-
北アルプス
- 合戦尾根から燕山荘へ
- 燕山荘 ~ 燕岳
- 表銀座・稜線縦走1
- 表銀座・稜線縦走2
- 表銀座・稜線縦走3
- 表銀座・東鎌尾根
- 槍ヶ岳の頂上へ挑戦
- 槍ヶ岳 ~ 横尾
- 重太郎新道
- 前穂高岳と吊尾根
- 横尾 ~ 涸沢カール
- ザイテングラート
- 奥穂高岳
- 涸沢岳からの展望
- 涸沢岳 ~ 北穂高岳
- 北穂高岳と北穂高小屋
- 北穂高岳 ~ 涸沢カール
- 大キレット
- 南岳 ~ 槍ヶ岳
- 白馬駅 ~ 白馬尻小屋
- 大雪渓と小雪渓
- 白馬岳頂上宿舎と白馬山荘
- 白馬岳からの展望
- 白馬岳 ~ 栂池
- 八方尾根と八方池
- 唐松岳からの展望
- 唐松岳 ~ 五竜山荘
- 五竜山荘と五竜岳
- 五竜岳 ~ 遠見尾根
- 後立山連峰・柏原新道
- 後立山連峰・爺ヶ岳
- 後立山連峰・鹿島槍ヶ岳
- 後立山連峰・八峰キレット
- 常念山脈・大天井岳
- 常念山脈・常念岳
- 常念山脈・一ノ沢コース
- 裏銀座・ブナ立尾根
- 裏銀座・烏帽子岳
- 裏銀座・稜線コース1
- 裏銀座・稜線コース2
- 裏銀座・稜線コース3
- 裏銀座・稜線コース4
- 小池新道と左俣林道
白馬大雪渓とは?
「針ノ木雪渓」や「剱沢雪渓」と並んで「日本三大雪渓」とされる「白馬大雪渓」。
雄大なその姿を目にすれば、思わず子供の様にはしゃいでしまいます。
が、それを登り切るには2時間ほどの時間がかかり、ストックやアイゼンも必須です。
落石の危険も有り、美しさとは裏腹に体力・装備、それに注意を要する難所とも言えます。
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
スポンサーリンク
三大雪渓の一つ、白馬大雪渓を登る
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
白馬尻小屋から大雪渓への入り口までは10分程さらに登る必要があります。
入り口までの距離と時間は季節と共に変動します。(雪解けが進むにつれて長くなる。)
小屋の所でアイゼンを付けてしまうと、入り口まで歩きにくく、さらに木道を痛める恐れがあります。
慌てずに雪渓に到着してからアイゼンを装着する様にしましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
雪渓の入り口には落石などの注意を促す看板が有ります。 必ず読んでおきましょう。
アイゼンとヘルメットを装着し、ストックを用意したらいよいよ雪渓登りのスタートです。
なお、ストックのキャップを外すのを忘れずに。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
雪渓の上には踏み後やマーカーが有るのでそれを辿って歩きます。
雪渓の隅や大岩の周囲は溶けて薄くなっているので近づいてはいけません。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
雪渓の上には倒木や岩がゴロゴロしています。
これらは全て左右の斜面から落ちてきた物です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
美しい雪渓ですが、だんだんと傾斜がきつくなってきます。
基本的に4本爪で十分ですが、個人的には6本爪の方が良いだろうと感じました。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
雪渓のあちこちには落石注意を促す看板が設置してあります。
左右の崖では頻繁に落石が発生しており、時には巨大な岩が雪渓の中心部まで転がってきます。
厄介なことに、雪渓の上では転がる際の音がしなくなり、落石に気づきにくくなります。
必ずヘルメットを着用し、常に注意を怠らない様にしてください。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
中盤以降、雪渓の傾斜はますますきつくなり、後ろを振り返ると下が見えないほどになります。
初めての大雪渓に苦労する私ですが、登りはともかく下りは相当怖いのでは無いかと思いました。
そんな大雪渓も、やがて「杓子岳」が間近に迫る頃に終わりを告げます。
ここまで約2時間。 大変でしたが素晴らしい眺めの旅でした。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
大雪渓が終わり、後ろを振り返ると急速に湧き出たガスで完全に見えなくなっていました。
落石が見えない非常に危険な状態ですが、この後僅か数分でガスが晴れてクリアになりました。
ここから岩稜の急登となります。
アイゼンは不要ですが、ヘルメットは引き続き着用しておきましょう。
スポンサーリンク
大雪渓以上の難所? 急登と小雪渓
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
目の前に迫るのは白馬三山の一つで有る「杓子岳(2812m)」です。
この山を経由して猿倉へ降りる縦走ルートも有ります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
大雪渓は終わりましたが、その後に待ち受ける急登がまたキツイ!
これまでの疲労と空気の薄さも相まって、なかなかの歯応えです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
急登をしばらく登ると、今度は「小雪渓」に到着します。
大雪渓と違い、こちらは真横にトラバースし、距離も100m程度しか有りません。
しかし、斜面の傾斜は大きく、毎年滑落事故が発生しているようです。
開設された通路を辿り、アイゼンやストック、ヘルメット等は必ず装着しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
小雪渓の少し上には避難小屋が有ります。
常時開放されていますが、大人数名程度で一杯になる程の小ささです。
小屋の真後ろにはのし掛かるように巨大な岩が鎮座しています。
小屋が小さいのか、岩が巨大なのか、なんとも言えない威圧感を感じます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
小雪渓から頂上付近までは色とりどりの高山植物が咲き乱れています。
高山植物の宝庫と名高い白馬岳。 その名に恥じない美しさですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2015年7月頃)
避難小屋を過ぎると、もう後ひと登りで「白馬岳頂上宿舎」に到着します。
が、ここの登りがまたかなりの急登で、疲労と空気の薄さも相まって大変です。
美しい植物を眺めながら、休息を挟みつつゆっくり登りましょう。
スポンサーリンク