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敷金と礼金を初めとした引っ越しに必要な資金の内訳

無事に進学や就職が決まれば、次は通学や通勤に備えて賃貸物件を探す必要があります。
慣れない土地での物件探し自体も大変ですが、それ以上に負担となるのが引っ越し資金です。

引っ越しに必要な資金として「敷金」「礼金」「前家賃」「仲介手数料」「鍵交換代」「清掃代」「引っ越し(運送)代」「家具調達費」などがあります。
物件や引っ越すタイミングなどにもよりますが、大体家賃の6倍程度が必要です。

学生寮や社員寮が整備されていてそこに入居できる場合、これらの初期費用をある程度抑える事ができますが、基本的には多額の費用が必要であると考えましょう。

では、具体的にどの様な資金が必要かを見ていきましょう。


  • 初回公開日:2008年5月
  • 最終更新日:2018年3月
  • 私個人が収集した情報を公開しており、内容の正確性は保証しません。
  • 無断転載・改変(リライト)等は厳禁。 判明した場合は対処します。

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敷金・礼金・敷引・償却金

引っ越しに関する初期費用の大半を閉めるのが、この「敷金」「礼金」です。
あくまで「初期費用」であって、毎月発生する訳ではありません。
物件にもよりますが、都市部にある比較的新しく、極端に条件の悪くない物件であれば、それぞれ1~2ヶ月分ほど必要です。

関東にある一般的な単身者向けの1K物件の相場が7~8万円ですから、敷金・礼金が2ヶ月・2ヶ月であれば、それだけで30万円前後が必要という事です。

では、敷金や礼金に関して、ぞれぞれ詳しく見ていきましょう。


基本的には返却される「敷金」

「敷金」に関してですが、これは「何かの時のために預けておくお金」的な位置付けです。
例えば入居者の過失で設備に損傷や汚れなどが生じた場合、退去時にこの敷金から補修費用が支払われます。 なので、基本的に何も無ければ退去時に戻ってくる事になっています。

返却されるタイミングですが、退去手続きが終了して一週間から一ヶ月以内が目安です。
ある程度時間が必要なので注意しましょう。


さて、「入居者の過失で設備に損傷や汚れなどが生じた場合」と書きましたが、どこまでが過失に含まれるのでしょうか?

例えば物を落としてフローリングに大きな傷が付いた様な場合、これは明かな過失です。
注意して生活していれば生じなかった破損や汚れは「過失」という訳ですね。

一方、ふすまや畳が少しずつ擦れたり汚れたりしたような場合、これは過失は含まれません。
常識的な範囲で生活していて生じた傷や汚れは「過失」には含まれないというわけです。

畳がある程度擦れたり日に焼けたりするのは過失では無いのですが、退去時に畳の交換代を請求する管理会社が多いので注意してください。 納得がいかなければ交渉すべきです。


物件によっては退去時の清掃費(畳・襖の交換費も含む)を敷金から差し引く場合があります。
法的にはそれは駄目らしいのですが、それを実行している管理会社やオーナーも多いようですね。
物件情報に「退去時に清掃費○○万円」とか書かれてある物件がこれに相当します。

敷金の返却を巡るトラブルは、賃貸関連のトラブルの中で最も多い様なので注意しましょう。

また、家賃滞納などが起こった際にも、敷金から当てられるようですが、家賃滞納などをすると人格が疑われるので注意したいところです。


返却されない「礼金」

「礼金」は、言うなれば「入居させてくれてありがとうございます」というような費用でして、その物件のオーナーへのお礼のお金です。 敷金と違い退去する時に一円も戻ってきません。

入居させて貰う事に対して感謝するのは大事な事ですが、こちらはお客なのですから、十数万円も「お礼」をするというのもおかしな話です。
空室が増えつつある近年では設定しない方向に変わりつつあるようですが、多くの物件では必要であり、都市部の築浅物件では二ヶ月が相場となっています。

戻ってこない礼金に十数万円も支払うのは何とも腑に落ちないので、それを支払ってでも入居する価値が有る物件なのかを良く吟味しましょう。


敷金に似ている様で似ていない「敷引」と「償却金」

「敷引」「償却金」は一部のエリアや物件で使用されているシステムで、基本的に敷金と同様に最初に預けるお金です。

敷金が2ヶ月で、敷引や償却金が1ヶ月と設定されている物件の場合、退去時に1ヶ月分が問答無用で返ってきません。
過失なしの場合も返ってこないのは納得いかないので、よほどその物件に魅力が無い限りは、別の物件を探した方が良いかもしれません。


「敷金・礼金ゼロ」のメリットとデメリット

時々「敷金・礼金ゼロ!」を謳った物件を見かける事が有ります。
文字通り敷金と礼金が設定されておらず、初期費用を抑える事が出来るのがメリットです。

一見入居希望者にとってメリットしかなく、逆にオーナーにとってデメリットしか有りません。
この世の中、そんなうまい話が有るのでしょうか?


まず敷金・礼金を少なくしたり設定無しにする理由ですが、ズバリ客寄せ目的です。
少子化などで入居希望者より賃貸物件の部屋数の方が多くなった昨今、入居希望者を募る方(大家や管理会社)も競争に晒されています。
新しく立地に優れる優良物件は引き合いも多いですが、古かったり立地条件が悪かったりする物件は入居者がなかなか決まらなかったりして、大家にとっては損失となります。

ではどうするのかというと、入居条件を緩くする、つまり値引きです。
月々の家賃を下げるのか、或いは敷金や礼金などの初期費用を下げるのか、どちらを行うのかは大家や管理会社次第です。 場合によっては両方値下げする場合も有ります。

前述の様に、立地条件が良い物件は入居希望者も多いので、わざわざ値下げする必要は有りません。
なので、敷金や礼金が設定されていない物件は、何らかのマイナスポイントが有る可能性に注意しましょう。 その内容に問題が無ければお得に入居できます。


一方、それ以外の理由で敷金や礼金が設定されていない場合も有ります。
例えば「敷金は設定されていないけど、別の名目で結局取られる」という場合。

敷金がゼロなので喜んで契約したら、実は「退去時に清掃費用として○万円頂きます」とあり、名目や支払うタイミングが違うだけで、結局出費は同じだというケースもよく有る話です。
いや、戻ってくる分、敷金が設定されている方がマシかも知れません。

とはいえ、支払うタイミングが退去時であれば、入居時の出費を抑えられる事に変わりは無いので、これもメリットと言えるかも知れません。


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前家賃・仲介手数料

「前家賃」「仲介手数料」も、ほぼ必ず発生する費用です。
「ほぼ」なので、場合によっては不要な事もあります。

「前家賃」はその名の通り、最初の一ヶ月分の家賃を前もって支払う訳です。
元々支払うべきお金なので、特に損をするわけではありませんが、入居前に必要なので、貯蓄に余裕が無い場合は辛いところですね。


この「前家賃」ですが、時々不要な場合があります。
「フリーレント」とされている物件がそれで、物件の条件に「フリーレント一ヶ月」とあれば、最初の一ヶ月分の家賃が不要になります。

条件が悪くて空室が多い物件や、引っ越しシーズンが終わって入居者が少ない夏場などに設定する物件が出てきますので、タイミングと条件が合えば利用したいところです。
もちろん、放って置いてもすぐに埋まるような人気物件にはまず設定される事はありません。


「仲介手数料」もほとんどの物件で設定されている費用で、こちらも家賃の一ヶ月分が相場です。
相場と言うか、法的に一ヶ月分以上は取ってはいけないようになっているそうですね。
やはり、極希に不要だったり、半額で済む場合が有ります。

敷金や礼金は物件のオーナーに対して支払うお金ですが、仲介手数料は数少ない物件管理会社(仲介会社)の収入源です。
仲介手数料を無くしたり値切ったりされると、管理会社が非常に困る事になります。


極希に仲介手数料不要の物件がありますが、これはその物件の管理会社がオーナーでもある場合等です。 仲介する必要が無いので、仲介手数料も不要というわけです。
数は非常に少ないですが、希望する物件が該当したらラッキーですね。

また、管理会社によっては「仲介手数料半額」をアピールしている所も有ります。
貴重な収入源を無くして大丈夫なのかと思いますが、聞いた話では、別なところで補っているのだそうですね。


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種類が多く値段も様々な「鍵交換代」

「鍵交換代」とは、入居する際に部屋の鍵を交換する為の費用で、基本的に必ず発生します。
本来は大家が負担すべきだというような話を聞いた事がありますが、詳細は不明です。

鍵と言ってもその種類は豊富で、一般的な鍵の他に、ピッキングに強いディンプルキーやカードキー、高級マンション等で使用されているデジタルロックなど様々で、それぞれ値段も異なります。

一般的な鍵は一万五千円程が相場ですが、カードキーだと少し安く、デジタルロックはコンピューター制御なので無料との話を聞いた事があります。(未確認)

基本的に鍵は一個だけですが、築浅の高級物件を中心にセキュリティー対策として複数の鍵を持つ物件が増えてきており、その場合は鍵の個数と単価の合計が鍵代となります。

セキュリティーに強い鍵の方が安全と言えばそうですが、時々勝手に高級な鍵を付けようとする不動産会社があるので、契約時にしっかり確認し、不要であれば指摘しましょう。


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トラブルになる事が多い「清掃費」

「清掃代」は入居前、或いは退去時に支払う費用で、相場は数万円程度です。
こちらも本来はオーナーが負担すべきだと聞いた事がありますが未確認です。

この清掃代に関してはきな臭い話が多く、数万円も必要な割にはたいしたことをやっていないケースや、入居時と退去時にそれぞれ請求されるケースなど、もめ事も多いようです。

あまり疑いたくはないですが、清掃の内容を確認したりなど、無駄な出費をしないように注意し、もし入居時に部屋が汚かったら、即クレームを出しましょう。


また、契約時に意味不明で高額な特殊清掃をコッソリと盛り込む悪質な管理会社も存在します。
清掃代は部屋の広さに比例するので、下手すると家賃の一ヶ月分近くを取られるケースもあります。

この清掃費用は管理会社にとっては仲介手数料と同様に貴重な収入源であるため、会社によっては少々強引に契約に含めようとしたりします。
スマホショップで購入・機種変しようとしたら、何かよく分からないオプションを色々付けようとしてくるのと一緒です。

引っ越しの初心者からすると、あたかも必要な資金と間違ってしまう事も多いので、必ず契約内容を確認しましょう。 簡単な掃除は自分でやれば良いので不要です。


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引っ越し費用

「引っ越し(運送)代」は荷物を運搬してくれる業者への支払いです。
移動する距離、引っ越しをする時期、荷物の量、業者の種類などによって金額が変わってきます。

比較的近い距離であれば、レンタカーで1トントラックなどを借りて自前で安く済ませる事も可能ですが、慣れない事をすると怪我したり荷物を破損したりする恐れがあるので、極力業者に任せた方が良いと思われます。

複数の業者を見積もりする事で値引き交渉も可能ですが、値段だけでなく質も重視しましょう。


家具調達費用

「家具調達費」も重要で、やはりお金がかかります。

特に、実家を出て初めて一人暮らしをする場合は、多くの家具を新調しなくてはなりません。
冷蔵庫などの必需品だけでも結構な出費ですが、それにテレビや電子レンジなども買うと、少なくとも十万円、場合によっては二十万円は必要です。

場合によってはアウトレット品やリサイクル品なども有効活用したいところですね。


ところで、物件によっては各種家具が備え付けてある場合があります。

例えばコンロを備え付けている物件はかなり多く、単身者向けだと1口、家族向けや高級タイプだと2~3口のコンロのシステムキッチン付きの物件も多いです。
物件によってはガスコンロではなく、電熱線コンロやIHコンロの場合もあります。

また、時々前の入居者がガスコンロを「お土産」として置いて行く場合が有ります。
ガスコンロを買うとなると数万円必要なので、問題が無ければ有効活用しましょう。


この他、単身者向けの物件だと、ミニ冷蔵庫や収納式のベッドを備えている場合もあります。
ミニ冷蔵庫は収納力が小さくて使いづらいのが難点です。

もっとも、それが付いている物件の場合、そもそも部屋自体が狭くて大型の冷蔵庫を持ち込めない場合が多いので、物件その物が自分の条件に合っているかを再検討しましょう。


忘れてはいけないのが照明器具です。

トイレや玄関などを除き、部屋の照明は基本的には付いていない場合が多く、別途自腹で購入する必要が有るので、部屋数が多い物件だと大変です。
部屋の広さやメーカーなどによって値段はまちまちですが、やはり数万円の出費となります。

照明器具をケチると、消費電力や健康の面で損をする事になるので、なるべく良い物を買いましょう。 大事に使えば次の引っ越し先でも末永く使用できますからね。


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