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秘境・宗太郎駅

静かすぎる構内、謎の置き石、イモリの池、少なすぎるダイヤなど、秘境駅の魅力がてんこ盛りの宗太郎駅

「宗太郎駅」はJR九州が管轄する日豊本線に属する駅の一つで、ちょうど大分県と宮崎県の県境付近に有ります。(駅の所在地は大分県佐伯市宇目大字重岡)

駅の大まかな歴史(Wikipediaより抜粋・引用)

【1923年】「宗太郎信号所」として鉄道省により設置される。

【1947年】「宗太郎駅」として新規開業。

【1987年】 鉄道民営化に伴い、JR九州が継承。

前身である信号所時代から数えると、間もなく開業100周年という訳ですね。
現在は1日の乗降客数が1人にも満たない無人駅ですが、かつては駅舎を持つ有人駅だったようです。

山間部に位置し、駅へアクセスできる列車も1日わずか3本しかない事などから、マニアの間からは「秘境駅」として有名で、この駅を訪れるために遠路はるばるやってくる猛者も居ます。


ふとある時、この駅が秘境駅として有名であるという噂を聞きまして、せっかくだから行ってみようと思い立ちました。

さて、秘境駅として知られる噂の宗太郎駅とはどんな場所だったのでしょうか?


  • 最終更新日:2018年8月
  • 私個人が収集した情報を公開しており、内容の正確性は保証しません。
  • 無断転載・改変(リライト)等は厳禁。 判明した場合は対処します。


宗太郎駅への基本的なアクセス方法は鉄道と自動車の二つ

駅の所在地は「大分県佐伯市宇目大字重岡字宗太郎3542番地」となっています。
ちなみに「佐伯」は「さいき」と読みます。 「さえき」ではありません。

なお、かつては「大分県南海部群(みなみあまべぐん)」が所在地でしたが、2005年に佐伯市と合併し、南海部群は消滅して今に至ります。

大分県内の駅ですが、位置的には大分県の南端部にあり、宮崎県との県境のすぐ近くです。
その為、場合によっては宮崎県からのアクセスの方が便利だったりします。

基本的に鉄道か自家用車を利用する事になり、大分県側からと宮崎県側からの大きく2方面からの移動となります。 それぞれ詳しく解説しましょう。


アクセス方法1 ~鉄道を利用する場合~

JR延岡駅構内。 宗太郎駅への切符。

*画像クリックで拡大。

まずは鉄道を利用したアクセス方法ですが、当然ですが誉れ高い秘境駅には特急や快速と言った「贅沢な物」は停車しません。
なので、まずは最寄りの主要駅まで特急などで移動し、そこから各駅停車に乗り換えます。


リニューアル後のJR延岡駅。 リニューアル後のJR延岡駅。

*画像クリックで拡大。

なお、JR延岡駅は2017年から2018年にかけて大規模なリニューアル工事が行われており、駅ビルはもとより、高速バス乗り場なども建て替え・移転しています。

美しくなりましたが、古き良き昭和の雰囲気や、駅に欠かせない立ち食いそば屋が無くなったのは寂しいですね。


JR延岡駅構内。

*画像クリックで拡大。

まずは南の宮崎県側からアクセスする場合ですが、最寄りの主要都市は「延岡市」です。

宮崎空港駅や宮崎駅から延岡方面の電車は、特急電車や普通電車が基本的に毎時2~3本程設定されているので、延岡駅までの移動には困る事は無いでしょう。

延岡駅に到着したら下車し、普通電車へ乗り換えます。
延岡駅からの運賃は片道560円で、距離は約25km、所要時間は約30分です。
関東などに比べると営業距離の割に運賃が高い気がしますが、田舎はこんなものですね。


大分方面の列車は基本的に毎時設定されていますが、ほとんどが宗太郎駅に停車しない特急電車で、2018年5月現在、大分方面の普通電車はなんと2本しかありません。

以前はもう少し有ったのですが、2018年春のダイヤ改正で減少してしまいました。

  • 06時10分発・06時39分着 : 佐伯行き
  • 19時33分発・20時08分着 : 佐伯行き

一方で、宗太郎駅から延岡方面への普通電車は、

  • 06時54分発・07時26分着 : 延岡行き

この様に、利用可能な列車は非常に少ない状況です。
早朝の始発列車の次が、13時間後の最終列車なんて、いくら何でも凄すぎます。

これ以上無いくらいに極限まで削られています。 まさに秘境駅!!

宗太郎駅は山間部に有るので、19時過ぎともなれば夏場でも薄暗くなります。
そうなると6時台の列車が唯一現実的な選択肢となりますが、到着してから折り返しの列車が来るまで僅かに15分程度しか有りません。

これではまともに観光も出来ないので、じっくり滞在するなら自家用車が良いでしょう。


続いて大分方面からアクセスする場合です。
まずは博多駅・小倉駅などから日豊本線などを利用して大分駅経由で「佐伯駅」まで移動します。

佐伯駅からの運賃は片道650円で、距離は約33km、所要時間は約36分です。
2018年5月現在、宗太郎方面の普通電車はやはり非常に少なく、具体的には、

  • 06時18分発・06時54分着 : 延岡行き

一方で、宗太郎駅から佐伯方面への普通電車は、

  • 06時39分発・07時19分着 : 佐伯行き
  • 20時08分発・20時44分着 : 大分行き

この様に3本有りますが、列車交換の関係か、所要時間にばらつきが有りますね。


延岡駅の様子。 485系と競争!

*画像クリックで拡大。

延岡駅から宗太郎駅まではおよそ30分程。 のんびりと旅を満喫しましょう。

長らくこの区間を疾走していた「レッドエクスプレス」
残念ながら現在は定期運行を終了しています。 「にちりん」ともお別れですね。

  • 秘境駅らしく(?)、鉄道でのアクセスが悪いのが特徴です。

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アクセス方法2 ~車を利用する場合~

続いて自動車を利用する場合です。
秘境駅探訪なのだから鉄道を利用したいところですが、あまりにも本数が少ないので、場合によっては車の利用も選択に入れましょう。

現在は東九州自動車道が全線開通した為、以前に比べるとアクセスが随分と良くなりました。
東九州自動車道を利用する場合、大分県側からだと「佐伯インター」、宮崎県側からだと「北川インター」が最寄りです。
もっとも、インターを降りた後も結構距離が有るので、カーナビも活用してください。


国道10号線を走る。 冬期は凍結注意。

*画像クリックで拡大。

鉄道と併用する場合、自動車で移動する際は延岡市内でレンタカーを借りると便利です。
延岡市・佐伯市にはお馴染みの各種レンタカー会社の営業所が有るので活用しましょう。

基本的に良く整備された国道10号線を走りますが、山間部なので冬期は凍結にご注意を。


もし、関東や中部などの遠方から宗太郎駅に行ってみたいとお考えの場合、まずは空路で宮崎空港や大分空港まで移動しましょう。
これらの諸空港へは羽田空港や中部空港から主要航空会社が乗り入れていますが、中でもオススメなのがソラシドエアです。

ソラシドエア(スカイネットアジア航空)は九州を中心としたエリアに路線を持つ航空会社で、早割チケットを活用すれば愕くほど安く利用できます。
特に宮崎空港線や大分空港線が充実しているので、遠方から宗太郎駅に行く場合は活用しましょう。


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入り口が不明瞭な宗太郎駅周辺の地図

駅の所在地である大分県佐伯市は人口約7万人、隣接する宮崎県延岡市は人口約12万人の都市です。

しかし、宗太郎駅があるエリアは冗談抜きで山間部のど真ん中であり、駅周辺には僅かな民家しかなく、商業施設は何もありません。
唯一有る物と言えば、駅ホーム内に設置された電話ボックスくらいです。

当然ながら駅に乗り付ける路線バスも無く、タクシー乗り場なども有りません。
一応駅にアクセスする地域のコミュニティバスが有りますが、現実的な選択肢としては利用しにくいと思われます。


Wikipediaによれば、宗太郎駅の一日の乗降客数は実に1.06人(2015年データ)となっており、一日辺り一人利用しているかどうかという状況です。

この様な状況なので、付近の国道から駅へ向かう分岐点にはこれと言った案内も出ておらず、初めて自動車で来る場合はカーナビが必須と思われます。

また、国道から分岐してからも、さらに分岐して急勾配を少し上る必要があり、非常に分かりにくくなっています。


宗太郎駅周辺マップ

*画像クリックで拡大。

上記画像は今回私が作成した宗太郎駅周辺のマップです。

「1」か「2」の地点から国道10号線より分岐し、「3」の地点からさらに分岐して駅にアプローチする事になります。
しかし、めぼしい目標が無くて分かりにくく、10号線から分岐した後にうっかりしていると、いつの間にか再び10号線に合流してしまうので注意が必要です。


国道10号線・宗太郎駅付近。 国道10号線・宗太郎駅付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

宗太郎駅へは国道10号線を使ってアクセスしますが、10号線からは駅が視認しにくく、入り口の看板もあまり目立たないので、やはりカーナビが有った方が良いでしょうね。

かつては宮崎と大分を結ぶ主要路線として賑わっていた国道10号線ですが、現在は国道326号線や東九州自動車道を通る車が多くなり、この付近の10号線の交通量は激減しています。


うそぶち橋。 うそぶち橋。
鎧川越しに見る宗太郎駅。 国道10号線からの分岐。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

宗太郎駅の近くには「うそぶち橋(大分寄り)」「りゅうすい橋(宮崎寄り)」という2本の橋が有り、その手前に駅への分岐点が有ります。
この「うそぶち橋」「りゅうすい橋」ですが、どんな漢字を書くのかは調べたけど不明でした。

この付近から横を見ると、鎧川の向こうに有る集落のさらに奥に宗太郎駅が確認できます。
なので、車で走っているとまず気が付きません。


宗太郎駅への分岐点。 宗太郎駅への分岐点。
駅への入り口。 宗太郎駅入り口。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

2箇所有る10号線からの分岐から集落の方に入り、さらに途中にある分岐を登ると宗太郎駅です。

この付近には集落が有るので、くれぐれも歩行者には注意してください。
また、駅に行く際は間違って私有地に侵入しないように。

坂の突き当たりを右折して階段を上ると駅の入り口です。
手前の道路からもアクセスできるようですね。

  • 道の途中で駅へのアクセス路が分岐しているので注意!
  • 駅を訪問する際は周辺住民に迷惑をかけないように。

普通電車にて、秘境・宗太郎駅に降り立つ

延岡・佐伯間を通過する列車はそれなりの本数があるのですが、「宗太郎駅に停車する列車」となると、その数は極端に少なくなります。
列車交換で停車する特急電車を除き、停車する列車は全て普通電車のみで、本数は朝夕に数本ずつしか設定されていません。

特急や快速? そんな「贅沢な物」は停まりませんよ! 何せ「秘境駅」ですからね。


数少ない停車列車。 数少ない停車列車。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

延岡駅から乗ってきた普通電車にて、颯爽と宗太郎駅に降り立つ私!

この時は二両編成でしたが、お盆期間中だからか、観光客を含め車内はだいぶ賑わっていました。
しかし、普段はかなり乗客が少ないようで、しかも2009年10月からは一両編成になりました。
まあ、一日当たりの乗降客数がわずか0.7人なので仕方が無いのでしょう。


なお、この付近のプラットホームだけが新しく、しかも高くなっているのには理由が有ります。

「日豊本線では当駅のみ前乗り前降りとなっている。これはステップのないキハ220形に対応したホームの嵩上げを最小限に抑えるためで、上下ホームとも先端部の数メートル分のみ嵩上げされている。」

(Wikipedia「宗太郎駅」より抜粋・引用。)

上記の様な理由からで、宗太郎駅が全面的にリニューアルされるとかではありません。

  • 一日当たりの平均利用者数が1人未満というのが凄いですね。

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なんて秘境な奴だ!! 本気で静かな宗太郎駅構内

それでは早速、駅の構内を散策してみましょう。

宗太郎駅と駅看板。 宗太郎駅と駅看板。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

列車が居なくなると辺りは静けさに包まれ、ここが秘境駅だと言う事を認識させられます。
周りを見渡しても山と木々ばかりで、わずかな民家が点在するといった状況です。


宗太郎駅構内の様子。 宗太郎駅構内の様子。
宗太郎駅構内の様子。 宗太郎駅構内の様子。
宗太郎駅の跨線橋。 宗太郎駅の跨線橋。
宗太郎駅構内の様子。 宗太郎駅構内の様子。
宗太郎駅構内の様子。 宗太郎駅構内の様子。
宗太郎駅の乗降場。 宗太郎駅の乗降場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

秘境駅とはいえ、列車交換が行われるので線路は複線となっており、二面二線構造の対面のホームに渡る跨線橋なども設置されています。

ホーム自体はかなり長いのですが、実際に列車が停車するのは端の部分だけで、前述の様に乗降する部分は嵩上げされています。

  • 普段は首都圏で生活しているので、この静けさに包まれると安らぎます。

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宗太郎駅構内で見かけた関連設備など

跨線橋の様子。 跨線橋の様子。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

宗太郎駅は二面二線構造なので、2番ホームへ行くには跨線橋を使用します。
滅多に列車は来ませんが、横着して線路を直接渡らないように!


787系の乗り場。 787系の乗り場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

2018年にJR九州が大規模なダイヤ改正を行いましたが、これに伴って延岡と大分を結ぶ普通列車の一部が787系で運行される事になりました。

787系は通常特急列車として運行されている車両ですが、該当する普通列車は乗車券のみで利用でき、特急券は不要とのことです。

4両固定編成ですが、乗降できるのは先頭車両のみで、ホームには目印が設置されています。

  • 乗車券のみで787系に乗車できるなんてお得!

線路の継ぎ目。 駅の設備。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

秘境駅とは言っても主要路線の駅の一つなので、当然ですが整備は行き届いていますね。


宗太郎駅の駅舎跡。 宗太郎駅の駅舎跡。
宗太郎駅の駅舎跡。 宗太郎駅の駅舎跡。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

かつては宗太郎駅にも駅舎が有ったとの事ですが、現在では撤去されています。
駅舎が有ったであろう場所には電話ボックスが設置されています。

  • かつては駅舎が有り、有人駅だったとの事です。

宗太郎駅の運賃箱。 宗太郎駅の運賃箱。
宗太郎駅の運賃箱。 宗太郎駅の運賃箱。

*画像クリックで拡大。(撮影:2005、2009、2018年5月)

宗太郎駅は無人駅なので、駅舎や改札は存在しません。
その為、下車する際は備え付けの運賃箱に切符を入れる必要があります。

以前訪れた時はさびてボロボロな状態でしたが、時々塗装し直されている様ですね。
案内板が設置されたり等、細かくバージョンアップ(?)しております。


宗太郎駅のトイレ。 宗太郎駅のトイレ。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

宗太郎駅には駅舎は有りませんが、トイレはしっかりと設置されています。
最低限設置すべき設備というようなガイドラインでも有るのでしょうか?


宗太郎駅の待合所。 宗太郎駅の待合所。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

2番線ホームには待合所が設置されており、ここには駅ノートや謎の石も置いてあります。

待合所が2番線ホームだけに設置されている理由がよく分かりませんが、トイレや電話ボックスなど、雨を凌げそうな場所が有るからでしょうか?


舗装された斜面。 舗装された斜面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

久しぶりに宗太郎駅へ来て、すぐに何か違和感を感じたのですが、それはこの斜面が舗装されて風景が変わったことによる物でした。

壁面に有ったプレートが施工時期を示す物ならば、工事は2014年1月に行われた様ですね。

  • 以前は待合所の裏側が藪だったのですが、近年整備されました。

宗太郎駅の植物。 宗太郎駅の植物。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009、2018年5月)

誰かが手入れをしているのか、宗太郎駅には色々な植物が生えています。

手洗い場の近くには芭蕉の木が群生していますが、大分県の山中に自生しているとは思えないので、おそらく誰かが植えたものと思われます。


宗太郎駅の電柱。 宗太郎駅の電柱。

*画像クリックで拡大。(撮影:2008、2018年5月)

駅構内の電柱には「昭30.4」「1974(S49)」などと書いてあります。
おそらくこれらの電柱の設置された日付だと思われますが、なんとも長寿な電信柱ですね。

  • もしや宗太郎駅誕生時に設置された電柱なのか・・・?

駅長を称える碑。 駅長を称える碑。
駅長を称える碑。 駅長を称える碑。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

2番線の跨線橋登り口の脇には石碑が設置されています。
Wikipediaによれば、駅の開設に尽力した初代駅長をたたえる石碑とのことです。

以前は周囲の藪に飲み込まれそうな状態でしたが、周囲の壁が舗装された際に、石碑の周りも綺麗に整備された様ですね。

  • 昔は宗太郎駅も賑わっていたのでしょうか。

宗太郎駅の水場。 宗太郎駅の水場。
宗太郎駅の水場。 宗太郎駅の水場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009、2018年5月)

1番線ホームの脇には手洗い場らしき物があり、蛇口が二個付いています。
Wikipediaによれば、なんでも「日豊本線一おいしい水」との事ですが、根拠は不明です。

久しぶりに来てみると、なんと蛇口が撤去されていました。
中を覗いてみると水槽のような構造ですが、どこから水を供給されていたのでしょうか。


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宗太郎駅のあちこちに配置された、謎の置き石

駅構内には色々な物が設置されていますが、中には来訪者が設置したと思われる「非公式」な物が存在しており、謎の置き石はその最たる物ですね。

河原で拾ってきたと思われる直径10~20cm程の置き石が駅構内のあちこちに設置され、その全てにマーカーで顔と文字が記されています。
一見ドラえもんの様な顔ですが、詳細は全く不明です。


宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

ホーム脇にあるミラーの付け根に置かれた石には「まだかな」と書いてあります。
宗太郎駅に停車する列車は非常に少ないので、その心境を読んだ句でしょうか?

右の石は、2番線ホームに設置されている待合所のベンチの上に置かれていた物です。
どうやら遠路はるばる秘境駅を訪ねてきた来客を出迎えている様ですね。


宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

駅の出口付近に設置された運賃箱の上には「切符を拝見」と書かれた石が!
駅員という設定なのか、ちゃんと帽子を被っていて芸が細かいですな。

この様に、宗太郎駅構内には謎の置き石が複数設置されています。
この時は三個ほど発見しましたが、探せばもっと置かれているかもしれません。


宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。
宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。

*画像クリックで拡大。(撮影:2012年1月)

後年、重岡駅の様子を見に行ったついでに宗太郎駅にも寄ってみました。
すると、あの置き石に異変(?)が!

以前は駅内に点在していた物が、今回は待合所のホームに複数がまとめて置かれていました。
震災後に置かれたのか、中には「がんばろう東北」のメッセージが書かれた物もあります。
また、近隣の観光案内や俳句の様な物が書かれた物もありました。


宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。
宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。
宗太郎駅の置き石。 宗太郎駅の置き石。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

さらに数年後に訪れてみると、今度はベンチに置き石の行列が!?

しかも、よく見たら文章が繋がっており、まるで石同士が会話でもしているようですな。
どこかで見た様なイラストが描かれた石も有りました。

  • 誰が石を置いているのかは謎ですが、日々場所や数が変化しているようです。

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宗太郎駅の主!? 「イモリの池」

駅構内の観光スポットとして密かに人気がある(?)のが、このイモリの池です。

イモリの池。 イモリの池。

*画像クリックで拡大。(撮影:2008、2009年8月)

二番線ホーム(下り)にある待合所の脇にひっそりと存在するこのイモリの池ですが、小さいのでうっかりすると見落とすかもしれません。

周囲を石で囲まれている事から、人口的に設置された物だと思われますが、いつ・誰が・何のために設置したのかは不明です。
水道水を引いているようには見えないので、わき水が流れ込んでいるのでしょうか?

左は夏場に撮影した写真で、草が生い茂っていますが、冬場に撮影した右の写真では、枯れたのか手入れされたのかは不明ですが、池が完全に露出しています。


イモリの池。 イモリの池。
イモリ発見! イモリ発見!

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

久しぶりに宗太郎駅を訪れると、池の周囲の斜面が舗装されていました。
が、池自体は健在で、植生や湧き水にも配慮して綺麗に残されています。

実は今まで肝心のイモリを見た事が無かったのですが、今回はなんと数匹の姿を確認!
何度来ても見つけられなかったイモリですが、今回ようやく姿を拝むことに成功しました。

イモリは水底や落ち葉との保護色になっている上に、人の気配を察知するとすぐに隠れてしまうため、姿を見たいならそっと覗き込んでみましょう。

  • このイモリの池、もしかしたら初代駅長の代から大事にされてきたのかもしれませんね。

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乗り遅れると大変! 宗太郎駅の時刻表をチェック!

「秘境駅」の誉れ高い(?)宗太郎駅ですが、停車する列車の数も大変少ないのが特徴です。

宗太郎駅の時刻表。 宗太郎駅の時刻表。

*画像クリックで拡大。(撮影:2005年8月)

まずは黙って時刻表を見てください。 どうですか、この少なさ!!

この時点では、実に朝夕・上下線一本ずつしか停車せず、うっかり乗り過ごした場合、半日近く待たないと次の電車が来ません。
次の電車まで十時間以上間隔があり、しかもその電車が事実上の終電というのが凄すぎます。


宗太郎駅の時刻表。 宗太郎駅の時刻表。

*画像クリックで拡大。(撮影:2008年1月)

2008年頃に再び訪れたら、なんと電車の密度が増えているではありませんか!
・・・増えたと言っても、それぞれ一日2本から3本になっただけですが。

上下線共に、20時台の列車が設定されていますが、何かの需要によるダイヤ変更なのでしょうか?

宗太郎駅を起点とした料金表を見る限りでは、宮崎駅より大分駅の方がやや近い様ですね。


宗太郎駅の時刻表。 宗太郎駅の時刻表。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

久しぶりに訪問すると、またしても時刻表に変化が!
運賃表は運賃箱の所に移動して、代わりに別の案内板が設置されています。

上下線合わせて僅かに3本で、下り線に至っては、早朝の始発電車が最終電車だという凄まじさ!

  • 停車する列車数に関しては、まだ高千穂鉄道の方が多かったですね。

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「秘境者」達のコミュニケーションツール!? 伝言ノート「燦燦」

宗太郎駅の駅ノート。 宗太郎駅の駅ノート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

宗太郎駅の名物は色々ありますが、中でも特徴的なのが、この伝言ノートです。

どこかの誰かが設置・管理していると思われるこのノート、以前見た時は「燦燦」というタイトルが書かれていました。
*「燦燦(さんさん)」 = 太陽光などが明るく輝くという意味。

複数のノートと筆記用具が雨風よけのビニール容器の中に入れられております。
ノートが置かれているこの本棚、わざわざ設置したのか、元々そこにあった物なのかは不明です。


宗太郎駅の駅ノート。 宗太郎駅の駅ノート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

ノートの中には宗太郎駅を訪れた人達のメッセージが記されていました。
福岡など九州内から来た人はもちろん、関西などの遠方から来ている人も多いのに驚きです。

日付を見ると、おおむね一週間に一人くらいのペースで書き込んでいるようでした。
大型連休時にはほぼ毎日、一日に複数の人が書き込んでいる時も!

秘境駅を求めてここまでやってくるそのパワー、恐るべし!
まったく、なんて秘境な奴らだ!


宗太郎駅の駅ノート。 宗太郎駅の駅ノート。
宗太郎駅の駅ノート。 宗太郎駅の駅ノート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

久しぶりに来てみると、今度は大きなプラスチックの容器にパワーアップ!?
中には筆記用具や観光案内の雑誌等も入っていました。

来訪者の中には奈良県などから来ている猛者も居ますね。
相変わらず「秘境者」達の行動力には驚かされます。 この秘境者どもめ!!

なんというか、宗太郎駅のホームは別の意味で賑やかになってきました。

  • 駅ノートは高千穂鉄道の駅にも置いてありましたね。

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宗太郎駅を通過する、特急や貨物列車等、各種車両をご紹介

駅に停車する列車は非常に少ないですが、日豊本線自体は小倉駅から九州南部の宮崎県や鹿児島県まで伸びる主要路線の一つなので、通過列車を含めるとそれなりの種類の電車が通過します。

ここでは、宗太郎駅で見ることの出来る各種車両をご紹介しましょう。

なお、私はあまり鉄道には詳しくなく、調べたり聞いたりした情報が中心です。
正確性は保証できませんのであしからず。

  • 一部、別の場所で撮影した物も含まれます。
  • ダイヤ改正により、既に走っていない車両も含まれます。

717系

717系 717系
717系 717系

*画像クリックで拡大。(撮影:2009年8月)

国鉄時代から存在する古い車両で、現在でも地方都市を中心に見かける車両ですね。
現在では新型車両に交代が進み、最近はかなり数を減らしているようです。

以前は秋葉原駅のホームから見える操車場(?)にも似たような車両が停車していましたが、最近は見かけなくなった気がします。

最近は近代的な通勤電車が導入され、徐々に姿を消しつつあります。
なお、この区間は最近一両編成に減らされ、それもディーゼル車両になってしまったようです。


485系「にちりん・RED EXPRESS(レッドエクスプレス)」

485系 485系
485系 485系
485系 485系

*画像クリックで拡大。(撮影:2005、2008年1月)

この車両も結構古く、確か以前はクリーム色っぽい塗装だったと思いますが、現在は真っ赤に塗装され、名前も「RED EXPRESS」となっています。

以前博多に住んでいた頃はこの電車に乗って小倉経由で帰省していましたが、現在では一部を除いて大分止まりなようですね。
しかもレッドエクスプレス自体の引退が進んでおり、間もなく姿を消す事になります。

真っ赤なボディーに白いロゴという、シンプルでいて強烈なインパクトを与えるデザインですね。
車体は古くとも、なかなか格好いい奴です。


485系「KIRISHIMA & HYUGA(きりしま&ひゅうが)」

485系KIRISHIMA & HYUGA 485系KIRISHIMA & HYUGA
485系KIRISHIMA & HYUGA 485系KIRISHIMA & HYUGA

*画像クリックで拡大。(撮影:2005、2006年1月)

上で紹介した「RED EXPRESS」の485系と車両は同じで、塗装及び名称が異なる特急電車です。

「レッドエクスプレス」も相当派手でしたが、この「きりしま&ひゅうが」は輪をかけて派手で、まるでRGBやCMY等の原色をかき集めたような塗装です。
私が知っている限り、配色に関してはこれが一番派手ではないでしょうか。

  • まるで前衛アートの様な色使い!

783系「ハイパーサルーン」

783系 783系
783系 783系
783系 783系
783系 783系

*画像クリックで拡大。(撮影:2006、2009年8月)

私が博多にいた頃は主に長崎方面の列車として運行されていた気がしますが、その後は「にちりんシーガイア」「ドリームにちりん」として日豊本線にも登場しました。

いかにも特急らしい尖ったボンネットや金属質な銀色のボディーが格好良く、博多駅でも映える美しい車両でした。 JR九州の特急は何故こうも格好良い車両ばかりなのか!?

大分以南の日豊本線は基本的に単線ですが、宗太郎駅構内は複線化されており、この様に上下線の列車交換に利用されています。


787系「つばめ」

787系 787系
787系 787系

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年5月)

一瞬TGVを彷彿とさせるこの車両は「787系」の特急車両で、様々な名称を持ちますが、日豊本線においては当初「にちりんシーガイア」として登場しました。

車体色や先頭車両の形状が、個人的にはなんとなく「B-1ランサー」に似ているなと思います。
どうでもよい話ですが。

883系や887系は大分駅以南には来ないので、「ななつ星」を除けば、この付近を走る特急電車としては最も新しい車両になりますね。


ED76形電気機関車

ED76 ED76
ED76 ED76
ED76 ED76
ED76 ED76

*画像クリックで拡大。(撮影:2005、2006年1月)

日豊本線ではこのED76型も結構昔から見かける電車ですね。
私にとって「電気機関車」と言えばこの車両を連想してしまうくらい、お馴染みの存在です。

聞くところによると、この貨物電車は延岡市にある旭化成の工場へ乗り入れている車両だとか。
牽引しているタンク車には「毒」の文字がありますが、工場で使う楽品でしょうか。


寝台特急「彗星」

寝台特急「彗星」 寝台特急「彗星」
寝台特急「彗星」 寝台特急「彗星」
寝台特急「彗星」 寝台特急「彗星」
寝台特急「彗星」 寝台特急「彗星」

*画像クリックで拡大。(撮影:2005年8月)

「ブルートレイン」の名称でお馴染みの寝台特急です。

こちらは京都駅と南宮崎駅間で運行されていた「彗星」と呼ばれる車両で、2005年(平成17年)9月30日に廃止されてしまいました。

よく見ると、最後尾の車両の窓には乗客の姿が見えます。
撮影したのは彗星が廃止される年の2005年だったので、最後の彗星を楽しむべく乗り込んだ人達かも知れませんね。 寝台特急が次々に姿を消すのは寂しい限りです。

  • 時代とは言え、あこがれの寝台特急が消えるのは寂しい・・・

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