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裏銀座縦走の拠点「野口五郎小屋」
裏銀座コースの名峰・野口五郎岳の直ぐ近くに有るのが「野口五郎小屋」です。
延々と続く荒涼とした縦走路に突然現れる、まさに砂漠のオアシス的な位置付けの小屋で、
長く大変な裏銀座縦走における頼れる存在と言えるでしょう。
年季の入った比較的こぢんまりとした小屋で、いかにも山小屋という味のある佇まいが有ります。
朝一に高瀬ダムを出発すれば、健脚者ならば初日に到達できる位置に有るので便利です。
ただし、テント場が無いので、テント派の人は注意してください。
【 野口五郎小屋の情報(2017年度)】
■ 営業期間:7月上旬 ~ 9月下旬
■ 宿泊料金:1泊2食9500円、素泊まり6000円、弁当1000円、水0.5ℓ100円、他
■ テント場:無し、水場無し
■ 各種設備:自炊室、更衣室、乾燥室、外トイレ有り
■ 携帯電波:概ね入る
■ その他:予約希望
- あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
- 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
- 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。
裏銀座縦走の中継地点として頼れる「野口五郎小屋」
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
烏帽子小屋から歩く事およそ3時間。 ようやく「野口五郎小屋」に到着しました。
稜線上の窪地にあるため、ある程度近くまで来ないと見えない位置に有ります。
一つ手前に有る烏帽子小屋とは経営母体が同じらしく、小屋の外観は同じ青で塗られています。
この付近は荒涼とした場所なので、青い小屋はまさしく砂漠のオアシスの様ですね。
野口五郎小屋は高瀬ダムからおよそ6~7時間の位置に有りますが、
朝一に高瀬ダムを出発すれば、烏帽子岳に立ち寄っても初日の宿として好適な立地と言えます。
烏帽子岳は先を急ぐためにスルーしてしまうのは勿体ないほどの名峰です。
是非とも早出して、ゆとりの有るプランで烏帽子岳にも立ち寄っていきましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
3000m近くの稜線上に位置するため、この付近は非常に風雪の影響が強い事で知られます。
小屋を補強する屋根の石やワイヤー、石垣などが気象の厳しさを物語っていますね。
なお、野口五郎小屋にはかつてテント場が有ったのですが、現在は閉鎖されています。
過去にテント丸ごと強風で飛ばされる事故が相次いだため、2004年頃に閉鎖されたとの事です。
この日は穏やかな天候だったので想像も付きませんが、一旦荒れると凄いのでしょうね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
縦走路から見ると、小屋の入り口はグルリと回り込んだ反対側にあります。
この付近は水源に乏しいため、小屋の周囲には水用と思われるドラム缶が多数有りますが、
もしかしたら風雪から小屋を守るための壁としての役割も有るのかも知れません。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
回り込んで小屋の入り口までやってきました。
やはり系列の小屋らしく、烏帽子小屋の入り口とよく似た雰囲気ですね。
なお、この入り口からさらに奥に進むと外部トイレがあります。
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野口五郎小屋の内部と食事
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小屋に入ると左手に受付、右側に靴箱が有り、奥に進むと食堂になっています。
食堂から右奥に進むと両側に部屋が有り、廊下の突き当たりがトイレという構造です。
階段を上がると二階全体が寝床になっており、さながら屋根裏部屋の秘密基地といった雰囲気ですね。
二階の高さは余りないので、屋根の支柱に頭をぶつけない様に注意してください。
どうやらグループ客は一階の部屋に、単独客は二階に案内されるようです。
予約済みであれば寝床が確保されていますが、駆け込み客はその都度割り振られます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
17時頃から夕食ですが、おかずの内容はかなり充実しています。
天ぷらの盛り合わせを中心に、ポテトサラダ、生野菜、果物、その他に総菜が色々。
加えて小鉢で豚の角煮(?)も付いてきました。
もちろんご飯と味噌汁はおかわり自由! 個人的にはフルーツゼリーが最高でした。
*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)
小屋の前からは表銀座の山々はもちろん、遠くには富士山まで見えます。
少し歩いて野口五郎岳の頂上まで行けばもっとよく見えますが、ここからでも十分ですね。
正直なところ、野口五郎小屋は少々古く、特筆する様な設備もありません。
が、丁寧なサービスと心づくしの美味しい料理は十分満足できます。
裏銀座縦走コースの拠点としての立地的にも有り難い存在ですね。
個人的にはまた利用したいと思えるアットホームな小屋でした。
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