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小池新道・左俣林道とは?
新穂高温泉と双六小屋を結ぶ登山ルートが「小池新道」で、このエリアの主要登山道の一つです。
厳密に言うと、新穂高温泉から奥丸山登山口付近にある小池新道分岐までが「左俣林道」で、
そこから先の登山道が小池新道となっています。
左俣林道は至って普通の林道で難所は全く有りませんが、そこから先は本格的な登山道となります。
とは言え、全体的に整備されており、さしたる難所も無いので、体力さえ有れば問題有りません。
■ コースタイム:登り約6時間半、下り約4時間半(左俣林道を含む。装備や体力による。)
■ 小屋:3軒(わさび平小屋、鏡平山荘、双六小屋)
■ 分岐:3箇所(笠新道分岐、小池新道分岐、弓折岳分岐)
■ 難所:徒渉地点が数カ所有り。
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
新穂高温泉への長い道「小池新道」を下る最終日
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
一晩お世話になった双六小屋を後にして、一路新穂高温泉を目指して出発!
鷲羽岳に別れを告げ、小屋の裏手にあるテント場を抜けて先へ進みましょう。
なお、笠ヶ岳への稜線ルートは途中で分岐するので、暫くは同じ道を歩きます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小池新道は全体的に整備が行き届いており、途中で迷う様な箇所も一切有りません。
暫くすると展望が開け、正面に槍・穂高の大展望が飛び込んできます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
暫くすると眼下に当面の目標である「鏡平山荘」が見えて来ました。
槍・穂高稜線の手前に有るのが中崎尾根でしょうから、正面のピークが「奥丸山」でしょう。
中崎尾根の両側には左俣谷・右俣谷が有り、右俣谷と中崎尾根には槍ヶ岳へ至るコースが有ります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
この付近はとにかく槍・穂高稜線の景色が素晴らしく、思わず見とれてしまいます。
午前中は逆光になってしまうのですが、岩稜地帯独特のシルエットが強調されて迫力があります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
他のコースと同様に、小池新道にも名前が付けられた場所が色々存在します。
中でもこの「花見平」は展望が開けており、遠くには乗鞍岳や御嶽山までバッチリ!
ここまでハッキリ見えるとは登ってきた甲斐が有るという物で、感慨無量ですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
およそ1時間ほどで双六岳への分岐である「弓折岳分岐」に到着しました。
今回は左に折れて新穂高温泉を目指しますが、稜線ルートは展望が良さそうですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
分岐から先も特に難所は無く、もう少しで鏡平山荘へ到着します。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
弓折岳分岐から30分程で「鏡平山荘」に到着しました。
小屋の周囲には池塘が点在しており、非常に幻想的で美しく、一度泊まってみたいですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小屋の前にはベンチが整備されており、休息にもってこいです。
なお、外来トイレは小屋の裏手に有るので、左から回り込んでください。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小屋から少し進むと別の池塘が有り、ここからの眺めが実に素晴らしい!
小屋に一泊してのんびりと展望を楽しむ、こういった贅沢プランでも満足できると思います。
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段々と地形が険しくなる小池新道の後半戦
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
鏡平山荘で休息と展望を満喫したら、小池新道も後半戦となります。
この辺りから岩が増えてきますが、特に難所らしい場所は無いのでのんびり行きましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
「シシウドヶ原」まで来ると標高はおよそ2100mで、目指す新穂高温泉まであと1000m程ですね。
小池新道は樹林帯がメインのコースですが、あちこちで展望が得られるので飽きさせません。
特にこの場所は開けていて展望に優れ、ベンチも有るので休息に好適です。
遠くの尾根をよく見ると、新穂高ロープウェイの支柱が尾根上に並んでいるのが確認できます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
シシウドヶ原を過ぎるとますます岩が多くなり、完全に岩で埋め尽くされた場所も出てきます。
なんとなく南八ヶ岳の登山道を彷彿とさせる場所です。 やはり難所は特に無いので確実に!
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小池新道は水が豊富で、何ヶ所か徒渉地点も有ります。
特に大きな徒渉地点には橋が架けられていますが、写真の場所は簡単に渡る事が出来ます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
「秩父沢」まで下ってくると小池新道も間もなく終わりです。
この沢は水量が多く、7月~10月の間は橋が架けられいます。
普段であれば特に問題はありませんが、大雨の後などは増水に気をつけてください。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
標高が2000mを切っても相変わらず展望が豊かな小池新道。
水場も多く、真夏だというのに実に気持ちよく歩く事が出来ました。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
双六小屋を出発して3時間強で「小池新道分岐」に到着しました。
小池新道自体はここで終わり、これから先は「左俣林道」を1時間ほど歩く事になります。
なお、写真にある橋の先には奥丸山を経由して槍ヶ岳まで行くルートの登山口が有ります。
なかなか歯応えの有りそうなコースですが、展望が良さそうなので一度行ってみたいですね。
新穂高温泉を目指し、小池新道から左俣林道を歩く
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
左俣林道自体は山間部に有りますが、既に登山道では無いので難所も有りません。
が、舗装された林道を延々と下るのは意外とキツイもので、有る意味山道の方が楽ですね。
途中にある治水(治山というべきか?)用の建造物はマニアにはたまりませんね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
気持ちの良い樹林帯の左俣林道を歩く事約20分、「わさび平小屋」に到着しました。
蒲田川の豊かな水に恵まれており、お風呂を備えている他、沢の水で冷やした果物や素麺も名物です。
笠新道の入り口に近いので前泊する人に加え、渓流釣りの人も多くやって来る様ですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
わさび平小屋から10分程で、笠ヶ岳へのメインルートである「笠新道」の入り口に到着します。
かなりのロングコースで勾配もきついので、ここを登る際は時間と体力に留意してください。
なお、小池新道経由で一旦稜線に上がり、そこから笠ヶ岳を目指すという方法も有ります。
必要な時間自体は似た様な物なので、このプランが良いかどうかは悩み所ですね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
途中でいくつか橋を渡るのですが、地図によるとここはどうやら「中崎橋」との事。
欄干が激しく損傷しており、「橋が傾いている」との注意書きが・・・
なんとも不安になりますが、取りあえず歩いて渡る分には問題有りません。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
樹林帯とは言え、各所で展望が得られる左俣林道。 このルートは展望が豊かで良いですね。
右手には笠ヶ岳方面の山々が見えますが、北アルプスらしい岩場が迫力満点です。
この付近は渓流釣りが盛んらしく、釣り竿を持った人達を何人も見かけました。
車でアクセスできて温泉宿も有るので、渓流釣りには申し分ない場所でしょうね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
長い林道歩き(しかも下り)で疲れが溜まる頃、林道ゲートに到着しました。
ここまで来れば新穂高温泉はもう間近。 最後のひと頑張りです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
双六小屋から下る事5時間弱、ようやく新穂高温泉に到着しました。
個人的にはルートの大半を占める山道よりも、最後の林道歩きの方が疲れました。
ともあれ、お疲れ様でした。 今回の山旅はここで一区切りとなります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
バス停横の建物は新穂高ロープウェイのターミナルで、西穂高岳への入り口でもあります。
また、ここは右俣林道を経由して槍ヶ岳や南岳へ向かうルートの起点でもあり、
新穂高温泉は温泉街であると同時に、北ア有数の登山拠点とも言えますね。
自家用車で来ている人を除き、多くの人はここからバスで松本方面に移動する事になります。
松本駅行きの直通バスは少なく、途中の平湯温泉でバスを乗り換える場合も多いので、
温泉や食事はそこで済ませるのもオススメです。 平湯まではバスで約40分です。
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