現在地   Topページ登山コーナートップ > 北アルプス屈指の急登・重太郎新道


HOME

Sight Map

登山TOP



前穂高岳イメージ

北アルプス屈指の急登・重太郎新道

穂高連峰を構成する3000m峰の前穂高岳。 その前穂高岳に直登する登山道が「重太郎新道」です。
序盤こそ緩やかな樹林帯ですが、中盤以降は岩場の急登が連続し、梯子場や鎖場も多数。
前穂高岳頂上までの標高差は1600mも有り、アルプス屈指の急登として知られています。

確かに大変な道ですが、その分歯応えが有り、展望も最高なのでお勧めできるルートです。
脚力や体力に自信が無い人は、途中にある岳沢小屋も活用してみましょう。


  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。


スポンサーリンク


上高地から前穂高岳の前哨基地・岳沢小屋へ

七月中旬、梅雨の合間を縫ってやってきました上高地。
今回利用したのは東京駅発の夜行バスで、独立三列シートの豪華仕様です。
・・・が、今回も安眠とは無縁で、なんと一睡もできませんでした。
やはり私と夜行バスは相性最悪のようです。 便利ではあるのですが・・・

上高地から見る穂高連峰。 登山口への木道。
序盤の樹林帯。 序盤の樹林帯。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

登山拠点となるのはお馴染み上高地で、ターミナルから20分程で登山口に到着します。
槍ヶ岳や涸沢などと違い、横尾までの林道歩きが無いので楽なのは良いですね。

登山道に入っても岳沢小屋までは緩やかな樹林帯の登りで、整備も行き届いています。


整備された案内板。 岳沢のガレ場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

岳沢小屋まではコースタイムで2時間半ですが、健脚者なら2時間以内で行けるでしょう。
途中に案内板が充実しているので目安に出来ます。 沢が開けてきたら小屋は間もなくです。


涼しい風穴。 涼しい風穴。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

途中には名物の風穴が有り、残雪の効果で非常に涼しくて癒やされます。


岳沢小屋。 岳沢小屋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

上高地から100分程で「岳沢小屋」に到着しました。
前穂高岳への前泊地として利用される小屋で、宿泊者は既に出発した後なので静かです。


岳沢小屋。 岳沢小屋。
岳沢から見上げる風景。 岳沢から見上げる風景。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

ここから重太郎新道は本格的な登りとなり、頂上まではコースタイムで3時間半です。
この付近からでも良い景色は楽しめますが、せっかくなら頂上まで行って欲しいですね。


岳沢の高山植物。 岳沢の高山植物。
岳沢の高山植物。 岳沢の高山植物。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

重太郎新道は高山植物も楽しめるルートで、初夏の頃には様々な花が咲き誇っています。
途中で出会った人の中には、小屋の周辺まで花を楽しみに来たという人が結構居ました。


スポンサーリンク


いよいよ始まる北アルプス屈指の急登・重太郎新道

重太郎新道の登り。 長い梯子場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

岳沢小屋を過ぎると、キツイと評判の重太郎新道の本領発揮です。
大半が岩場の急登となり、梯子や鎖も登場するので三点支持の基本は必須と言えるでしょう。
三大急登の合戦尾根よりも遥かにきつく、どういう基準で選定されているのかが知りたいですね。


登りと下りで分かれた場所。 登りと下りで分かれた場所。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

一部区間は登りと下りでルートが分かれています。
重太郎新道はシーズン中に混雑する上に、下りでの事故が多い為、その対策でしょうか。


カモシカの立場。 西穂高岳方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

標高2500m手前付近にある「カモシカの立場」の様子です。
この付近辺りから西穂高岳へ連なる稜線の展望が楽しめます。


厳しい重太郎新道。 厳しい重太郎新道。
厳しい重太郎新道。 厳しい重太郎新道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

この後も何カ所かの梯子場が出現しますが、一発目の物に比べると短くて楽です。
鎖場も登場しますが、鎖は使用しなくても楽に登れる程度の物です。


厳しい重太郎新道。 岳沢パノラマ。
明神岳の展望。 上高地方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

五合目の「岳沢パノラマ」までに樹林帯が終わり、その後は展望の開けた登山道が続きます。
この付近は展望が素晴らしく、休息を兼ねて展望を堪能しましょう。
遠くの乗鞍岳などもよく見えますが、真横に聳える「明神岳(みょうじんだけ・2931m)」も圧巻ですね。


厳しい重太郎新道。 厳しい重太郎新道。
厳しい重太郎新道。 厳しい重太郎新道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

岳沢パノラマから先は樹林帯が無い為、日焼け止めが無いと大変な事になります。
岩場の難易度も高くなる為、終盤に向けて万全の体制で挑みましょう。


整備された登山道。 整備された登山道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

上高地から標高差1500m程も続く厳しい道ですが、全域に渡って丁寧に整備されています。
ありがたく利用させて貰い、怪我の無いように無事に下山しましょう。


雷鳥広場。 岩場の急登。
貴重な?下り。 貴重な?下り。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

七合目の「雷鳥広場」に到着しました。
アルプスには似たような地名が複数有りますが、雷鳥の目撃が多発する場所なのでしょうか?

途中には僅かですが一旦下る場所があります。
ただ、基本的に急登の登り一辺倒なので頑張りましょう。


岩場の急登。 紀美子平の分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

終盤はとりわけ岩場が険しくなるので、ルートを外れないように注意してください。
頑張ってひと登りすると、前穂高岳頂上と奥穂高岳の分岐点である「紀美子平」に到着します。


紀美子平の分岐点。 変わらぬ風景。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

紀美子平からは多くの人がザックをデポして前穂高岳の頂上を目指します。
頂上での休息も含め、大体往復1時間程度なので、必要に応じてアタックザックも活用しましょう。

紀美子平から上高地の方を振り返ると、今までと距離感がほとんど変わらない点に気が付きます。
つまり、直線距離はあまり変わらず、ひたすら標高を上げてきたという事です。
やはり重太郎新道は北アルプスを代表する急登という事ですね。


スポンサーリンク


次のページへ進む

登山コーナーのTOPへ戻る



関連記事(一部広告を含む)

Page Top