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裏銀座トイメージ

裏銀座コースを彩る最初の名峰「烏帽子岳」とは?

裏銀座コースには多くの山が存在しますが、最初にお目に掛かるのが「烏帽子岳」です。
ブナ立尾根を登って稜線に合流し、裏銀座コースとは反対方向に少し行った辺りに有ります。
なので、厳密に言うと裏銀座から少し外れた位置に有ると言うべきでしょうか?
向かい側にある表銀座の燕岳によく似た位置付けの山と言えます。

最寄りの小屋からはほど近く、途中のコースも展望は良好で植物も豊富。
もちろん烏帽子岳自体も素晴らしく、天を突く様な巨岩は一見の価値有りです。
見て良し、登って良しの名峰で、私は一発で気に入りました。

縦走の先を急ぎたい、或いは100名山じゃないからといった理由でスルーするのは絶対損です。
この山に登るためだけにブナ立尾根を登ってくる価値は有る、一押しの名峰です!


■ コースタイム:烏帽子小屋から片道30分程度
■ 分岐:烏帽子岳の手前に1箇所
■ 難所:烏帽子岳頂上付近は岩場で、トラバース・鎖場が有り、転落注意

  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。

烏帽子小屋から烏帽子岳分岐までの稜線

烏帽子小屋付近のルート。 烏帽子小屋付近のルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

前述の通り、烏帽子岳の立地は近くにある燕岳と非常に似ています。
最寄りの小屋から縦走ルートとは反対側に30分程行った場所に有り、地形もほぼ同様。

烏帽子小屋から烏帽子岳方面へ進むと、最初は樹林帯ですが、直ぐに開けます。
若干の勾配もありますが、さしたる程度ではありません。
踏み跡は明瞭で整備も行き届いているので、道に迷う事はまず無いでしょう。

往復で1時間は必要なので、雨具などの基本装備は持って行きましょう。


燕岳と似た風景。 燕岳と似た風景。
ハイマツ帯を抜ける。 ハイマツ帯を抜ける。
燕岳と似た風景。 燕岳と似た風景。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

烏帽子小屋から5分も歩くと樹林帯が開け、砂礫と花崗岩の美しい風景が現れます。
この付近の景色は燕岳周辺の景色と非常に似ており、既視感を覚えますね。
とにかくのどかで美しい風景なので、ゆっくりと堪能してください。


前烏帽子岳。 烏帽子岳の遠景。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

ある程度歩くと目の前にピークが見えてくるのですが、これが「前烏帽子岳(2605m)」です。
烏帽子岳と勘違いする人が多いためか「ニセ烏帽子岳」とも呼ばれます。
勝手に勘違いされた挙げ句に偽物扱いとは、全くもって理不尽な話ですな。(笑)

右画像の左奥に鎮座するのが烏帽子岳で、右奥には濁沢上部の崩壊地が見えます。


前烏帽子岳を下る。 前烏帽子岳を下る。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

この前烏帽子岳の通過にアップダウンが有るため、ブナ立て尾根で疲労した人は注意してください。
無理をせず、烏帽子小屋泊でじっくり楽しむプランも検討しましょう。


烏帽子岳への分岐点。 烏帽子岳への分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

前烏帽子岳を越えると分岐点が有り、烏帽子岳へは左のルートへ進みましょう。
右側は「四十八池」を経由して船窪岳方面へ至る縦走路です。
四十八池は大変美しい場所なので、是非ゆっくりと散策してみてください。


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尖った巨岩が特徴的な烏帽子岳に登る

かなり巨大な烏帽子岳の頂。 かなり巨大な烏帽子岳の頂。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

烏帽子岳といえばこの巨岩ですが、写真で見ただけではスケール感が掴めませんでした。
実際に間近で見てみると、あまりの巨大さに圧倒されました。 これは大迫力!
なんとなく鳳凰山のオベリスクに似ている気がしますね。


烏帽子岳とその周辺。 濁り沢の崩壊地。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

烏帽子岳の周囲には巨大な花崗岩や池塘が点在し、それらを眺めるのもまた一興です。
そして濁沢上部の崩壊地もまたデカイ! 烏帽子岳も飲み込まれてしまいそうで怖いですね。


烏帽子岳への登り。 烏帽子岳への登り。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

分岐点から少し進むといよいよ頂上への上り勾配に差し掛かります。
最初はただの上り坂ですが、やがて岩場が出現するので気を引き締めましょう。


険しい頂上への道。 険しい頂上への道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

転落注意の看板がします様に、これからあの岩場によじ登る訳です。
鎖などで整備されてはいますが、転落すると大怪我は免れないので要注意。


岩場と鎖場の連続。 岩場と鎖場の連続。
人工的な足場。 人工的な足場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

巨大な一枚岩を鎖やステップを活用しつつよじ登ります。
傾斜がキツイ場所も有るので、すれ違いと落石に注意しつつ進みましょう。


細い岩場をトラバース。 細い岩場をトラバース。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

烏帽子岳登頂における最大の核心部はこのトラバース地点。
頑丈な鎖が有りますが足場は狭く、かなり高く切れ落ちているので、転落はアウトです。
滑落はもとより、反対側から来る人とのすれ違いにも注意。 ヘルメットを推奨します。


頂上付近の岩場。 頂上付近の岩場。
頂上付近の岩場。 頂上付近の岩場。
頂上付近の岩場。 頂上付近の岩場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

トラバース地点を過ぎれば頂上は間近です。
いくつかの展望所に分かれており、それぞれよじ登れる様になっています。
が、転落すると命に関わるので、安全最優先で無理はしない様に。

烏帽子岳の頂上には岩場の難所が有るため、不慣れな人には大変かも知れません。
地形的には大崩山の中和久塚・上和久塚に似ているような気もします。


頂上の最高点。 頂上の最高点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

ひときわ大きな岩の上にポールが立っているのですが、ここが最高点でしょうか。
全周囲の素晴らしい展望ですが、特に四十八池方面の展望が最高ですね。


四十八池方面の展望。 四十八池方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

分岐点から右へ進んだ先には「四十八池」が有り、文字通り多くの池塘が点在します。
とても美しい場所なので、是非とも烏帽子岳とセットで行ってみてください。


烏帽子小屋方面の展望。 高瀬ダムの展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

四十八池の反対側には裏銀座方面の展望が見事!
そして見下ろせば高瀬ダムが。 つい数時間前に居た場所ですが、なんだか懐かしさも感じます。


薬師岳の展望。 薬師岳の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

高瀬ダムと反対側には薬師岳方面の展望が開けています。
特徴的な白っぽい山容と、これまた特徴的な複数のカールが目を惹きます。


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