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花崗岩や雷鳥が見所の「燕岳(つばくろだけ)」へ登る
「燕岳」とは、飛騨山脈(北アルプス)の一部である「常念山脈(じょうねんさんみゃく)」に属する標高2763mの山で、「新日本百名山」及び「日本二百名山」に指定されています。
山全体が長野県に属し、この地域は中部山岳国立公園に含まれます。
山の由来は雪型(ゆきがた・雪が降り積もった際に浮かび上がる模様)がツバメに見える事から名付けられたとの事。
よく間違えられますが「つばめだけ」ではなく「つばくろだけ」ですよ!
各所に点在する花崗岩が生み出す風景は非常に個性的で、穏やかで美しい山容は素晴らしいの一言。
ハイマツやコマクサの群生も美しく、特別天然記念物であるライチョウも姿を見せます。
早朝から登り始めれば日帰りも可能ですが、ここは是非燕山荘に一泊して山を満喫しましょう。
また、表銀座縦走の起点ともなっているので、常念岳や槍ヶ岳方面への縦走もオススメ。
登山道である合戦尾根は急登ですが、整備が行き届いており危険箇所も特に有りません。
難易度も低く、北アルプスの入門にもってこいの名峰と言えるでしょう。
「燕岳」概要
- コースタイム:燕山荘から片道30分程度
- 小屋:燕山荘
- 分岐:燕山荘の前が燕岳と表銀座コースの分岐
- 難所:無し
- 初回公開日:2014年
- 最終更新日:2018年3月
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
燕山荘から燕岳方面へ
燕山荘から燕岳へは片道30分ほどと手軽な距離で、難所も全く有りません。
視界が開けておりルートは極めて明瞭で、燕山荘と燕岳頂上からは互いの姿が確認できます。
燕山荘かその周囲にザックを置いて頂上アタックと行きましょう。
とはいえ、3000m近い高山に違い有りませんから、雨具・ヘッドライト・行動食などの基本装備は必須です。 頂上アタック用の小型ザックを持ってくると便利です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
途中で何カ所かハイマツをかき分けて進む場所が有りますが、藪漕ぎの様な難所では無く、簡単に通り抜けることが可能で、踏み跡も明瞭です。
基本的に平坦なルートですが、ガイドに沿って道から外れないようにしましょう。
滑落防止はもちろん、植物や地面を痛めて自然を壊す事無いように留意してください。
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
「北アルプス三大急登」の一つである合戦尾根とは一転して、燕岳へのルートは平坦その物。
燕山荘に宿泊する際は時間に余裕が有ると思うので、ゆっくりと景色を堪能しましょう。
行きも帰りも目的地(燕山荘・燕岳山頂)が見えているので安心です。
この付近の風景は、向かい側にある「烏帽子岳」の風景に良く似ています。
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
頂上手前に何カ所か急登がありますが、距離は短いので特に難所ではありません。
周辺地形が滑らかなのでどこでも歩けそうに思えますが、ルートから外れた場所は非常に滑りやすい地形なので、くれぐれも道を外さないように歩きましょう。
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燕岳を特徴付ける奇妙で美しい花崗岩たち
燕岳の最大の特徴、それは花崗岩による独特の美しい風景に他なりません。
そこかしこに点在する粘土をこねたような花崗岩は必見です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
大抵の山には一つや二つ特徴的な岩が存在しますが、この燕岳は全ての岩が特徴的です。
一つ一つ写真に納めていたら切りがありませんが、それでも見とれてしまう美しさですね。
やはりゆっくり時間をかけて楽しむべき山と言えるでしょう。
燕岳山頂からは遮る物の無い大展望!
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
燕山荘からのんびり30分ほど歩くと燕岳の頂上へ到着します。
緩やかな稜線歩きなので忘れがちですが、ここも標高2763mも有る高山です。
登山用具の用意や高山病対策もお忘れ無く。
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
燕岳自体も勿論美しいのですが、周辺の景色も同じく美しい!
遠くの山をよく見てみると、あちこちに裏銀座コースの山小屋が点在するのが分かります。
地図とコンパスを持ってきて、山座同定や山小屋の確認をするのも楽しいですよ。
燕岳の名物「イルカ岩」
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
燕岳は見所が多い魅力的な山ですが、その代名詞とも言えるのがこの「イルカ岩」です。
その名の通りイルカの様に見える岩なのですが、誰かが造形したのではないかと思うほどイルカそっくりです。 大崩山の像岩も凄いですが、こちらのイルカ岩も凄いですね。
燕岳の住人、特別天然記念物であるライチョウ
*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)
イルカ岩と並んで燕岳の代名詞となっているのが、特別天然記念物である「ライチョウ」です。
山頂付近を散策していると、夫婦なのか二羽の雷鳥が岩の間に佇んでいました。
強風を避けて休んでいたのか、猛禽類を警戒していたのかは分かりませんが、比較的人間の近くまで来ても逃げ出さないのが印象的でした。
一般的にライチョウは悪天候時に出現すると言われますが、この様に運が良ければ晴天下でも出会えます。 みなさんも是非可愛い雷鳥を探してみてください。
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