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【表銀座】北アルプス屈指の名コース「表銀座」縦走の旅(初日・前半)

北アルプス 北アルプス

 

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【当サイトの山行記事を読むに当たって】

本サイト内で書かれている山や登山道に関する各種情報は、あくまで私個人の経験・判断に拠る物です。
難易度の評価は、各個人の体力・技術・経験、当日の体調・装備内容・天候などによって大きく変化します。

また、登山道や残雪等の状況は、あくまで取材時の物で、最新の情報では有りません。

最新の情報は現地の山小屋や地元の観光協会などに直接確認して下さい。
web上の情報だけを元に判断する事は絶対に止めましょう。



縦走1日目・前半 「合戦尾根~燕岳・燕山荘」

北アルプス

広大な北アルプスには多くの名峰が存在するが、中でも「槍ヶ岳」は特に有名な山の一つだ。
その槍ヶ岳に至るコースもこれまた多彩で、好みや日程などに応じて色々なプランで楽しめる。

今回は名門コースとして名高い「表銀座コース」を二泊三日で縦走した時の事をご紹介しよう。


登山雑誌でこの表銀座コースに関する記事を読んだ時、風景の美しさと歯応えの有りそうなコース地形に一目惚れし、近い将来絶対このコースを歩いてやるぞと心に誓ったものだ!

その後、丹沢の大倉尾根などで徹底的に経験を積み、準備万端で北アルプスにやって来たのだった。
オッサンの北アルプス初挑戦は成功するのか!?



今回ご紹介する「表銀座コース」は数ある北アルプスのコースの中でも特に有名な物の一つだ。
通常は二泊三日ないし三泊四日のプランで歩かれるコースである。

一般的には中房温泉からスタートし、合戦尾根を登って稜線に出たら、後はひたすら槍ヶ岳を目指して稜線沿いを歩く。

槍ヶ岳から先は上高地か新穂高温泉に降りるのが一般的だが、稜線沿いを歩いて穂高連峰の方へ縦走しても良いし、裏銀座や立山連峰方面と繋いでの大縦走も面白い。
時間や体力などに応じて多彩な山行が楽しめる、実に面白いコース&エリアですな。

中房温泉から燕岳への往復ならば特に難所も無いので、北アルプスの初心者にもお勧めだ!
燕山荘に一泊して砂礫と花崗岩が美しい燕岳を堪能しよう。



登山愛好家にお馴染みの「毎日あるぺん号」と「談合坂サービスエリア」

山から山へと渡り歩く縦走の場合、自家用車は回収が大変すぎるので基本的には公共の交通機関を利用する。
自家用車も便利な面が有るので悩ましいのだが。



特に便利なのが登山用の夜行バスで、その代表格が「毎日あるぺん号」だ。
これを利用すれば、車内で爆睡している間に運んでくれて、早朝には登山口に到着できるという大変便利な代物である。

日本アルプス各地はもちろん、八ヶ岳連峰など各地の名峰へ行くプランが有るので実に有り難い。



・・・便利なのだが、何故か私は夜行バスで全くと言って良いほど眠れない。
少し酒を飲んでみたりと色々試してはみるのだが、尽く駄目である・・・

復路だと何の問題も無く熟睡できるのだが、一体何故だろう??
来たるべき山旅を目前にして興奮しているのだろうか?




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

北アルプス方面へむかうあるぺん号の場合、途中の「談合坂サービスエリア」と「諏訪湖サービスエリア」で休憩となる。
さすが首都圏とを結ぶ主要ルートだけあって、深夜でも結構な賑わいだ。


「満腹になったら眠くなってくれるかなぁ?」と思って食事をしてみるのだが、やっぱり駄目でした。
オッサンの苦悩は続く。



表銀座コースの出発点「中房温泉」と合戦尾根

北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

表銀座コースの出発点となるのが、ここ「中房温泉」だ。
このコースはどちら向きに歩いても自由だが、多くの人はここをスタート地点にすると思われる。

この時点で既に標高は1450mも有り、燕岳の他にも、東沢乗越経由で餓鬼岳方面へ行くルートも有る。

ここにはトイレが有るので必ず済ませておこう。
シーズン中はかなりトイレが混雑するので素早く済ませて出発だ!








北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

トイレと準備運動を済ませたら早速登山開始!
今回は初日から長大なコースを歩く事になる。オッサンの出発は早い。

ここからは「合戦尾根」と呼ばれる尾根道を登るのだが、ここは「北アルプス三大急登」の一つなどと呼ばれる事がある。

どういう範囲で「三大急登」と言っているのかは分からないが、個人的には大して急登とは思わなかった。
丹沢の大倉尾根(通称バカ尾根)とかの方がよっぽどキツいぞ。

その大倉尾根で鍛えに鍛え抜いたオッサンに恐れる物など無い!

行け! 勝利は近いぞ!



北アルプス・表銀座

合戦尾根はコースタイムで四時間ほど有るし、確かに多少は急登と感じる場所も有る。

しかし、人気コースだけあって十分に整備されているし、危険を感じるような難所も特にない。
それに、シーズン中であればたくさんの人が歩いているので、万が一何か有った場合も安心だ。


北アルプスの入門コースとしてオススメ出来るコースだろう。



北アルプス・表銀座

突如出現した謎のオブジェ。
これは合戦尾根の途中に有る「合戦小屋」に荷揚げする為の専用ケーブルカーである。


同様のケーブルカーは南アルプスの千枚小屋にも有ったな。
懐かしい・・・また行きたくなってきた。



北アルプス・表銀座

前述の様に合戦尾根はとても良く整備されている。
大体30分間隔程でベンチが設置されているので休憩に活用しよう。

往路のバスで全く寝られなかったオッサンだが、それ故にハイになっていたのか、ベンチには目もくれる黙々と登り続けるのであった。



北アルプス・表銀座

合戦尾根の前半は樹林帯の中を登るが、時折木々の隙間から北アルプスの山並みが見える。
天気は最高。景色も最高だ! オッサンの足取りは軽い。



北アルプス・表銀座

おお! アレは日本人の心の拠り所である名峰富士山ではないか!
何度見ても美しい山だな! 今頃富士山にもたくさんの人が登っていることだろう。




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

合戦尾根の途中、概ね南の方向には常念山脈の最高峰である「大天井岳(おてんしょうだけ・2922m)」が見える。

そして頂上の手前に見える山小屋は燕山荘グループの一つである「大天荘(だいてんそう)」だ。
大変展望の良い場所に有る小屋で食事も美味しいぞ!



合戦尾根のオアシス「合戦小屋」


北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

登山開始から大体二時間程で「合戦小屋(かっせんごや)」に到着。
この時点で標高は既に2350メートルに達している。


合戦小屋は燕山荘グループの一つで、いつも大勢の登山者で賑わっている。

宿泊は出来ないがテント泊のみ可能だ。
ただし、僅か3張のみなので、ここでのテン泊を計画に組み込むのは止めた方が良いだろう。




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

合戦小屋の前は大きく開けており、ベンチとテーブルが設置されていてトイレも整備されている。
合戦尾根の後半戦に備えてたっぷり休憩していこう。

先ほど通り過ぎたロープウェイはここが終着地点。
これを拡張して旅客輸送に・・・とか妄想してしまうのはお約束だろうか。



北アルプス・表銀座

合戦小屋では宿泊こそできないものの、各種物販が充実しており、軽食も取りそろえている。

中でも名物なのが地元産のスイカ。
しっかりと冷やされたスイカに塩を掛けて食べると美味いのなんのって!

コレを食べるために登ってきたと言っても過言では無い美味さだ!



北アルプス・表銀座

稜線上にある燕山荘までは、残り1.7km・1.5時間との事。
ここからが後半戦となるが、スイカでエネルギーをチャージしたオッサンの足取りは軽い。



北アルプス・表銀座

僅か3張という合戦小屋のテント場はここらしい。
争奪戦が凄そうだが、ここで一泊してのんびりスイカを食べる・・・それもまた楽しそうだ。



森林限界を超え、一気に展望が開ける合戦尾根の後半


北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

合戦小屋の時点で既に標高2350m有ったので、北アルプスではそろそろ森林限界を越える頃。
この合戦尾根においても小屋を過ぎた辺りで段々と樹林帯が開けてくる。


疲れが溜まってくる頃だが、美しい展望に癒やされオッサンの足取りは実に軽い。



北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

この時は9月の中下旬頃だったので、既に各所で紅葉が始まっていた。

青い空・白い雲、そして美しい色とりどりの紅葉。
大いなる大自然の息吹を感じ、オッサンの心も澄み渡るのであった。



北アルプス・表銀座

ふと左手の方向へ気配を感じてそちらを見やると・・・
おお! アレは今回の目標でもある名峰「槍ヶ岳(やりがたけ・3180m))」ではないか!


初めて槍ヶ岳の勇姿を見た時は、感動のあまり暫く見入っていたのを覚えている。
どこからでも一目でそれと分かる、実に堂々たる山だな!



北アルプス・表銀座

正面の上方をみると・・・
おお! アレに見えるは日本有数の山小屋として知られる「燕山荘(えんざんそう)」ではないか!

槍ヶ岳に燕山荘・・・登山雑誌や地図でしか見たことが無かったランドマークを実際に目にすると、感動のあまりテンションが一気に最高潮になるな!

最初に見た時だけに味わえるこの興奮、大事にしたいですね!



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表銀座コースの稜線から味わう息を呑む大展望


北アルプス・表銀座

中房温泉を出発してからおよそ3時間程。 ついに稜線へ到着。
この付近で既に標高は2700m程も有る。

天気は最高。展望も最高。 オッサンのテンションも最高潮で、疲れは全く無い。
いける! 行けるぞ! このまま槍ヶ岳まで一気に行けそうな気分だ!(無茶だけど)



北アルプス・表銀座

高瀬渓谷を挟んで向こうに見えるのは、これまた名門コースとして名高い「裏銀座コース」だ。
コース上には烏帽子岳・野口五郎岳・水晶岳などの名峰が連なる。

裏銀座コースも大変素晴らしいコースだったので、機会を見てご紹介しよう。



北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

向かって左手には先ほど見えた槍ヶ岳がよく見える。
槍ヶ岳・大喰岳・中岳と連なる、3000m超の稜線が実に美しい。

あの稜線を進むと、難所の大キレットを越えて穂高連峰に至る。
なかなか大変なコースだが、最高に楽しい所なので是非チャレンジしてみて欲しい!



北アルプス・表銀座

一方、右手側には最初の目的地である「燕岳(つばくろだけ・2763m)」が見える。


この辺は完全に森林限界の上なので、実に展望が素晴らしい。
小休止したら早速行ってみよう。


国内有数の山小屋「燕山荘」

北アルプス・表銀座

稜線に出て直ぐの所に有るのが「燕山荘(えんざんそう)」である。
白馬山荘や槍ヶ岳山荘などと並ぶ、国内有数の大きな山小屋だ。

充実した設備や美味しい食事など、評判が良くてリピーターも多い山小屋だ。

アクセスも良く、展望も抜群。 人気が高いのも頷ける。



北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

うーむ、何度見ても巨大でお洒落な山小屋だ。
こんなお洒落な小屋、オッサンには場違いかもしれないがな!

小屋の前はいつも大勢の登山者で賑わっていて実に活気がある。
みんな元気で大変宜しい。




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

小屋の向かって左側には売店の窓口が有り、ビールや軽食などはここから注文できる。
私は折角なので小屋の中で昼食を取る事に決定。

注文したのはカツカレーだ。
こんな山の上でカツカレーが食べられるとは。有り難い事ですな。


美味しいカツカレーでエネルギーを補充したオッサンの足取りは軽い。



北アルプス・表銀座

燕山荘のテント場は小屋から近く、展望も良くて立地自体は素晴らしい。
ただ、訪れる人の多さに対して面積が狭めなのが玉に瑕だ。

繁忙期などは早めに来ないとテント泊出来ず、小屋泊に切り替える羽目になるかも知れないぞ。



北アルプス・表銀座

小屋の前に珍剤していたこのオブジェは一体何だ!?

フクロウのようにも見えるし、モアイのようにも見える。
夜中に動き出してリング状の弾を撃ってこないか心配になる。



表銀座コース最初の名峰「燕岳」

北アルプス・表銀座

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燕山荘で小休止したら、表銀座コース最初の名峰である燕岳へ出発。
この付近は森林限界の上なのでとても展望が良く、アップダウンも少ないので気持ちよく歩く事が出来る。


キラキラした砂礫と青々したハイマツ。
透き通るような青空。様々な形状をした花崗岩。 実に美しい稜線歩きだ。



北アルプス・表銀座

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燕岳は美しい山として評判だが、その最大の理由がこれ。
砂礫の中に点在する多種多様な花崗岩の数々。 実に神秘的で美しい・・・!


溶けた金属が凝固して出来たようなこの花崗岩。 なんとも不思議な形状をしておりますな。




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

燕岳へ至る稜線を振り返り、燕山荘の方を見た風景がこちら。
なんとも美しい。 素晴らしく美しい稜線だ。

遥か遠くには常念山脈の最高峰である大天井岳が見えるが、本日の宿はあの直下に有る。

先は長いが、大自然に癒やされたオッサンに怖い物は無い!



北アルプス・表銀座

燕岳に点在する花崗岩の中で最も有名なのが、この通称「イルカ岩」である。

水面から顔を出したイルカの様に見えるのがその由来だが、偶然とはいえこんな形状になるとはね。
自然というのはつくづく面白い物だと再認識したオッサンであった。



北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

イルカ岩を過ぎると程なくして燕岳の頂上である。
砂礫と花崗岩に囲まれた実に美しい頂上で、展望もまた最高だ。

ここから先にも縦走ルートが続いており、北燕岳・東沢岳・餓鬼岳方面へと続いている。
人の少ない静かな山歩きが楽しめるコースなので、機会があったら是非行ってみたいものだ。


日本アルプスのアイドル・雷鳥と遭遇!

北アルプス・表銀座

燕岳付近はハイマツが豊富なので、さぞかし雷鳥も多いことだろうと思っていたら、なんと早速遭遇!

一般的に雷鳥は見晴らしの良い晴天の日にはあまり出没しないと言われる。
天敵である猛禽類から見つかりやすいというのがその理由だ。

しかし、人間が近くに居る場合は意外と姿を現すことが多い。
それは猛禽類が人間を警戒して近寄ってこないからだ。


日本における雷鳥は、古来より「神の使いの生き物」として大事にされてきた。
それ故に、日本の雷鳥は人間を天敵とは見ていないらしい。

時には人間の足下までやって来てのんびり歩いている事も有る程だ。
雷鳥と日本人の間には信頼関係が構築されているという訳だ。

この絆を後世にも残さないといけない。そう心に誓ったオッサンであった。




北アルプス・表銀座

北アルプス・表銀座

おお! 最初は一羽だけだったが、やがてもう一羽現れたではないか!
どうやらこの二羽はつがいの様だ。

うーむ、実に可愛らしい。
このキリッとした瞳がね、実に愛くるしいですね!

雷鳥ですらパートナーが居るというのに、オッサンと来たら・・・
軽い敗北感を感じつつ、燕岳を後にするオッサンであった。



表銀座コース縦走・初日の前半を終えて

最高の天気と最高の展望に恵まれ、北アルプス・表銀座コース縦走は始まった。

行きの夜行バスで全く眠れなかったオッサンだったが、何故か体調は万全。
特に疲れること無く合戦尾根を登り切ることが出来て、ペースの方も上々だ。 日頃鍛えていた甲斐が有ったかな。



前述の様に合戦尾根は北アルプス三大急登の一角と言われるが、それほどキツイは思わなかった。
十分整備されているし、途中にはベンチや小屋が有って休息も出来るので安心だ。

小屋を過ぎた辺りから現れる展望も素晴らしいし、稜線に上がれば美しい山小屋と燕岳が出迎えてくれるだろう。
北アルプスの初心者にもオススメ出来る名コースと言って間違い無い。



次回は縦走初日の後半戦。
燕山荘を後にして、初日の宿泊地が有る大天井岳を目指す。

果たしてオッサンは無事にたどり着けるのか?



【表銀座】北アルプス屈指の名コース「表銀座」縦走の旅(初日・後半)
表銀座コース縦走の旅の初日。燕岳&燕山荘を楽しんだオッサンは、今宵の宿である大天井ヒュッテを目指して後半戦に突入! 大展望と刺激の溢れる縦走の旅へ!



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