-
北アルプス
- 合戦尾根から燕山荘へ
- 燕山荘 ~ 燕岳
- 表銀座・稜線縦走1
- 表銀座・稜線縦走2
- 表銀座・稜線縦走3
- 表銀座・東鎌尾根
- 槍ヶ岳の頂上へ挑戦
- 槍ヶ岳 ~ 横尾
- 重太郎新道
- 前穂高岳と吊尾根
- 横尾 ~ 涸沢カール
- ザイテングラート
- 奥穂高岳
- 涸沢岳からの展望
- 涸沢岳 ~ 北穂高岳
- 北穂高岳と北穂高小屋
- 北穂高岳 ~ 涸沢カール
- 大キレット
- 南岳 ~ 槍ヶ岳
- 白馬駅 ~ 白馬尻小屋
- 大雪渓と小雪渓
- 白馬岳頂上宿舎と白馬山荘
- 白馬岳からの展望
- 白馬岳 ~ 栂池
- 八方尾根と八方池
- 唐松岳からの展望
- 唐松岳 ~ 五竜山荘
- 五竜山荘と五竜岳
- 五竜岳 ~ 遠見尾根
- 後立山連峰・柏原新道
- 後立山連峰・爺ヶ岳
- 後立山連峰・鹿島槍ヶ岳
- 後立山連峰・八峰キレット
- 常念山脈・大天井岳
- 常念山脈・常念岳
- 常念山脈・一ノ沢コース
- 裏銀座・ブナ立尾根
- 裏銀座・烏帽子岳
- 裏銀座・稜線コース1
- 裏銀座・稜線コース2
- 裏銀座・稜線コース3
- 裏銀座・稜線コース4
- 小池新道と左俣林道
北アルプス屈指の急登・重太郎新道
穂高連峰を構成する3000m峰の前穂高岳。 その前穂高岳に直登する登山道が「重太郎新道」です。
序盤こそ緩やかな樹林帯ですが、中盤以降は岩場の急登が連続し、梯子場や鎖場も多数。
前穂高岳頂上までの標高差は1600mも有り、アルプス屈指の急登として知られています。
確かに大変な道ですが、その分歯応えが有り、展望も最高なのでお勧めできるルートです。
脚力や体力に自信が無い人は、途中にある岳沢小屋も活用してみましょう。
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
スポンサーリンク
上高地から前穂高岳の前哨基地・岳沢小屋へ
七月中旬、梅雨の合間を縫ってやってきました上高地。
今回利用したのは東京駅発の夜行バスで、独立三列シートの豪華仕様です。
・・・が、今回も安眠とは無縁で、なんと一睡もできませんでした。
やはり私と夜行バスは相性最悪のようです。 便利ではあるのですが・・・
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
登山拠点となるのはお馴染み上高地で、ターミナルから20分程で登山口に到着します。
槍ヶ岳や涸沢などと違い、横尾までの林道歩きが無いので楽なのは良いですね。
登山道に入っても岳沢小屋までは緩やかな樹林帯の登りで、整備も行き届いています。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
岳沢小屋まではコースタイムで2時間半ですが、健脚者なら2時間以内で行けるでしょう。
途中に案内板が充実しているので目安に出来ます。 沢が開けてきたら小屋は間もなくです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
途中には名物の風穴が有り、残雪の効果で非常に涼しくて癒やされます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
上高地から100分程で「岳沢小屋」に到着しました。
前穂高岳への前泊地として利用される小屋で、宿泊者は既に出発した後なので静かです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
ここから重太郎新道は本格的な登りとなり、頂上まではコースタイムで3時間半です。
この付近からでも良い景色は楽しめますが、せっかくなら頂上まで行って欲しいですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
重太郎新道は高山植物も楽しめるルートで、初夏の頃には様々な花が咲き誇っています。
途中で出会った人の中には、小屋の周辺まで花を楽しみに来たという人が結構居ました。
スポンサーリンク
いよいよ始まる北アルプス屈指の急登・重太郎新道
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
岳沢小屋を過ぎると、キツイと評判の重太郎新道の本領発揮です。
大半が岩場の急登となり、梯子や鎖も登場するので三点支持の基本は必須と言えるでしょう。
三大急登の合戦尾根よりも遥かにきつく、どういう基準で選定されているのかが知りたいですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
一部区間は登りと下りでルートが分かれています。
重太郎新道はシーズン中に混雑する上に、下りでの事故が多い為、その対策でしょうか。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
標高2500m手前付近にある「カモシカの立場」の様子です。
この付近辺りから西穂高岳へ連なる稜線の展望が楽しめます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
この後も何カ所かの梯子場が出現しますが、一発目の物に比べると短くて楽です。
鎖場も登場しますが、鎖は使用しなくても楽に登れる程度の物です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
五合目の「岳沢パノラマ」までに樹林帯が終わり、その後は展望の開けた登山道が続きます。
この付近は展望が素晴らしく、休息を兼ねて展望を堪能しましょう。
遠くの乗鞍岳などもよく見えますが、真横に聳える「明神岳(みょうじんだけ・2931m)」も圧巻ですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
岳沢パノラマから先は樹林帯が無い為、日焼け止めが無いと大変な事になります。
岩場の難易度も高くなる為、終盤に向けて万全の体制で挑みましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
上高地から標高差1500m程も続く厳しい道ですが、全域に渡って丁寧に整備されています。
ありがたく利用させて貰い、怪我の無いように無事に下山しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
七合目の「雷鳥広場」に到着しました。
アルプスには似たような地名が複数有りますが、雷鳥の目撃が多発する場所なのでしょうか?
途中には僅かですが一旦下る場所があります。
ただ、基本的に急登の登り一辺倒なので頑張りましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
終盤はとりわけ岩場が険しくなるので、ルートを外れないように注意してください。
頑張ってひと登りすると、前穂高岳頂上と奥穂高岳の分岐点である「紀美子平」に到着します。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)
紀美子平からは多くの人がザックをデポして前穂高岳の頂上を目指します。
頂上での休息も含め、大体往復1時間程度なので、必要に応じてアタックザックも活用しましょう。
紀美子平から上高地の方を振り返ると、今までと距離感がほとんど変わらない点に気が付きます。
つまり、直線距離はあまり変わらず、ひたすら標高を上げてきたという事です。
やはり重太郎新道は北アルプスを代表する急登という事ですね。
スポンサーリンク