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高千穂鉄道イメージ

高千穂鉄道(TR)の「影待(かげまち)駅」とは?

高千穂鉄道(TR)「影待崎(かげまち)駅」は始発駅の延岡駅から15個目にある駅です。

トンネルに挟まれた山の斜面に有り、駅へは急な山道を上り下りしなければ行けません。
まさに「秘境駅」の名に恥じない、凄い駅です。

国道218号線と県道237号線が近くにありますが、どちらも直接接続していません。
計三箇所あるルートはいずれも険しい山道で、そのうち一つは危険のため封鎖されています。

「影待駅」の概要

  • 【所在地】 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折字袴谷9435-1
  • 【距離】 延岡駅から40.4km
  • 【ホーム】 1面1線
  • 【駅員(当時)】 無人駅
  • 【周囲にある物】 国道218号線、県道237号線、五ヶ瀬川、民家、他
  • 【車でのアクセス】 不可
  • 【徒歩でのアクセス】 困難

  • 初回公開日:2010年
  • 最終更新日:2018年4月
  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載等は厳禁。 判明した場合は対処します。

県道237号線から影待駅へ向かうルート・その1

貴重な駐車スペース。 県道237号線付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

影待駅へ行くルートは3箇所有り、その内の二つが県道237号線から登るルートで、長谷川集落の周辺に入り口が存在します。 まずは集落の下流方向にあるルートから行ってみましょう。

駅には車で直接行くことは出来ず、もちろん駐車場も有りません。
登り口から下流へ100メートル程行った場所に空き地が有るので、そこに車を停めましょう。


県道237号線付近。 県道237号線付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

落石注意の看板が示すとおり、この付近は断崖絶壁が続くエリアです。
看板の横を見上げると、何時落石が起きても不思議でないような雰囲気ですね。


影待駅への入り口。 影待駅への入り口。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

ここに来るまでにも何カ所か階段が有るのですが、駅へのルートはここが入り口です。

それにしても、ここが駅へのルートだという事を示す看板は何もありません。
知らない人が見たら、農作業か森林管理の人用の道としか思わないでしょう。

  • 入り口を示す看板が何も無いため、知らないと見落とします。

足下注意。 養蜂箱?

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

このルートは一見すると獣道か登山道にしか見えませんが、実際には傾斜は穏やかで、草に埋もれていますが地面の一部は舗装されています。 現役時に国鉄か自治体が整備したのでしょう。

注意して欲しいのは、この道は「広いようで狭い」という点です。
道路側の斜面は草に覆われて居て分かりにくいですが、途中から地面が無くなっているので、なるべく内側を歩きましょう。

道の途中には、深角駅へのルートでも見かけた謎のオブジェクトがいくつも置かれていました。
正体が分からないのですが、もしかして養蜂箱とかでしょうか?

  • あまり端に行き過ぎると滑落の恐れが有るので注意。

かなり登ってきました。 前方に何かが・・・

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

廃線後は全く手入れされていない道ですが、冬なので比較的草木が少なく、意外なほど歩きやすいです。 5分ほど登ると、目の前に何やら階段のような物が出現しました。


危険な鉄階段。 見上げると線路が。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

さらに近づいて確認すると、どうやら鉄製の階段のようです。
右上を見上げると、遥か上に線路が確認できました。 どうやらこの上が影待駅のようですね。


古びた鉄の階段。 危険・通行禁止。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

階段を登ろうとしたら、なんと「全面通行止め」という看板が置かれていました。
おそらく階段が朽ちていて危ないのでしょう、地元自治体の日之影町が封鎖していたようです。

しかし、看板は脇に置かれていて、封鎖は解かれています。
誰かが外したのか、それとも危険性が無いので封鎖が解かれたのか?

おそらく前者でしょう。 高千穂線が廃止された以上、封鎖が解かれるとは思えません。
仕方がないので別ルートから行ってみましょう。

  • 封鎖が解除されるとは思えないので、通らないように。

反対側から階段を見る。 朽ち果てた階段。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

別ルートから階段の上までやってきたので、望遠ズームで確認してみました。
階段のあちこちが腐食し、今にも底が抜けそうになっている箇所も有ります。

こちら側からは封鎖されていませんが、絶対に入る早めましょう。

  • 万が一崩落したら重傷は免れません。

駅への通路。 階段を登り。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

階段の先は比較的緩やかな斜面で、その先には石段が有ります。
冬とは言え、雑草はかなり少なく歩くのは容易です。 普段来訪者が多いのでしょうか?


線路の下をくぐる。 最後の階段。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

ここで線路の下をくぐって反対側に出ます。

この付近にはガーデニング用具などが散乱していました。
現役当時、地元の人が手入れをしていたのでしょうか。


ホームの入り口。 寂れたホーム。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

ようやく影待駅のホームにたどり着きました。
一面は草に覆われて線路は判然とせず、先日降った雪が残っています。

左の写真、分かりにくいですが奥に高千穂方面へのトンネルが見えます。
右側に階段が見えますが、こちらは残る二つのルートへの道です。


TR影待駅。 草に埋もれた線路。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

当然ですが、人っ子一人いません。
しかし、何となくですが、ちょくちょく「来訪者」が来ているような雰囲気はあります。


第一影待トンネル。 第一影待トンネル。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

先ほど見えていたトンネルです。
どうやら「第一影待トンネル」と言うらしく、長さは80メートルの様です。

トンネルの中は涼しく、バラストや枕木が比較的綺麗なまま残されていたのが印象的でした。

  • トンネルの保守点検もしていないでしょうから、入るのは止めましょう。

影待駅のホーム。 待合室は撤去済み。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

この駅だけ何故か簡易待合室が撤去されています。
他の駅では残されているのに、なぜここだけ撤去されたのでしょうか?

待合室が有った場所はあまり汚れておらず、器具を差し込んでいたであろう穴が残っています。
ふれあいノート「影待通信」があったそうですが、撤去時に処分されたのでしょうか?


街灯。 高千穂方面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

待合室は撤去されていますが、街灯だけは静かにたたずんでいました。
そういえば、先ほどのルートには途中に街灯らしき物が何も有りませんでしたが、当時夜間に利用していた人は大変だったでしょうね。


五ヶ瀬川。 謎のオブジェ。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

ふと線路脇を見ると、謎の機械がバラストの中から顔を出しているのを発見しました。
一定間隔で設置されていますが、もしかして雪対策のスプリンクラーでしょうか?


ホームは浮いています。 延岡方面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

横から見ないと分かりませんが、このホーム、宙に浮いています。
なかなか複雑な構造の影待駅ですね。


高千穂方面。 絶壁の駅。

*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)

ホームの反対側を見ると、そこはもう断崖絶壁です。

深い山の中にあり、前後をトンネルに挟まれ、横は断崖絶壁。
この影待駅、文句なしに「秘境駅」と呼んで良いでしょう。

  • もしかして国内有数の秘境駅では?

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県道237号線から影待駅へ向かうルート・その2

貴重な駐車スペース。 長谷川集落の遥か上に鉄橋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

県道237号線からTR影待駅へ向かうルートの内、残る一つをご紹介します。
やはり駐車場は無いので、幅員の余裕が有る場所に駐車するしかありません。

この付近は「長谷川」という地名らしく、鉄橋の下には集落があります。

  • 影待駅は長谷川集落の為に作られた駅でしょうか?

寂れた長谷川集落。 駅へのルート入り口。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

この集落は全部で10軒前後といった感じですが、大半は無人の廃屋です。
交差点付近にある商店も廃屋となっています。

駅へ通じる山道は、左の写真にある交差点を左折して少し進んだ場所にあります。
民家や畑への入り口がすぐ近くにあるので、間違って不法侵入しないように注意。

  • 駅の入り口と民家の入り口は全く別です。

山を貫通する高千穂線。 集落の真上が鉄橋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

集落の遥か上には高千穂鉄道の「長谷川橋梁」が見えます。

  • ダイナミックな風景ですが、この橋梁も撤去済みです。

ここから登る。 舗装された道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

最初の数メートルはやや急な道ですが、その後は比較的なだらかな道がしばらく続きます。
ご覧のように、地面は舗装されており、しっかりした手すりも備え付けられています。


鉄橋を臨む。 比較的緩やかな道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

駅までの高低差が大きいため、スイッチバックのような感じで登っていきます。
鉄橋と同じ高さまではまだ暫く登る必要が有りますね。


樹林帯の中の道。 人の通った形跡が。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

しばらくすると森の中に入りますが、道自体は明瞭です。


線路を越えて進む。 線路の上を跨ぐ道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

しばらくすると線路の真横まで来ました。
ここから線路(トンネル)の上を越える形で道は続きます。


長谷川橋梁の様子。 施工会社情報。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

「長谷川橋梁」の様子です。
グリーンに塗装された橋桁は、まるで保護色の様に森に溶け込んでいます。

最後に塗装されたのは1989年と、およそ30年も前です。
見たところ特に塗装が剥げている様には見えないので、随分と長持ちしているようですね。


街灯発見。 比較的新しい電柱。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

山道の途中には電柱や街灯が整備されています。
中にはかなり真新しい物も有ることから、最近整備されたのでしょう。

  • 国道へのアクセス路として現在も整備されているのかもしれません。

ここで道が分岐。 国道へのルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

トンネルの上を越えてしばらく進むと、山道が左右に分岐しています。
右に進むと影待駅、左に進めば国道218号線へ繋がると思われます。

国道への道は落ち葉こそ有るものの、明らかに定期的に人が通ったと思われる痕跡があります。
国道にあるバス停などへ行くために利用している人がいるのでしょうか。


影待駅を目指す。 線路の上に出ます。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

分岐点を右に曲がり、影待駅を目指します。
途中で大きな手すりが有る場所を通過しますが、この辺に来るとほぼ真下が線路になります。


ここは歩きやすいが・・ 駅近くは歩きにくい。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

駅に近づくと雑草が増え、先に進むのが困難になってきました。
こちらは利用する人がほとんどいないので、雑草も生え放題になっているのでしょう。

  • 夏場はもちろん、冬でも通行が困難なほど生い茂っています。

雪に埋もれた鉄橋。 第一影待トンネル。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

「長谷川橋梁」の様子です。
真下に集落があるとは思えないくらい、人の気配を感じ無い静けさですね。


深閑とした森の中。 鉄橋は立ち入り禁止。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

宮崎県は南国としてのイメージが強いですが、場所や季節によっては、ご覧のようにしっかりと雪が降ります。 もちろん東北や北海道に比べればささやかですが。


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2013年1月における影待駅の様子

第一影待トンネル。 影待駅のホーム。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

二年ぶりに影待駅へやってきました。 あれからどれくらい朽ちてしまったのか気になっていましたが、あまり様子は変わらない気がしますね。

錆びた線路に枯れた落ち葉。 航空偵察でこの駅を発見するのは困難だろう・・・とかどうでも良い事を考えてしまいました。


影待駅の様子。 影待駅の様子。
影待駅の様子。 影待駅の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

亀ヶ崎駅などと同様に、雑草はともかく、あちこちで樹木が伸びてきて道を塞ぎつつあります。
このまま樹木に埋もれつつ、人々の記憶からも消えていくのでしょうか。


トンネル内の照明。 影待第一トンネル。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

線路をくぐるトンネルには一応照明が設置されていました。
といっても、この道には照明がほとんど無く、せいぜいここくらいしか見当たりません。
夕方以降は懐中電灯を持っていても歩くのが困難だと思われます。


長谷川橋梁。 第一影待トンネル。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

この当時は長谷川橋梁は健在でしたが、現在は既に撤去されています。
トンネル内は風雨にされされないので、バラストや枕木が比較的綺麗な状態で残っています。


長谷川橋梁。 長谷川橋梁。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

長谷川橋梁のレールは錆び、枕木や鉄板も腐食しつつあります。
名残惜しいですが、安全面を考慮すると撤去されたのも仕方が無いですね。


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