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涸沢岳と北穂高岳を結ぶ難ルート
登山者を惹き付けて止まない美しい穂高連峰ですが、一方で非常に険しい場所としても有名です。
険しさ故に事故が多発する為、一部の小屋には山岳警備隊が常駐している程です。
特に西穂高岳から奥穂高岳・北穂高岳を経て南岳に至る「穂高稜線」は難ルートとして知られており、
登山地図には危険マークが記され、岩稜歩きの未経験者には荷が重い場所です。
今回はその難ルートの一部で有る涸沢岳から北穂高岳を結ぶルートを通ります。
大キレットと同等以上の難所として知られており、滑落が重大事故に直結する危険ルートです。
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
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北アルプス屈指の難ルート・涸沢岳から北穂高岳
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
今回は涸沢岳から北穂高岳を目指して穂高稜線を通過します。
同一のルートであっても、地形の関係で通過する方向で難易度が変化する事が多いですが、
このルートに関してはどちらでも大差ないとされています。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
穂高岳山荘から涸沢岳に登り、そこから更に進むと難所への入り口が姿を現します。
いきなり断崖絶壁を鎖を使って垂直に下りますが、ここで恐怖を感じる人は無理をせずに引き返しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
「D沢のコル」から「涸沢槍」へ向けて長い岩場の下りが続きます。
この岩場を登りと下りどちらで通るか? 下りは高度感を感じやすいので怖いかも知れません。
いずれにしても悪天候時は危険すぎて絶対に通りたくないルートです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
とにかく傾斜がきつく、高度感も凄いので恐怖を感じやすい場所です。
特に危険な場所には頑丈な鎖が有りますが、三点支持の基本を厳守して慎重に進みましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
途中に何カ所か梯子が有るのですが、梯子自体よりも前後の岩場の通過が大変でした。
鎖が無いととても通過できないような地形で、転落が即大事故に繋がる場所です。
動きやすいように余分な荷物は全てザック内に収納しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
コースの中間辺り位置する最低コルに到着しました。
ここはこのルートでは数少ない休息場所で、ザックを下ろして一息付けます。
涸沢カール方面の展望が素晴らしく、しばし緊張をほぐして休憩しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
最低コルを過ぎると再び難所到来。 今度は北穂高岳に向けて徐々に高度を上げます。
涸沢側と飛騨側を交互に通過しますが、特に飛騨側が切れ落ちているので要注意です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
一部の箇所で飛騨側の絶壁を通過するのですが、結構怖い場所に鎖が無くて大変でした。
こういう岩稜帯ではルートを少し外れただけで危険箇所に入り込むので、マークを見落とさないように。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
北穂分岐まで来れば難所はほぼ終了で、北穂高岳の山頂・小屋まではあと一息です。
これまでの道を振り返ると、このルートの難易度の高さがよく分かります。
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