
特にこの付近は岩場と崩壊地が混在しているため、何処を進むべきか迷う場合が有ります。
土汚れを踏み後と勘違いして進むと、何時の間にか崩壊地に迷い込む恐れが有ります。

ここは素直に鎖を忠実に辿って進んだ方が無難でしょう。
細かい石がゴロゴロしている場所も多いため、くれぐれも落石にはご注意を。


権現岳方面の展望。 9合目付近の岩場。
9合目付近の岩場。 9合目付近の岩場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

いつしか天狗尾根の巨岩を下に見るようになると、真教寺尾根の9合目を示す看板が出現。
空気は薄く、傾斜もますます強まりますが、ここまで来ればあと少しで縦走路に出ます。


縦走路と合流。 権現岳方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年6月頃)

9合目を過ぎればひと登りで縦走路と合流します。
ルートが分岐しているので、うっかり権現岳や中岳方面へ進まないように注意してください。
ここから赤岳頂上までは10分程度。 気を引き締めて頑張りましょう。


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