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大崩山イメージ

「モチダ谷コース」は優雅な滝や美しいナメ、豊かな植物が堪能でき、登山道も比較的明瞭な、大崩山の次の一歩に好適な名コース

大崩山には数多くの登山ルートが存在しますが、今回紹介する「モチダ谷コース」はマイナールートに属し、ハイシーズンでも登山者は多くありません。

しかし、相変わらず豊かな自然が美しく、なにより連続する大小の滝群が実に見事!
大崩山の魅力はこういった滝や渓谷などにもあると言う事がよく分かるコースです。


マイナールートとは言え、登山道はそこそこ明瞭で極端な急勾配や難所は有りません。
大崩山の中では比較的歩きやすいコースと言えるでしょう。

坊主尾根コースや湧塚尾根コースを走破し、大崩山をさらに満喫したいと考える人にオススメの名コースです。


なお、コースを登り詰めると頂上近くの縦走路に合流します。
また、途中の分岐からは七日廻り岩の基部、または中瀬松谷コースへ行くことも可能です。


  • 最終更新日:2018年5月
  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。

モチダ谷コースへのアクセスとコース概要

モチダ谷コースは三里河原コースの途中から分岐するルートなので、やはり登山口からは直接アクセスする事はできません。

祝子川登山口から三里河原コースに入り、途中の「モチダ谷出合分岐」から入ります。
和久塚・坊主尾根コースほどの目立つ看板は無いので、分岐を見落とさないように注意。

また、上湧塚~頂上を結ぶ縦走路、或いは中瀬松谷コースの途中からもアクセスできます。


モチダ谷コースは大崩山のマイナールートの中では比較的明瞭で歩きやすいですが、滝を見物する際に転倒・転落などしないように注意してください。


コースタイムの目安(無雪期・日帰り装備を基準とする。)

  • 祝子川登山口 → 大崩山荘 : 30分
  • 大崩山荘 → 吐野 : 60分
  • 吐野 → モチダ谷出合 : 60分
  • モチダ谷出合 → 横岩屋分岐 : 60分
  • 横岩屋分岐 → モチダ谷分岐 : 50分
  • 横岩屋分岐 → 七日廻り岩バイパス分岐 : 25分
  • *「七日廻り岩バイパス分岐」へは横岩屋分岐から左へ分岐する別ルート。


モチダ谷出合から三里河原を離れてモチダ谷コースへ

モチダ谷出合いの滝。 モチダ谷の分岐。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月)

モチダ谷出合の沢(モチダ谷)を徒渉すると直ぐに分岐点が有り、そこを左折するとモチダ谷コースに入ります。
一応徒渉直後に案内板が有りますが、見落としやすいので注意してください。

なお、登山口から既に2時間半~3時間程経過していると思われるので、ここからモチダ谷コースに進む際は、時間と体力、そして飲み水の残量に注意してください。

ここから頂上方面へ行くとかなりの長丁場になるので、無理だけはしないようにしましょう。

  • 特に夏場は暑くて体力と水の消費が激しいので要注意!

モチダ谷分岐付近。 モチダ谷分岐付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

モチダ谷コースは大崩山においてはマイナールートに属し、シーズン中でも他の登山者と出会うことはあまり有りません。
当然ですが、コースの下調べと万が一への備えは万全にして挑んでください。

とはいえ、湧塚尾根や坊主尾根の様な極端な難所・急登は無く、登山道自体も歩きやすいです。
自然を満喫しながら楽しく登りましょう。

  • マイナールートですが、コースの難易度自体は高くありません。

モチダ谷コースの目印。 モチダ谷コースの目印。
モチダ谷コースの目印。 モチダ谷コースの目印。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

本コースも各所に目印のテープが付けられていますが、やはり様々な色が有るので、特定の色だけを意識せずに、注意深く探してください。

なだらかで何処でも歩けそうな場所も有るため、時折ルートに迷うかもしれませんが、基本的に沢の左岸側直ぐ近くにルートは有ります。 この基本を押さえておきましょう。

  • 大崩山のテープは様々な色が混在しているので、それを念頭に置いて探しましょう。

モチダ谷最初の大滝。 モチダ谷最初の大滝。
モチダ谷最初の大滝。 モチダ谷最初の大滝。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

モチダ谷出合の分岐から15分程で早くも最初の滝が登場!
滝の表面はなだらかな一枚岩で、まるで巨大な滑り台のようですね。

モチダ谷コースには大小3つの滝が有り、最も大きいこの滝は落差が約30m有ります。
滝の中央部に黒く見える部分は、苔などの植物が群生している物です。

  • 大崩山と言えば巨岩が名物ですが、沢や滝も素晴らしいのです!

モチダ谷コースの急登。 モチダ谷コースの急登。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

登山道は滝の左岸側を巻いているので、滝壺に行きたい場合は一旦登山道を外れてください。
満喫したらコースに戻って先へ進みましょう。

この付近はやや勾配がきついですが、長くは無いのでゆっくりと行きましょう。


美しい沢の「なめ」。 美しい沢の「なめ」。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

一つ目の滝を巻いて進むと、程なくしてコースは沢沿いに復帰します。

写真の場所は滝の様にも見えますが、二番目の滝はまだ先に有ります。
上流から続く滑り台のようなナメが非常に優雅ですね。

  • なだらかな岩の川底の事を「なめ」と言います。

大崩山の豊かな植物。 大崩山の豊かな植物。
ツリガネタケ? ツリガネタケ?

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

春の大崩山と言えばアケボノツツジ! モチダ谷コースでも満開です。
知る人ぞ知るマイナーコースでひっそりと咲き誇る花を見る・・・乙な物ですな。

下の写真は倒木に生えていたキノコで、どうやら「ツリガネタケ」の様です。
まるで消波ブロックに付着したフジツボのような感じですね。

大崩山にはキノコ類も豊富で、つくづく飽きさせない名峰ですね。

  • 植物に関する知識を備えて来ると、より大崩山を楽しむことが出来そうです。

穏やかな登山道。 穏やかな登山道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

右手の方には穏やかで歩けそうな場所が広がっていますが、あくまで登山道は沢沿いなので、コースを逸れて迷い込まないようにしましょう。


二番目の滝。 二番目の滝。
二番目の滝。 二番目の滝。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

最初の滝から約20分弱で第二の滝が登場! 今度は一段と小降りな滝です。
傾斜も高さも小さく、プールの滑り台のような可愛い滝ですね。

次々と滝が出現するため、飽きること無く楽しく登れるのがモチダ谷コースの魅力です。

  • ウォータースライダーで遊びたくなるような滝ですな。

三番目の滝。 三番目の滝。
三番目の滝。 三番目の滝。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

さらに10分程登ると第三の滝が登場!
最初の滝をやや小ぶりにしたような外観をしています。

おそらく地中には巨大な花崗岩の塊が有り、その上に土が滞積して森が広がって、その一部がこういった場所で露出しているのでしょうね。

これらの滝はいずれも滝壺近くまで行って見物できるので、時間に余裕があれば是非。


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横岩屋分岐から七日廻り岩の基部へ

滝を越えた後の登山道。 滝を越えた後の登山道。
滝を越えた後の登山道。 横岩屋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

三箇所の滝を過ぎてさらに進むと、左手に大きな岩が見えて来ます。
この巨岩は「横岩屋」と呼ばれ、これを過ぎればもうす分岐点です。

  • 三つの滝と横岩屋分岐は次々に出現します。

モチダ谷コース上の分岐点。 モチダ谷コース上の分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

横岩屋を過ぎるとすぐに「横岩屋分岐」に到着しますが、困った事にこれといった目印がなく、うっかりしていると通り過ぎる可能性が有ります。

三番目の滝からは5分程度、横岩屋からは直ぐなので注意してください。
穏やかで広々とした場所に付いたら、下手すると既に分岐を通り過ぎている可能性も有ります。


横岩屋分岐はモチダ谷コースの3/5程の場所に位置し、ここで登山道は三方向に分岐します。

そのまま直進すると「航空機遭難碑」を経由して頂上近くの縦走路に合流し、右に進むと「中瀬松谷コース」へ合流、左に行けば「七日廻り岩」の基部を経由して上湧塚近くの縦走路に合流します。

七日廻り岩の方へはモチダ谷を徒渉しますが、この付近の水量はかなり少ないです。
テープを見落とさないようにしましょう。

中瀬松谷コースはマイナーな熟達者向けコースなので、迂闊に入り込まないように注意。

  • 横岩屋分岐は目印らしき物が無いので要注意。
  • 中瀬松谷コースに進んだら日帰りは厳しくなります。

七日廻り岩の様子。 七日廻り岩の様子。
七日廻り岩の様子。 七日廻り岩の様子。
七日廻り岩の様子。 七日廻り岩の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

横岩屋分岐から10分も掛からずに「七日廻り岩」の基部に到着します。

七日廻り岩は大崩山に点在する巨岩の中でも特に特徴的な物の一つで、その巨大さ故に「一周するのに7日かかる」という意味から名付けられたそうです。

「長さが三里程も有りそうだ」という意味から名付けられた三里河原と同様に、大崩山の自然の雄大さを物語る好例と言えますね。

  • 七日廻り岩は「なのかまわりいわ」や「なぬかまわりいわ」と読みが幾つか有る様です。

七日廻り岩の様子。 七日廻り岩の様子。
七日廻り岩の様子。 七日廻り岩の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

登山道から見て七日廻り岩は左側に位置し、基部をトラバースする様に進みます。

上湧塚の上から見た時もその巨大さに愕きましたが、近くで見るとそれを再認識させられます。
登攀器具でも使わないと登る事は不可能と思われ、過去に登頂を果たした人が居るのかは不明です。


背後に聳える七日廻り岩。 背後に聳える七日廻り岩。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

七日廻り岩の上部には土が滞積しているのか、ちょっとした樹林帯になっています。
これを上湧塚の上から眺めると、まるで七日廻り岩が人の顔の様に見えるので、是非一度試してみてください。

  • このコースを進むと、上和久塚の直ぐ近くに出ます。

コース終盤の登り。 コース終盤の登り。

七日廻り岩の基部に沿ってある程度進むと、右手の方から尾根が合流します。
登山道は尾根沿いに有るので、右に曲がるようにして尾根伝いに進んでください。

岩に沿って下って行くとルートを外れるのでご注意を。

  • 直進できそうにも見えるので、地形と地図を要チェック!

尾根上の巨岩。 尾根上の巨岩。
尾根上の巨岩。 尾根上の巨岩。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

モチダ谷コースには大きな難所は有りませんが、唯一注意すべきなのはこの岩場です。
(もっとも、この区間はモチダ谷コースのサブコースとも言える場所ですが。)

これを巻いて進む事は困難なので、上を通過するしかありません。
中間部は傾斜がきついので、ロープをしっかりと掴んで慎重に進みましょう。

岩自体はグリップ力が良く効くので、雨天・凍結時でも無ければ大丈夫です。
ストックを持ちながら進むなど、横着だけはしないように。

  • 人生、横着するとろくな事がありませんぜ・・・

本コース最後の区間。 湧塚尾根コースとの合流。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年4月)

岩場を過ぎると再び緩やかな尾根道となり、5分程度で縦走路と合流します。
合流地点は上和久塚基部に有る広場の少し先で、右手に行けば直ぐに「リンドウの丘分岐点」です。

今回通ってきたルートですが、縦走路からそちらへ進もうとした場合、分岐点が極めて不明瞭で、案内板らしき物は見当たりませんでした。

モチダ谷コースの本コース(横岩屋分岐から直進)へ入るための分岐点も分かりにくく、コースの存在自体を知っていても、分岐点が分からないかもしれません。

  • コースが多い割に、不明瞭な分岐点が多いのが困りものです。

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