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八ヶ岳有数の岩稜地帯・横岳
岩稜帯が集中する南八ヶ岳ですが、中でも横岳は特に荒々しい山の一つとして知られます。
赤岳や美濃戸方面から眺めると、隣に有る硫黄岳の穏やかな山容との対比が際立って面白いですね。
一般的には赤岳もしくは硫黄岳からの縦走の途中に通過することが多いですが、直登ルートも有ります。
難易度は高めですが、穂高稜線ほどでは無いので、岩稜帯の経験を積む場所としてオススメです。
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
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赤岳を後にし、最高の展望を堪能しつつ横岳方面へ縦走開始
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
赤岳展望荘を後にし、本日は横岳・硫黄岳を目指しての縦走が始まります。
小屋から5分程の場所は、日本最高峰と赤岳最高峰がセットで眺められる絶好のスポットです。
一方の横岳方面はいかにも荒々しい岩稜帯が待ち構えており、今からワクワクしますね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
各地に祠などが点在する八ヶ岳ですが、この稜線にもお地蔵様が鎮座しています。
登山の安全を祈願し、ひとつお祈りしていきましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
この稜線ルートにも複数の梯子場が有りますが、ゲンジー梯子の様な際だった物は有りません。
主な難所は鎖場を中心とした岩場の急斜面で、加えて左右の断崖絶壁への滑落にも要注意です。
このエリアを歩く際にはヘルメットは必須装備としてお勧めします。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
荒々しい場所ではありますが、全体的に良く整備されており、踏み跡も明瞭です。
個人的にはキレットから赤岳への岩場の方が難易度は上だという評価です。
あちらは標高差の大きい急勾配ですが、この付近には大きな標高差は有りません。
とは言え、油断は禁物なので、滑落と落石には最大限の注意を払いましょう。
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素晴らしい展望で一息付ける横岳山頂
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
縦走中に通過する事が多い横岳ですが、直通ルートとしてこの「杣添尾根(そまぞえおね)」が有ります。
登山口からの距離は約3.3km、標高差は約1100m、コースタイムは登り約3時間半、下り約2時間半程です。
これと言った難所はありませんが、八ヶ岳の中ではマイナールートなので下調べは入念に。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
赤岳展望荘を出発して1時間ほどで「横岳(2829m)」に到着しました。
八ヶ岳連峰の中では赤岳に次ぐ2番目の標高で、頂上は比較的広々としています。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
横岳頂上を中心とした稜線は非常に展望が良く、最高の景色を堪能できます。
八ヶ岳各地はもちろん、日本アルプスや富士山など、関東甲信越の名だたる名峰が一望できます。
また、足下には様々な高山植物が咲いており、開花時期に合わせたプランニングも良いですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
梯子や鎖はたくさん有りますが、鉄板の橋は珍しい存在です。
大崩山にも思案橋など似たような橋が2箇所ほど有りますね。
さほど危険な場所ではありませんが、狭いのですれ違いには注意しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
横岳頂上を過ぎると、いくつかの岩場や梯子場は有りますが、段々と地形は穏やかになります。
中には冬期専用の梯子も有るので注意してください。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
硫黄岳に近づくと、これまでの岩稜帯から地形が一変し、砂礫の多い穏やかな場所に出ます。
登山道を囲むように設置されたフェンスは鹿よけの物で、丹沢や南アルプス等にも存在します。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
横岳の方を振り返ると、「大同心」と呼ばれる巨大な岩が見えます。
稜線の方からの踏み跡が見えますが、ここはクライミングの名所らしく、基部から登る様ですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2016年6月頃)
鹿よけのフェンスには通電しているので、うっかり触れないように注意してください。
フェンス地帯を過ぎると鞍部に建つ「硫黄岳山荘」が確認できます。
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