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奥穂高岳イメージ

奥穂高岳への関門「ザイテングラート」

北アルプスの盟主・奥穂高岳。 その手前にある涸沢までは比較的穏やかな登山道です。
しかし、その先は「ザイテングラート」と呼ばれる岩場の急登が立ちはだかり、一気に難易度が増します。
滑落事故の多発する難所ですが、それを乗り越えた時の達成感は大きく、挑戦し甲斐のあるルートです。

ザイテングラートを登り切り、「白出のコル」と呼ばれる鞍部に有るのが「穂高岳山荘」
穂高岳に挑む際に便利な綺麗で大きな山小屋です。


  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。


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涸沢を出発し、一路穂高岳山荘のある白出のコルへ

涸沢を出発し、いよいよ奥穂高岳へ向かいます。
その目的地は目の前に見えていますが、現地へ行く為には険しい岩場を登る必要があります。

なお、涸沢からは奥穂高岳の他に北穂高岳へのルートも分岐しています。
双方を直接結ぶルートも有りますが、難所なので一旦涸沢まで降りてから向かうルートが一般的です。

奥穂高岳・北穂高岳の分岐。 吊り尾根。
涸沢の雪渓。 涸沢周辺の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

10月上旬の時点でも雪渓が残る涸沢。
まもなく降雪の時期となり、厳冬期には山小屋も埋もれるほどの雪景色になるそうです。

奥穂高岳へのルート上には岩にペイントで目印が描かれているのですが、
ペンキが垂れてダイイングメッセージの様になった物も有りました。(笑)


涸沢の野生猿。 涸沢の野生猿。
涸沢の野生猿。 涸沢の野生猿。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

この付近には野生の猿が生息しており、小猿を連れた親子と思われる群れの姿も。
比較的人間になれているのですが、足には管理用と思われるタグを付けた個体も居ました。
涸沢付近には皮が剥がれた樹木が点在しているのですが、どうやら猿が食べた様ですね。


涸沢周辺の様子。 涸沢周辺の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

奥穂高岳への関門であるザイテングラートですが、そこへ辿り着く前で既にかなりの急登です。
岩場の道は一部分かりにくい場所もあり、時間や天候に寄ってはルートを外れる恐れもありそうです。


ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。
ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。
涸沢周辺。 涸沢のテン場。
ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

ようやくザイテングラートの入り口までやってきました。
涸沢ヒュッテの方を振り返ると、色とりどりのテントが設置されています。


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立ちはだかる岩場の難所「ザイテングラート」

ついにやってきたザイテングラート。
傾斜がきつい上に不安定な岩も多数、しかもかなりの長さがある難所です。

ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。
ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。
ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

ルートを示す印はあちこちに有りますが、岩場故に踏み後が分かりにくい場所も有ります。
毎年の様に滑落事故も発生しており、通過時にはヘルメットは必須です。


ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。
ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

難所ですが東鎌尾根等と違って梯子は1箇所のみ、しかも短いので直ぐに通過できます。
しかし油断出来ない場所である事は間違い有りません。 慎重に行動しましょう。


ザイテングラートの様子。 ザイテングラートの様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

この急登! この険しい岩場! これがザイテングラートです。
他の場所もそうですが、難所は登りよりも下りの方が危険性が高いです。
特に悪天候時や疲労が溜まっている時は慎重に行動しましょう。


白出のコルと山荘。 見下ろした涸沢。
前穂高岳。 前穂高岳周辺。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

上を見上げると「白出のコル」に建つ穂高岳山荘の一部が見えました。
下を見下ろすと遥か下には涸沢の山小屋とテント場。
横を見ると前穂高岳、後ろには常念山脈と雲海。 360度全てが絶景です。


まるでマチュピチュの様な場所に有る穂高岳山荘

穂高岳山荘の外観。 穂高岳山荘の外観。
穂高岳山荘の外観。 穂高岳山荘の外観。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月・2016年7月頃)

涸沢ヒュッテを出発して約二時間。 ついにザイテングラートを突破しました。
奥穂高岳と涸沢岳の間に位置する鞍部は「白出のコル」と呼ばれています。
ここに建つのが「穂高岳山荘」で、建物手前側が長野県、奥側が岐阜県に位置します。

槍・穂高という国内屈指の難ルートが有るエリアのど真ん中に位置する小屋とあって、
なんと穂高岳山荘は岐阜県警穂高常駐隊の基地となっています。

なお、ここから四方に道が分岐しており、向かって左に行けば奥穂高岳・前穂高岳・西穂高岳方面。
右へ行けば北穂高岳方面です。 白出沢を下るルートも有りますが、かなりの急勾配です。


穂高岳山荘と涸沢岳。 涸沢岳の様子。
穂高岳山荘の外観。 穂高岳山荘の外観。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

奥穂高岳と涸沢岳の間、峠の狭い場所に建つ穂高岳山荘。
こんな狭く環境の厳しい場所に、よくぞ山小屋を建てたものだと驚きます。
施設は綺麗で大きく、登山家達にとって無くてはならない貴重な拠点です。
テント場やヘリポートが有り、シーズン中は岐阜県警の山岳警備隊も常駐するようです。

なお、隣にそびえる「涸沢岳(3110m)」には小屋から15分程度で登る事が出来ます。
頂上からは槍ヶ岳や北穂高岳、大キレットなどの絶景が楽しめます。


穂高岳山荘の様子。 穂高岳山荘の様子。
穂高岳山荘の様子。 穂高岳山荘の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

正面入り口から中に入ると受付になっており、宿泊手続きや昼食の注文が行えます。
テレビや暖炉を備えた休息室等が有り、とても綺麗で過ごしやすい作りになっています。


穂高岳山荘の様子。 穂高岳山荘の見取り図。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

大小様々な部屋があり、一階の部屋には植物の名前、二階の部屋には山の名前が付けられています。


穂高岳山荘のヘリポート。 穂高岳山荘のヘリポート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月頃)

小屋から涸沢岳の方へ少し登った辺りがテント場です。
ここにはヘリポートもありますが、小屋の前の広場に離着陸する事が多い様です。


穂高岳山荘の荷揚げ。 穂高岳山荘の荷揚げ。
穂高岳山荘の荷揚げ。 穂高岳山荘の荷揚げ。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年7月頃)

この日は梅雨の合間を縫っての荷揚げが盛んに行われていました。
エリア全域の山小屋に対して日没ギリギリまで荷揚げしており、東邦航空は大忙しです。

飲料水やお米にプロパンガスなど様々な物を荷揚げし、帰投時にはゴミを持ち帰っていた様です。
こうした大変な苦労のおかげで、山の上でも美味しい食事が食べられると思うとありがたいですね。


穂高岳山荘の夕食。 穂高岳山荘の夕食。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年10月・2016年7月頃)

多彩なおかずの夕食はとても美味しく、野菜や果物も摂取でき、ご飯と味噌汁はおかわり自由!
一日の疲れと充実したおかずを考慮すると、ごはん三杯は余裕です。

二年ぶりに来たら、若干おかずの内容が変化していました。
魚が鮭から鯖に、メンチカツがコロッケに、その他は豚の角煮も有りました。
全てとても美味しく、一日の疲れも吹き飛びます。 最高でした。


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