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【スーパー大戦略(MD)】大戦略シリーズ屈指の名作の魅力に迫る!

ゲーム

 

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メガドライブ(以下メガドラ、もしくはMD)は日本国内においてはあまり普及しなかったが、ハードの性能やメーカーの個性が際立っており、他では味わえない独特の魅力を持っていた。


そのメガドラにおいて「メガドラを代表する名作は何か?」と問われたら、あなたは何と答えるだろうか?

「サンダーフォース3」? 「LUNAR2」? 或いは渋めに「ヘルツォークツヴァイ」辺りを挙げる人も居るだろう。


確かにいずれも間違い無く名作だが、個人的にはこの「スーパー大戦略」を推したい。

このゲームのためだけにメガドラを購入してもおつりが来る、それくらいの名作だったのである。


ここでは、そのメガドラ版スーパー大戦略の魅力を徹底的に語ってみようと思う。


なお、正式なタイトル名は「スーパー大戦略」ではなく「SUPER大戦略」である。
が、本サイトでは基本的に前者で表記する。



   

  1. セガ独自のアレンジが絶妙だったメガドラ版スーパー大戦略
  2. メガドラ版スーパー大戦略のゲームの流れ
  3. スーパー大戦略のシステムやゲームバランス
    1. 冷戦時代の情報を元に設定されたユニット群
    2. 最重要ユニット「工作部隊」
    3. 索敵や同盟などは無い
    4. ユニットの「補充」が出来ない
    5. あまり賢くない思考ルーチン
    6. 固すぎる第3世代戦車
    7. 強すぎる対戦車ミサイル車両
  4. メガドラ版スーパー大戦略の最大の魅力であるBGM
  5. 実はマイナーバージョンアップ版が存在するスーパー大戦略
    1. BGMの再生方法の変更
    2. 間接攻撃ユニットの演出の流れが違う
    3. 一部兵器の攻撃タイミングが変わった
    4. 一部の不具合の修正
  6. 各生産タイプと収録されているユニットの特徴
    1. アメリカ(USA)
    2. 西ドイツ
    3. イギリス
    4. フランス
    5. NATO
    6. 日本
    7. イスラエル
    8. ソ連(USSR)
    9. ワルシャワ条約機構
    10. 東側諸国(EAST)
    11. 中国
    12. 初心者(BEGINNER)
  7. 最大36種類もの多彩なマップ
    1. メガドラ版スーパー大戦略 全36マップ一覧
    2. Island Campaign(アイランドキャンペーン)
    3. Picture Frame(ピクチャーフレーム)
    4. Red Bear(レッドベア)
    5. The Far East(ザ・ファー・イースト)
    6. The Day After Mk(ザ・デイ・アフターMK)
    7. Shikoku Wars(四国ウォーズ)
    8. Neo Tokyo 2101(ネオ東京2101)
    9. Setonaikai Wars(瀬戸内海ウォーズ)
    10. Banana Republic(バナナ共和国)
    11. SEGA LAND(セガランド)
    12. LADIA(ラディア)
    13. FUKUOKA City(福岡シティー)
    14. EURASIAN War(ユーラシア戦争)
    15. Alliance Strategy(同盟戦略)
    16. Yom Kippur War(第四次中東戦争)
    17. Japan NvsS(日本列島・北対南)
    18. Over Plus(オーバープラス)
    19. Tear of Nei(ネイの涙) (★隠しマップ)
  8. スーパー大戦略の隠しコマンドや設定変更など
    1. 初期予算の変更
    2. 初期部隊を維持しつつ生産タイプを変更する
    3. 最新兵器を生産する
    4. 隠しユニットの生産方法
    5. 隠しマップのプレイ方法
  9. メガドラ版スーパー大戦略の不具合
    1. 変な位置に配置されたユニット達
    2. 防御力の設定が謎なユニット達
    3. 音色がおかしくなるBGM
    4. FASTモードにすると被害が大きくなる?
    5. 画面外に消えてゆく砲弾
    6. 明らかにおかしいシュペルピューマのエグゾセ対艦ミサイル
    7. 輸送ユニットの中身がおかしい
  10. 今からメガドライブ版スーパー大戦略を遊ぶには
  11. メガドライブ版スーパー大戦略 関連情報
    1. 採用されなかった幻のユニット
    2. 幻の続編「スーパー大戦略III」

セガ独自のアレンジが絶妙だったメガドラ版スーパー大戦略

スーパー大戦略MD


スーパー大戦略開発・発売:セガ
発売日1989年4月29日
価格6800円
ジャンル戦略シミュレーションゲーム
容量・メディア4Mbit・ROMカセット
最大プレイ人数4人(コンピューターを含む)


上記の内容がメガドライブ版スーパー大戦略のスペックである。

容量に関してはもう少し多かったかも知れない。(物置から取り出して確認するの大変なの・・・勘弁して!)
ただ、この後のアドバンスド大戦略が8Mbitだったはずなので、それを越える事は無いはずだ。


スーパー大戦略

前述の様に、個人的にはメガドライブで一二を争うほどの名作だと評価している本作。
愛するが故についつい10本ほど購入し、現在でも大切に保管している。

閲覧用や保存用など、最低でも3つは購入するのがマニアの基本だが、それどころではない何故10本も購入したのか?

もちろんちゃんとした理由がある。

詳しくは後述するが、本作にはマイナーバージョンアップ版とも言うべき物が存在する。
一部のゲームシステムに大幅な変更が加えられており、ゲームバランスにも影響を与えている程である。

このバージョンはパッケージ等には記載されていない為、実際にプレイしてみないと判断できない。
購入してどのバージョンが当たるかは運試しみたいな物なのだ。

なので、気が付いたら10本ほど購入していたというわけである。

メーカーの策略(?)に乗せられて、定価の何倍もの出費を強いられてしまった私である。



メガドラ版スーパー大戦略

セガ系の大戦略ではお馴染みの「兵器カタログ」である。

このゲームのユーザにとっては「聖典」とも言うべき物で、本作に登場する各兵器の簡単な説明が一部イラスト付きで紹介されている。

私も随分読みふけったものだ。 それこそ教科書や参考書よりも真面目に読んだかも知れない。

「イ・イ戦争で弱点が現れたのかぁ。かぁー、そりゃ大変だなぁ。」って具合に。




さて、「大戦略シリーズ」とは、元々システムソフトがパソコン向けに発売した「現代大戦略」をルーツに持ち、今なお新作がリリースされている人気シリーズである。

このメガドラ版「スーパー大戦略」はPC版「大戦略2」を土台にしてセガが大幅なアレンジを加えた物だ。
したがって、内容が同じ作品はPCには存在しない。
タイトルだけなら同じ作品は有るが、内容は全然別物である。

この「セガ独自のアレンジ」こそが本作の魅力であり、多くのユーザーを熱中させて睡眠不足に陥れたのである!

当時、メガドラ以外の各種家庭用ハードにも大戦略は移植されたが、本作は突出して完成度が高かった。




リアルなグラフィックで表現された迫力の戦闘シーン。名曲揃いなBGM。

多彩な生産タイプや隠しユニットの数々。35種類もの多彩なマップ。
当たれば天国・外れれば地獄の間接兵器に一番重要な工作部隊。

また、PC版では「AAM」や「Sキカンホウ」などの簡易名称だった搭載兵器が「サイドワインダー」や「30mmガトリング」など、ちゃんと個別の名称になっている点もマニア心を大いにくすぐったものだ。


これらの要素が絶妙なバランスで纏まっており、結果としてメガドラ版スーパー大戦略は文句なしの名作に仕上がっている。


もちろん、全てにおいて完璧というわけでは無く、思考ルーチンには課題が有るし、低容量故に物足りない部分も有る。
しかし、ハードの性能やROM容量、発売された時期を考慮すればどれも仕方が無いと言える。
一部のバグも今となってはそれすらも愛おしい・・・ような気がするな!

では、メガドラ版スーパー大戦略の魅力をさらに具体的に見ていこう。


メガドラ版スーパー大戦略のゲームの流れ

メガドラ版スーパー大戦略の流れは、他の大戦略シリーズと基本的に一緒である。
大まかな流れを見ていこう。

メガドラ版スーパー大戦略

メガドラ版スーパー大戦略

電源を投入して暫くすると空母からA-6イントルーダーが発艦するアニメーションが!
映画「イントルーダー 怒りの翼」でも見たのかなと思ったが、映画の公開は本作の二年後だった。



メガドラ版スーパー大戦略

まずはマップを選択。 リストには10マップ有るが、スクロールすることでさらにたくさん出てくる。
セーブデータが有る場合は「CONT」から再開しよう。

メガドラ版スーパー大戦略

プレイしたいマップを選択したら、必要に応じて生産タイプやBGMなどの設定を変更してスタート。
この辺の細かい設定方法は後述するが、操作設定やBGMなどはゲーム開始後でも変更可能だ。



メガドラ版スーパー大戦略

こちらが基本のゲーム画面だ。 非常に鮮やかでユニットアイコンも見やすい。
地上ユニットやヘリユニットは横方向のアイコン、固定翼機や艦船ユニットは真上からのアイコンになっている。


基本的にユニットアイコンは見やすく作られているのだが、一部区別が付きにくい物が有る。
例えば「Su-24」と「バックファイア」は見分けが付きにくい。

また、「T-64」「T-72」「T-80」といった同世代のソ連系戦車も似ている。
もっとも、これらは現実でも見分けが付きにくいから仕方が無いのだが。

ユニットが違えば性能(脅威度)も大きく違うので、敵のユニットはしっかりと確認しておこう。



メガドラ版スーパー大戦略

戦略SLGの本分と言えば戦闘である。
ユニットを動かし、敵のユニットと戦って勝利を収めるのだ!

前述の様にメガドラ版スーパー大戦略では各ユニットの装備品が細かく再現されている。
少ない容量で良くここまで再現したものだと思う。



メガドラ版スーパー大戦略

メガドラ版スーパー大戦略

各ユニット毎の基本性能に経験値や地形効果を加味した情報が表示され、いよいよ戦闘シーンが開幕である。
地上ユニット同士の戦いは彼我の損害状況が非常に分かりやすい。

メガドラ版スーパー大戦略

一方こちらは固定翼機同士の空中戦である。

最大20機が入り乱れて撃ち合うので、戦闘結果を把握するのは非常に難しい。
多少面倒ではあるが、マップ画面に戻ってから確認しよう。



メガドラ版スーパー大戦略

一通り移動や戦闘が終わったらユニットを生産しよう。(生産するタイミングはいつでも良い。)
生産タイプ毎に個性的なユニットを生産出来るが、裏技を入力することで隠しユニットを生産することも可能だ。


生産タイプ毎の特徴や隠しユニットの生産方法に関しては後述する。



メガドラ版スーパー大戦略

そのターンにおける全ての行動が終わったら終了を選び、敵のフェイズに交代だ。

メガドラはハードの性能的な問題も有り、敵の思考時間は長い。(メガドライブに限った話しでは無いが。)
「現在思考中」・・・本作のファンにとっては非常に見慣れたフレーズですな。


スーパー大戦略のシステムやゲームバランス

メガドラ版スーパー大戦略

メガドラ版スーパー大戦略はセガオリジナルの要素が大きいとは言え、PC版の「大戦略2」をベースにしているため、基本的なシステムは大戦略の物を踏襲している。

このため、大戦略シリーズに馴染みの有る人であれば、ほとんど説明書を見ずともすんなりとプレイ出来る事だろう。
逆に、ファミコンウォーズなどのシンプルなシミュレーションゲームから来た人には複雑だったかも知れない。


いずれにしても説明書を読みつつ少しプレイすれば覚えられる程度なので、そこまで難解では無いだろう。

同じセガから後年に発売された「アドバンスド大戦略2001」や「アドバンスド大戦略4」などに比べると簡単すぎるくらいだと言っても過言では無い。

では、本作のシステムやゲームバランスの特徴をもう少し詳しく見てみよう。


冷戦時代の情報を元に設定されたユニット群

メガドラ版スーパー大戦略

本作が発売されたのは1989年とかなりの昔で、既にレトロゲームに相当する古さである。

この当時はまだ「ソビエト連邦(ソ連)」「西ドイツ」「東ドイツ」「南ベトナム」「北ベトナム」など、現在では姿を消した国家が色々存在しており、そしてなにより「冷戦」の時代だった。


軍事兵器に関する情報は今ほどオープンでは無く、特にソ連をはじめとした東側諸国の兵器に関しては、その多くが秘密のヴェールに包まれていたのだ。


当時作られた映画で登場する「Mi-24ハインド」は西側の既存のヘリに装飾を施した「偽ハインド」ばかりだった。
「ランボー」シリーズや「レッドスコルピオン」等々。)

冷戦の最中に、東側の新鋭戦闘ヘリを映画に出すのはさすがに無理だったのでしょうな!
コンピューターグラフィックスもまだ発展途上で、アップに耐えられるようなCGで表現する事も無理だろうしね。


そんなわけで、本作におけるゲームバランス、特に各ユニットの性能は当時の限られた情報を元にしていると思われる。
一部のユニットの性能に関しては「過大評価」や「過小評価」と言えるような物も散見される。

また、収録されているユニットの名称に関しても、一部の兵器は最終的な正式名称ではない物も有る。
中には開発中のプロジェクト名だったりする物も・・・!

当時の世界情勢と併せて、この辺の事情を色々想像しながらプレイするのも一興だろう。


最重要ユニット「工作部隊」

他の大戦略シリーズではあまり見かけない気がするが、セガ系の大戦略ではお馴染みなのが「工作部隊」だ。
現実の工兵部隊みたいな物で、建設や修復などを行う、縁の下の力持ち的な位置づけのユニットである。


トーチカや鉄道などの設置や撤去、各種建物の修復など、工作部隊には様々な独自技能が有る。
中でも重要なのが「建物建築工事」だ。


これは建物の耐久度を増やすという物で、基準値の100から最大で250まで増やすことが可能だ。
一回につき50増えるので、最大まで増やすには3回実行する必要が有る。

敵の占領や爆撃に対する耐性が上がるというのはおまけのような物で、真の価値は「収入が増える」という点に尽きる。
耐久度がそのまま収入になるので、とにかく序盤からガンガン工事をして経済規模を拡張しよう。


耐久度の強化が収入に影響するのは「首都」「都市」「工場」の三つだ。
いずれも重要だが、特に首都は資金と工業力の両方が増えるので優先的に工事しよう。

工作部隊は主に生産拠点とその周囲で活動することが多いため、基本的に前線付近に出てくることは無い。
その為、プレイヤーが敵の工作部隊と遭遇するのは敵陣に深く攻め入った時となる。

工作部隊は工事を行うことで経験値を得ることが出来る。
その為、相手の首都付近で遭遇する彼らはかなりの経験値を詰んでおり、通常であれば脆弱なマシンガンによる反撃で思わぬ損害を受けてしまう場合がある。

工作部隊といえども舐めてかかってはいけない!


索敵や同盟などは無い

メガドラ版スーパー大戦略

索敵や同盟の設定は大戦略シリーズにおいてはお馴染みのシステムであるが、本作メガドライブ版スーパー大戦略には搭載されていない。

本作の数年後に発売された「アドバンスド大戦略(初代)」では上記システムが搭載されているため、本作に採用されていない理由は、おそらく当時はまだこれらのシステムが普及していなかった事が理由だと思われる。


つまり、敵味方共に丸見えの状態で戦う事になる。
奇襲攻撃は出来ないし、自走砲などの後方支援ユニットはちゃんとZOCで守ってやろう。

また、同盟設定が無いので敵同士が連携することも無い。
基本的には総当たりの戦いとなるので、最終的には全てのCPU陣営を倒す必要が有る。


ユニットの「補充」が出来ない

メガドラ版スーパー大戦略

メガドラ版のスーパー大戦略では、一つのユニットは10機(両)で編成されている。(大型機は6機。)
これは大戦略、ひいてはSLGとしては一般的だと思うが、生産の仕様が少々独特である。

本作ではユニットを生産する際に、生産する数を任意に選択できる。
これは複数のユニットを纏めて生産するという意味ではなく、上記のユニット編成数内において数を選べるという意味だ。
つまり、基本10機で構成される戦闘機を10機で生産する事も出来るし、1機だけ生産する事も可能という事だ。


少ない編成数で生産すれば安く済ませることが出来るが、当然ながらまともな戦力にはならない。
では、なぜこのシステムが有るのか?

メガドラ版スーパー大戦略

大戦略シリーズを含めたSLGでは、拠点で補給する際に、戦闘などで減少したユニット数を「補充」する事が可能だ。
しかし、本作では補給は出来ても補充は出来ない。(艦船ユニットは除く。)

そこで「合流」システムを使用してユニット数を回復させることになる。
例えば戦闘で2両撃破された戦車ユニットが有った場合、新たに2両の同一戦車を生産して合流させるわけだ。

生産時に細かく数を指定出来るのはこの辺に起因すると思われる。

合流用のユニットが前線に到着する頃には、合流先のユニットが損害を受けて数をさらに減らしている場合も多く、正直補充できないのは面倒である。
後発のアドバンスド大戦略では補充も出来る様になっているので安心だ。

なお、前述の様に艦船ユニットのみは例外で、港で補給する際にユニット数も回復する。
もちろん予算が有ればだが。

合流を行う際、必ずしも合計で10になる様に調整する必要は無い。
例えば9機と7機のユニット同士で合流した場合は10機と6機のユニットになるだけの話しだ。
どちらかをフル機数にする必要も無いので、8機と8機の様に数のバランスを取っても良い。

前線にある部隊同士でどんどん合流して、ユニットとしての戦闘力を維持するようにしよう。


あまり賢くない思考ルーチン

メガドラ版スーパー大戦略

戦略SLGの魅力や完成度を語る上で外せないのが「思考ルーチン」である。

要は敵味方のコンピューターがどのような行動を行うか、もっと言えば「どれくらい賢いか」という事であり、ここが駄目だとSLGとしては割と致命的である。



で、メガドラ版スーパー大戦略の思考ルーチンはどうなのかと言うと、正直なところあまり賢くない。
敵の思考パターンは結構お馬鹿な感じである。

いくつか例を挙げてみよう。

  • 部隊として纏まった行動をしない。
  • 武装変換をしない。
  • 目的も無く行ったり来たりする。
  • 燃料補給を軽視する。
  • 戦況に応じたユニット生産を行わない。

主な物を挙げてみたが、どれも結構重要な要素ばかりだ。


敵は生産したそばからバラバラに行動するので、こちらとしては各個撃破するだけで良い。
時には自走砲などが単身で突撃してくることも有る。

とにかく、戦車に対空車両が随伴して互いに支援する・・・みたいな行動は一切しない。
偶然近くにいて進行方向が一緒だったとかでも無い限り、バラバラである。




また、前のターンでは北上したかと思ったら次のターンでは南下したりするので、何か目的が有って行動している様には思えない。
いや、そのターン内では目的を持って行動しているのかも知れないが、次のターンではリセットされているのかもしれないな。


メガドラのRAMとか超少ないだろうし、各ユニットの行動を記憶することは多分厳しいだろう。

それでいて挙げ句の果てには燃料切れに陥ってしまう。

地上ユニットだったら燃料切れになっても補給車という解決手段が有るのでまだマシだが、航空ユニットだったら墜落するし、艦船ユニットだったら海の真ん中で置物となってしまうのである。





武装変換しないのも結構致命的だ。

高額な戦闘機を購入したかと思ったら、武装変換で爆装する事も無く歩兵に機銃掃射してきて(損害はほぼ皆無)、次のターンで対空車両に撃墜されて消えていく・・・ こんな風景は日常茶飯事である。

また、対艦ミサイルを装備可能な航空ユニットは、基本的に初期装備から武装変換しないと使用出来ないユニットばかりである。
なので、このゲームにおいては敵の航空機からの対艦ミサイル攻撃を食らう事は全く無い。

この様に、本作の思考ルーチンは少々お馬鹿な箇所が目に付くが、これは本作に限ったことでは無く、当時のSLGは大体こんな感じであった。
もしかしたらハードの性能的にそこまで賢いルーチンを造るのは難しかったのかも知れない。



固すぎる第3世代戦車

戦後に各国が開発した戦車には世代という物が有る。

  • 第1世代・・・「M46」「61式戦車」「T-54/55」等。
  • 第2世代・・・「M60」「74式戦車」「レオパルド1」等。
  • 第3世代・・・「M1エイブラムズ」「90式戦車」「レオパルド2」「T-80」等。


これらの戦車の多くは本作にも収録されており、ゲーム中では陸戦の主役となる。
とりわけ第3世代戦車は非常に強力で、コイツを撃破するのは非常に骨が折れる。
特に都市やトーチカなどに陣取られた場合、排除する為にはかなりの手間が掛かって非常に厄介だ。


本作における「トーチカ」は火力拠点としてのユニットでは無く、一つの地形として存在する。
地形防御力は数ある地形の中でも最高だ。


共に第3世代戦車である「T-80」と「M1A1エイブラムズ」の砲撃戦だ。
それぞれ都市と森林という地形防御率の高い地形で有る為、双方の被害はたった一両である。 固すぎる・・・!


それならばと言う事で、戦車の天敵である攻撃ヘリ「AH-1コブラ」で「T-80」を空爆してみた。

・・・のだが、相手が森にいるという事もあり、戦果はたったの二両。
おまけにソングスターミサイルの反撃で1機撃墜されてしまった。 ・・・固すぎるよ!

旧ソ連製の戦車は主砲発射型のミサイルを装備しており、航空ユニットに対しても反撃してくる。
地味に被害を受けるので厄介な存在だ。

ソングスターは「9M112 Kobra(NATOコード:AT-8 Songster)」の事だが、現実ではヘリはともかく固定翼機に対してはさすがに使えない。

が、本作では固定翼機とヘリは区別されておらず、ユニット種別としては一纏めになっている。
なので、ゲーム中では例え相手が爆撃機だろうが平然と発砲してくるので要注意だ!


戦闘における彼我の損害に関してはある程度のランダム要素が有り、さらに経験値による補正も入る。
上記の例は特に戦果(被害)が少なかった方だが、それを加味しても第3世代戦車は固い。

特に固いチャレンジャー等が都市やトーチカなどに陣取った場合、地上兵器でそれを排除するのはもはや不可能と言っても過言では無いレベルだ。
攻撃機や攻撃ヘリを複数動員して集中攻撃しないと撃破はおぼつかないだろう!


とにかく第3世代戦車は固いのである。
これを生産出来ない生産タイプは非常に不利で、陸戦においてとんでもないハンデを背負う事になる。



強すぎる対戦車ミサイル車両

陸戦の主役は当然ながら主力戦車であるが、それを補完するユニットに「対戦車車両」と言う物が有る。

主に105mm程度までの戦車砲か対戦車ミサイルを装備しており、総合的な性能は主力戦車には劣るが、安価で機動力も高いなど、使い方によっては強力な戦力になる便利なユニットだ。

本作には多彩な対戦車車両が登場するが、中でも対戦車ミサイルを装備したユニットは非常に強い。
中でも西ドイツの「ヤグアル2」は性能が抜きんでており、これを敵に回すと厄介極まりない。

では、戦闘車両同士の戦闘の例を見てみよう。
こちらはイギリスの装甲車「スコーピオン」と西ドイツの装甲車「ヤグアル2」の戦いである。


前者は76mm砲、後者はTOW対戦車ミサイルを搭載している。
地形防御率の差も有るが、攻撃力や防御力などに大きな差が有り、この時点で結果は明かだ。

そもそも「スコーピオン」は対戦車車両ではなく偵察車なので、ヤグアル2に対して火力が劣るのは仕方が無いのだが、イギリス生産タイプでは重火器を装備した装甲車はこれしかない。


詳しくは後述するが、対戦車ミサイルをはじめとした一部の兵器は先制攻撃が可能だ。
当然ながらヤグアル2はスコーピオンに先んじて攻撃を開始する。

ヤグアル2の先制攻撃でスコーピオンは既に半数が撃破されてしまった。
ここからようやく反撃となる訳だが、火力の弱さや相手の防御力と地形防御率の関係で有効な反撃が出来ない。
両者の戦闘力の差は歴然としており、スコーピオンの弱さは元より、ヤグアル2の強さが際立つ結果となった。


この様に、本作における対戦車ミサイル搭載型の対戦車車両は非常に強力だ。
さすがに第3世代戦車相手には分が悪いが、それでも相手にかなりの出血を強いることが出来る。

今回紹介した「ヤグアル2」は本作最強の対戦車車両であり、「強い」「固い」「速い」「安い」と四拍子揃った強力ユニットである。
安いので使い捨てにも出来るし、速いので遠方から突入して強力な一撃を浴びせる事ができる。

特に対人戦で相手が大量生産してきた場合は悪夢としか言いようが無い。

ミサイル装備の対戦車車両の強さと同時に、砲装備の装甲車の弱さも特筆される。
この手のユニットはスコーピオンやPT-76など色々有るのだが、いずれも弱く、歩兵相手にも苦労する有様である。

冗談抜きで存在意義が問われる位に弱く、活用方法を見出すことが難しい。



メガドラ版スーパー大戦略の最大の魅力であるBGM

メガドラ版スーパー大戦略

「メガドライブ版スーパー大戦略の魅力は何か?」と問われると色々挙げられると思うが、中でも「BGMの魅力」は外せないだろう。

戦略SLGはプレイ時間が長くなりがちだが、それが苦にならないくらいにゲームを盛り上げてくれるBGMばかりだ。

とにかくノリノリでいつまでも聞いていられる名BGM揃いなのである。


メガドラ版スーパー大戦略に収録されているBGMは以下の通り。
(タイトル画面やエンディング用のBGMは除く。)


  • Prot It
  • A Bottom
  • Spirits
  • Splend
  • Out All
  • Ahead
  • Fire

いずれ劣らぬ名曲ばかりなのだが、個人的には「A Bottom」「Out All」「Ahead」辺りがお気に入りだった。
特に前半と後半で雰囲気がガラリと変わる「Out All」は特筆される。


なお、詳細は後述するが、本作にはバージョン的な物が有り、それによってBGMの聞こえ方もかなり違う。
機会があれば聞き比べてみると良いだろう。


名曲揃いな本作のBGMだが、実はなんとサントラCDが存在する。
それもかなり後になってからの発売だったので、その存在を知らない人も多いかも知れない。
ノイズ無しのクリアな音質で楽しめるため、ファンならば是非とも購入しておこう。

Amazon.co.jp: セガ・シミュレーションBEST 〜アドバンスド大戦略 オリジナルサウンドトラック〜: ミュージック
Amazon.co.jp: セガ・シミュレーションBEST 〜アドバンスド大戦略 オリジナルサウンドトラック〜: ミュージック


Amazon.co.jp: ソーサリアン メガドライブバージョン オリジナルサウンドトラック: ミュージック
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本作のBGMを担当した人は、他にも「PHANTASY STAR2」や「ソーサリアン(MD版)」等のBGMも手がけている。
なるほど、確かにいずれもメガドライブ屈指の名曲揃いのゲームばかりだ。



実はマイナーバージョンアップ版が存在するスーパー大戦略

本作のファンにとっては有名な事なのかは分からないが、実は本作にはマイナーバージョンアップ版が存在する。

マイナーバージョンアップ版が何種類存在するかは不明だし、正式名称も分からない。
「レトロフリーク」では「Rev A(Revision A)」と認識されているようで、無印版とは別物として扱われる。

流通している本作のバージョンがどれになるかは外見では一切判別できず、プレイしてみるまで分からない。
変更箇所は複数にわたるが、中にはゲームバランスに大きく影響するような物も有る。


では、無印版に対して「Revision A」では何処がどのように変わったかを見てみよう。

  • BGMの再生方法が違う。
  • 間接攻撃ユニットによる演出の流れを変更。
  • 一部兵器の攻撃タイミングが変わった。
  • 一部の不具合を修正。

分かっているだけでも上記の点が変更されている。
それぞれの変更内容をもう少し詳しく見てみよう。



BGMの再生方法の変更

これは聞き比べてみると分かるのだが、両バージョンではBGMの聞こえ方が明らかに違う。
特に「A Bottom」「Ahead」「Fire」辺りが分かりやすい。

「Ahead」ではバージョンの違いによって聞こえない音が有り、「A Bottom」「Fire」は一部の音色が裏返った様に聞こえたりする。
厄介なことに、戦闘シーンが終わった段階で音色がおかしくなったりするので事態は複雑である。

どちらのバージョンの方が良いかは好みが分かれるが、個人的には不具合を抜きにして考えれば無印版の方が好きだ。


一説に拠れば「Rev A」ではサウンド関連のドライバーを変更したらしい。



間接攻撃ユニットの演出の流れが違う

これは結構大きいのだが、両バージョンでは自走砲などの間接攻撃ユニットの攻撃演出が大きく変わっている。
具体的には以下で説明しよう。


これは自走砲「M110A2」が遠距離攻撃を仕掛けた際の様子だ。
無印版では双方が同一画面内に居て戦闘演出が完結する。


地対空(艦対空)ミサイルや長射程の空対空ミサイルの場合は画面が切り替わる演出が行われる。


一方、「Rev A」では演出の流れが大きく変わっている。

まず間接攻撃を加える側の砲撃演出が有り、発射した砲弾が画面外に消えていく。
続いて攻撃を受ける側の画面に切り替わり、画面外から飛んできた砲弾が着弾するという流れだ。

実は無印版では間接攻撃時に砲弾が画面外に消えてしまうという不具合がある。
詳細は下記の不具合の箇所で解説しているので読んで欲しい。



一部兵器の攻撃タイミングが変わった

「Rev A」における最大の変更点はこれだろう。
見た目だけで無くゲームバランスにも大きな影響を及ぼす変更点である。

本作には「先制攻撃」の要素が有り、「機銃」「グレネード」「対戦車ミサイル」などの一部の兵器は戦車砲などに対して先制攻撃を仕掛けることが出来る。

これは「スコーピオン」と「ヤグアル2」の戦いなのだが、対戦車ミサイルを使用する「ヤグアル2」は先制攻撃を行い、実に相手の半数を撃破している。
先制攻撃で半数を削られた「スコーピオン」の反撃はまともなダメージを与えられず、まさに一方的な戦いである。


一方「Rev A」では先制攻撃の要素が無くなり、双方が同時に攻撃する仕様に変更された。
これで純粋な戦闘力と地形効果に拠って戦闘結果が決まる事になる。


これはユニットの性能、引いてはゲームバランスにも大きな影響を与える変更点である。
片方の仕様しか知らない人が別のバージョンをプレイしたら戸惑うかも知れない。



一部の不具合の修正

このゲームには様々な不具合が有ある。
「Rev A」ではそれらの一部が修正されており、より高品質なプレイが可能となった。


特に「特定条件における間接攻撃の不具合」に関する修正が大きいと思う。
具体的には下記の「不具合」の箇所で解説しているので読んでみてくれ!


各生産タイプと収録されているユニットの特徴

本作に有る生産タイプは合計で12種類。
それぞれ当時における各国の主力兵器に加え、共通のユニット、さらに一部の陣営には最新兵器が隠しユニットとして収録されている。

前述の様に当時の情報を元に性能が設定されているため、現在の情報に照らすと一部設定に疑問を感じるユニットも有るし、名称が最終的な物でない場合も有る。


アメリカ(USA)

メガドライブ版スーパー大戦略

お馴染みアメリカ合衆国である。

陸海空全てにおいて最強クラスの兵器が揃っており、文句なしに最強である。
低価格のユニットも相応に強く、多彩な種類のユニットが揃っているのであらゆる戦場に対応可能だ。

標準では直接攻撃用の対空戦車が若干弱いが、最新兵器コマンドで「ADATS」が生産可能になると解決される。

なお、上記コマンドで生産可能になる「F-117」や「B-2」は超高額だが、当ゲームではシステムの関係上ほとんど使い道が無い。
生産したら予算の無駄遣いになってしまうので止めておこう。


逆に低価格の「AGSシステム」や「ADATS」は大いに役に立つ。


性能や品揃えのバランスから言っても初心者向けだが、ユニットの種類が多すぎるので迷うかもしれない。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
F-14A戦闘機
F-15 イーグル戦闘機
F-16C戦闘機
F-117(★)攻撃機
ハリアー2VTOL戦闘機
A-4M攻撃機
A-6E攻撃機
A-7 コルセア攻撃機
A-10A攻撃機
F/A-18A戦闘機・攻撃機
F-111E攻撃機
B-1B爆撃機
B-52爆撃機
B-2(★)爆撃機
ユソウキ輸送機
ホキュウキ補給機
AH-1S コブラ攻撃ヘリ
AH-64 アパッチ攻撃ヘリ
V22 オスプレイ(★)VTOL輸送機
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
UH-60A輸送ヘリ・汎用ヘリ
CH-47 チヌーク輸送機
M1A1主力戦車
M60A3主力戦車
M901 TOW対戦車車両
AGSシステム(★)対戦車車両
M42 ダスター対空戦車
M48 チャパラル対空戦車
M163 ヴァルカン対空戦車
M548 ホーク対空戦車
ADATS(★)対空戦車
ブラッドレー歩兵戦闘車
M-113兵員輸送車
LVTP-7A1兵員輸送車
M-109A3自走砲
M-110A2自走砲
MLRS自走ロケット砲
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車両
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
コウクウボカン(★)艦船
ヘリクウボ艦船
ジュンヨウカン艦船
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



西ドイツ

メガドライブ版スーパー大戦略

かつて東西に分裂していたドイツの一つであり、西側陣営に属していたのが西ドイツだ。

地上戦力は「レオパルド2」を筆頭に最強クラスの物がズラリと並び、対空車両も最強クラス。
最新兵器コマンドを入力すれば長射程ロケット砲「MLRS」が追加され、地上戦では最強である。

一方、航空戦力は第4世代戦闘機が無いので制空権争いではかなり不利である。
最新兵器コマンドで「EFA(ユーロファイター)」が追加されるのでそれで補おう。

攻撃機は十分揃っており、最新攻撃へリの「PAH2/HAP」は最強ヘリの一つなので申し分ない。


兵器名(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
EFA(★)戦闘機
F-104G攻撃機
アルファジェット攻撃機
トーネードIDS攻撃機
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
WG13 リンクス輸送ヘリ
PAH-1攻撃ヘリ
PAH2/HAP(★)攻撃ヘリ
ユソウキ輸送機
レオパルド1A1主力戦車
レオパルド2主力戦車
ヤグアル2対戦車車両
ゲパルト対空戦車
ローランド2対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
M-113兵員輸送車
マルダーA1歩兵戦闘車
M109A3自走砲
M110A2自走砲
MLRS(★)自走ロケット砲
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



イギリス

メガドライブ版スーパー大戦略

西側陣営の主要国家の一つであるイギリス。
生産可能なユニットの種類自体は少なめだが、陸海空共に高性能な兵器が多くバランスが取れている。

特に主力戦車のチャレンジャーは作中最強の戦車であり、自走砲ユニットもアメリカや西ドイツと全く同じ物が揃っていて強力だ。
航空ユニットもトーネードシリーズを中心に優秀な物が揃っている。


全体的に纏まっているのだが、装甲車が貧弱で、主力戦車を補完するユニットが無いのが問題だ。
唯一の装甲車であるスコーピオンは存在意義が問われる程に弱く、西ドイツのヤグアル2などと戦ったら一撃で壊滅する程に弱い。

また、全体的に価格が高めなので、収入が少ないマップでは苦労するかも知れない。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
トーネードADV戦闘機
ハリアー2VTOL戦闘機
EFA(★)戦闘機
ジャギュア攻撃機
トーネードIDS攻撃機
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
CH-47 チヌーク輸送ヘリ
WG13 リンクス輸送ヘリ
SA341 ガゼル攻撃ヘリ
ユソウキ輸送機
キュウユキ給油機
チーフテンMK5主力戦車
チャレンジャー主力戦車
スコーピオン対戦車車両
MCV-80歩兵戦闘車
M109A3自走砲
M110A2自走砲
MLRS(★)自走ロケット砲
RCM748対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヘリクウボ艦船
ヨウリクカン艦船



フランス

メガドライブ版スーパー大戦略

こちらも西側の主要国家の一つであるフランス。

フランスの特徴は独自開発の兵器がほとんどを占めると言う事で、いずれも優秀な性能を持っている。
空軍は最強クラスであり、対艦ミサイルを安価に運用できる点も嬉しい。

海軍は空母や巡洋艦を生産出来るなどこちらも最強クラス。
艦載機もラファールやコルセアなど優秀な物が揃っている。

唯一にして最大の問題は主力戦車が弱いという点である。

主力戦車は「AMX-30B2」しかないのだが、こいつは第2世代戦車なので、他国の第3世代戦車には刃が立たない。
タイミング的に第3世代戦車の「ルクレルク」が収録されていないのが致命的だ。

戦車の弱さをどうカバーするか、ここがプレイヤーの腕の見せ所になるだろう。


自走砲の「AU-F1」は性能設定が何故か自走ロケット砲と同じ扱いになっている。
発射速度が非常に高い兵器なので、地回数2のロケット扱いにしたものと思われる。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
ミラージュ3戦闘機
ミラージュF1C戦闘機
ミラージュ2000戦闘機
ラファール(★)戦闘機
A-7E コルセア攻撃機
S.エタンダール攻撃機
ジャギュア攻撃機
SA341 ガゼル攻撃ヘリ
PAH2/HAP(★)攻撃ヘリ
シュペルピューマ輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
AMX-30B2主力戦車
AMX-10RC対戦車車両
AMX-13/M対戦車車両
AMX-10P歩兵戦闘車
AU-F1自走砲
AMX13DCA対空戦車
クロタール対空戦車
ローランド2対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
コウクウボカン(★)艦船
ヘリクウボ艦船
ジュンヨウカン艦船
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



NATO

メガドライブ版スーパー大戦略

ご存じ西側の軍事同盟「北大西洋条約機構」である。

アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスなどの各種兵器が並ぶ、まさにオールスターチームの様な内容だ。
航空戦力は固定翼期に関しては最強クラスであり、対空戦車も充実している。

その一方で何故か主力戦車は第2世代までの物しか無く、ヘリコプターに関しても攻撃ヘリが存在しない。
少々中途半端で意味不明な品揃えである。

多分、最強無敵の生産タイプになってしまうのでバランスを取ったつもりなのだろう。


最強クラスの航空戦力をはじめ、優秀なユニットが多くてバランスも取れてはいる。
ただ、似たようなユニットが多いので、生産する物を絞り込まないと損害が出た時の合流に困るかも知れない。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
F-16C戦闘機
ミラージュ3戦闘機
ミラージュF1C戦闘機
ハリアー2VTOV戦闘機
A-4M攻撃機
A-7E コルセア攻撃機
F/A-18A戦闘機・攻撃機
F-104G攻撃機
S.エタンダール攻撃機
トーネードIDS攻撃機
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
WG13 リンクス輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
M60A3主力戦車
レオパルド1A1主力戦車
AMX-30B2主力戦車
センチュリオン1主力戦車
スコーピオン対戦車車両
AMX-13/M対戦車車両
M109A3自走砲
AU-F1自走砲
M-113兵員輸送車
LVTP-7A1兵員輸送車
AMX-10P歩兵戦闘車
M42 ダスター対空戦車
M48 チャパラル対空戦車
M163 バルカン対空戦車
ゲパルト対空戦車
クロタール対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



日本

メガドライブ版スーパー大戦略

お馴染み我が国の陸海空自衛隊で、独自の兵器とアメリカ製の兵器が入り交じった内容になっている。
ユニットの種類自体は少なめだが、性能自体は優秀な物が多い。


主力戦車が第2世代までの物しか無く、しかも総じて高額なのが欠点だ。
これは最新兵器コマンドで生産可能になる第3世代戦車の「89シキ(現90式戦車)」でカバーできる。
レオパルド2並みの性能を持つ強力なユニットで、陸戦で大いに活躍してくれるだろう。

陸上ユニットは燃料搭載量が少ないユニットが多いので、必ず補給部隊と行動を共にする事。


現在の自衛隊には「AH-64アパッチ」「オスプレイ」「UH-60ブラックホーク」「補給機」「MLRS」などが配備されているが、本作では発売タイミングの関係で残念ながら日本陣営には無い。
また、「F-2」も同様の理由で収録されていない。

発売があと1~2年遅かったら収録されていたかもしれないな!


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
F-15 イーグル戦闘機
ミツビシ F-1攻撃機
AH-1S コブラ攻撃ヘリ
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
CH-47 チヌーク輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
61シキ主力戦車
74シキ主力戦車
89シキ(★)主力戦車
60シキ106M対戦車車両
73シキIFV兵員輸送車
88シキMICV(★)歩兵戦闘車
M110A2自走砲
75シキ155M自走砲
75シキ130M自走ロケット砲
M42 ダスター対空戦車
81シキ SAM対空戦車
87シキ AAG対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



イスラエル

メガドライブ版スーパー大戦略

イスラエルも独自の兵器とアメリカ製の物が混じった内容である。
種類は少ないが粒ぞろいな点も日本と似ているかもしれない。

戦車は概ね優秀なのだが、イギリス同様に優れた対戦車車両が無いのが困りものだ。
特に空港が無いマップでは苦労するだろう。

航空機に関しては戦闘機は強力だが攻撃機が少々寂しい。
特に対艦ミサイルを持ったユニットが無いので、艦船攻撃には通常爆弾による空爆かM110A2の砲撃、或いはクチクカンのミサイルを使うしか無い。


主力戦車の「メルカバ2」はまだ第2世代クラスなので攻撃力は第3世代戦車に劣る。
しかし防御力に関しては肩を並べる程強力だ。
これは人命を何よりも重視するというイスラエル軍のドクトリンに拠る物だ。

この後、「メルカバ3」以降は主砲が120mm砲に換装され、防御力もさらに強化されることになる。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
F-15 イーグル戦闘機
F-16C戦闘機
クフィルC7戦闘機
A-4M攻撃機
AH-1S コブラ攻撃ヘリ
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
ホキュウキ補給機
ユソウキ輸送機
M60A3主力戦車
センチュリオン1主力戦車
メルカバ2主力戦車
M-113兵員輸送車
M109A3自走砲
M110A2自走砲
M48 チャパラル対空戦車
M163 バルカン対空戦車
M548 ホーク対空戦車
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



ソ連(USSR)

メガドライブ版スーパー大戦略

かつて存在した東側陣営の超大国「ソビエト連邦」である。
当時は手下のワルシャワ条約機構諸国を率いて西側陣営と睨み合っていた。(所謂「冷戦」である。)

アメリカに匹敵するほど多彩なユニットが有り、どれを生産しようか迷うほどだ。

総合的な性能はアメリカに若干劣るが、攻撃ヘリや対空戦車などはこちらの方が強力である。
また、主力戦車や攻撃ヘリが対空ミサイルを装備していたり、自走砲が直接射撃で反撃してきたりするので迂闊に手を出すのは危険だ。


陸海空全てにおいて強力なユニットが揃っており、しかもお買い得な物が多い。
強力な攻撃ヘリや対空戦車の数々はどれを使おうか迷うほどに充実している。

また、長射程の地対空ミサイルや空対艦ミサイルは大いに活躍してくれるだろう。


なお、「T-54/55」「T-72」「BMP-1」など、一部のソ連製の兵器は本作のソ連陣営で生産できない。
開発元なのに生産出来ないという謎な現象である。

これは私の予想だが、それぞれ代わりにより高性能な物が有るので(T-72に対するT-80など)、他の東側生産タイプと差別化を図る目的でそうしたのかもしれない。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
MiG-21戦闘機
MiG-23戦闘機
MiG-25戦闘機
MiG-29戦闘機
MiG-31戦闘機
Su-27(★)戦闘機
フォージャーVTOL戦闘機
Su-17攻撃機
Su-24攻撃機
Su-25攻撃機
MiG-27攻撃機
Mi-24 ハインド攻撃ヘリ
Mi-28 ハボック(★)攻撃ヘリ
Ka ホーカム(★)攻撃ヘリ
Mi-8 ヒップ輸送ヘリ
バックファイア爆撃機
ブラックジャック(★)爆撃機
ユソウキ輸送機
ホキュウキ補給機
T-62主力戦車
T-64B主力戦車
T-80主力戦車
PT-76水陸両用戦車
BRDM-2対戦車車両
BMP-2歩兵戦闘車
2S1自走砲
2S3自走砲
BM-21自走ロケット砲
ZSU23 シルカ対空戦車
SA4 ガネフ対空戦車
SA6 ゲインフル対空戦車
SA8 ゲッコー対空戦車
SA13 ゴーフル対空戦車
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
コウクウボカン(★)艦船
ヘリクウボ艦船
ジュンヨウカン艦船
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



ワルシャワ条約機構

メガドライブ版スーパー大戦略

こちらもソ連同様に今は存在しない。
旧東側諸国による軍事同盟で、ソ連をはじめ東ドイツやポーランド等が加盟していた。
現在ではほぼ全ての旧加盟国が、かつてのライバルであるNATOに加盟しているというのも皮肉なものである。

ユニットの品揃え的にはソ連から高性能兵器を抜き取った様な内容になっている。
特に主力戦闘機はかなり力不足で心許ない。
ただし、最新兵器コマンドを入力することで「Mig-29」が生産可能になるので問題は解決する。


その他のユニットに関しては、最新兵器コマンドを使わない状態のソ連に若干劣る程度である。
全体的にバランスが取れており、価格も比較的安いので結構強力な生産タイプと言えるだろう。

なお、生産画面を見ると主力戦車は「T-54/55」しか無いように見える。
しかし、実は下の方に「T-72」「SA-9ガスキン」「BMP-1」が並んでいる。

なぜこの様な変なレイアウトになっているのかは不明だ。
ゲーム制作時に並べ替えるのを忘れたのだろうか?

なお、同様の現象は「東側諸国(EAST)」でも見られる。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
MiG-21戦闘機
MiG-23戦闘機
MiG-29(★)戦闘機
Su-17攻撃機
Su-25攻撃機
MiG-27攻撃機
Mi24 ハインド攻撃ヘリ
Mi8 ヒップ輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
T-54/55主力戦車
T-72主力戦車
PT-76水陸両用戦車
BRDM-2対戦車車両
BMP-1歩兵戦闘車
2S1自走砲
2S3(★)自走砲
BM21自走ロケット砲
ZSU23 シルカ対空戦車
SA4 ガネフ対空戦車
SA6 ゲインフル対空戦車
SA8 ゲッコー対空戦車
SA9 ガスキン対空戦車
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



東側諸国(EAST)

メガドライブ版スーパー大戦略

ソ連から強力な兵器を抜いたワルシャワ条約機構から、さらに強力な兵器を抜いたような内容である。
おそらくは1970年くらいのエジプトなどを想定した生産タイプだろう。


よく見たら一部中国製の兵器も混じったりしているが、特に魅力は無い。
もはや縛りプレイ用くらいにしか需要が無さそうな生産タイプである。

ただ、対空兵器は結構強力だし、低い次元ではあるがバランスは取れている。
攻撃ヘリが無いのでヒップの武装を交換して対応しよう。

なお、この生産タイプもワルシャワ条約機構と同様に、画面下の方に「SA-9」と「BMP-1」がひっそりと隠れている。
見落とさないように注意しよう。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
MiG-21戦闘機
MiG-23戦闘機
MiG-25戦闘機
Su-17攻撃機
MiG-27攻撃機
Mi-8 ヒップ輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
T-54/55主力戦車
T-62主力戦車
63ガタLT軽戦車
PT-76水陸両用戦車
BRDM-2対戦車車両
BMP-1歩兵戦闘車
2S1自走砲
BM-21自走ロケット砲
ZSU23 シルカ対空戦車
SA-6 ゲインフル対空戦車
SA-9 ガスキン対空戦車
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



中国

メガドライブ版スーパー大戦略

中国の生産タイプである。

現在こそスパイ活動の賜で強力な兵器を製造している中国だが、この当時は貧弱な兵器しか無い。
冗談抜きで弱く、「価格が安いので数を揃えやすい」とかいう強引な褒め方しか思いつかない。

初期状態ではなんとヘリコプター類が無いと言う冗談のような品揃えとなっている。
また、対艦ミサイルを持った航空ユニットも無い為、海戦マップでは非常に辛い。
最新兵器コマンドで生産可能になるシュペルピューマをフル活用しよう。

対戦車ミサイルを持った戦闘車両が無いのも辛いところだ。
そもそも主力戦車が貧弱なので、相手の戦車を撃破する手段は空爆以外に存在しない。
なので、地上戦のみのマップではもはや苦行以外の何物でも無い。


地味に(というか派手に)大変なのが、直接攻撃用の地対空ミサイルを持った対空戦車が無いという点である。

唯一の対空戦車は「63ガタ AAG」なのだが、こいつはオープントップの砲塔に光学照準の機関砲を搭載した代物だ。
当然ながらゲームにおける性能は低く、まともな戦果は期待できない。

特に「アパッチ」や「A-10」の様な対地攻撃のスペシャリストが飛来した場合、まともに迎撃できる対空戦車が存在しない事になり、あまりにも辛すぎる。
「タイクウミサイル」や各種航空機を使って対処するしか無い。


なお、中国には輸出されていないはずの「2S3」が生産出来る点だが、これは同国の「83式152mm自走榴弾砲」が「2S3」のコピーであるという説に基づく物だろう。
性能も外見も「2S3」に似ているため、これを代わりに使っていると思われる。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
J8 フィンバック戦闘機
MiG-21戦闘機
Q-5 ファンタン攻撃機
SA341 ガゼル(★)攻撃ヘリ
シュペルピューマ(★)輸送ヘリ
ユソウキ輸送機
T-54/55主力戦車
63ガタLT軽戦車
PT-76水陸両用戦車
63ガタIFV兵員輸送車
54-1ガタ自走砲
2S3自走砲
BM-21自走ロケット砲
63ガタ AAG対空戦車
タイクウミサイル牽引式対空ミサイル
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
コウサクブタイ工作部隊
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵
テツドウ輸送列車
クチクカン艦船
ヨウリクカン艦船



初心者(BEGINNER)

メガドライブ版スーパー大戦略

その名の通り初心者の練習用に用意された生産タイプである。
ユニットの種類は非常に少ないが、アメリカがベースになっているため性能自体は良い。

ただし、工作部隊や輸送機といった重要なユニットが無く、おまけに間接攻撃ユニットや艦船ユニットも無い。
このゲームにおける最重要ユニットが含まれていないのはどうなんだ??

初心者が使う場合を除けばハンデが大きすぎるので注意しよう。


兵器名称(★は最新兵器)兵器種別
F-4 ファントム戦闘機
F-16C戦闘機
ハリアー2VTOL戦闘機
A-7E コルセア攻撃機
A-10A攻撃機
AH-1S コブラ攻撃ヘリ
UH-1 イロコイ輸送ヘリ
M1A1主力戦車
M901 TOW対戦車車両
ブラッドレー歩兵戦闘車
M48 チャパラル対空戦車
M163 バルカン対空戦車
ホキュウブタイ補給車
ユソウトラック輸送車
ホヘイブタイ歩兵
セントウコウヘイ歩兵



最大36種類もの多彩なマップ

本作には隠しマップ1個を含む全36種類ものマップが収録されている。
4Mbitという容量を考えると、よくこれだけ多くのユニットとマップを収録したものだと感心する。

大戦略シリーズでお馴染みのマップから、本作オリジナルのマップまで名マップ揃いだ。
生産タイプなどを変えつつ、余すこと無く堪能しよう。

マップの全体的な傾向としては、プレイヤーはブルー国に設定されていることが多く、生産タイプはアメリカが多い。
レッドはソ連、グリーンは西ドイツ、イエローはワルシャワ条約機構か時々イギリスといった具合だ。

多くのマップにおいてレッドとイエローは地形的にも初期配置のユニット的にも有利であり、一方でブルーやグリーン(特にグリーン)は不利な条件になっている事が多い。

特に戦力分散を強いられるマップが多いため、限られた予算でどう対処するかが腕の見せ所だ。



メガドラ版スーパー大戦略 全36マップ一覧

ここでは、全36種類のマップリストと、特にオススメするマップの概要を紹介している。
興味のあるマップを見つけたら是非遊んでみて欲しい。


マップ名陣営数
First Map(ファーストマップ)2
Island Campaign(アイランドキャンペーン)2
New Zealand Wars(ニュージーランドウォーズ)2
Picture Frame(ピクチャーフレーム)3
Red Bear(レッドベア)2
The Far East(ザファーイースト)4
The Day After Mk(ザ・デイ・アフターMK)4
Planet Palma(プラネットパルマ)4
Another South(アナザーサウス)4
Ultimap(ウルティマップ)4
Shikoku Wars(四国ウォーズ)4
Sado Island Wars(佐渡島戦争)3
Dragon Wars(ドラゴンウォーズ)4
Neo Tokyo 2101(ネオ東京2101)4
Silk Road(シルクロード)4
Operation Arrow(オペレーションアロー)4
Setonaikai Wars(瀬戸内海ウォーズ)4
Banana Republic(バナナ共和国)2
Battle of 5lakes(五胡の戦い)4
fairy dust(フェアリーダスト)4
Phantasy Star 2(ファンタシースター2)4
Lake BIWA Wars(琵琶湖ウォーズ)4
Tokyo Univ. Wars(東大ウォーズ)4
SEGA LAND(セガランド)2
3 Islands(三つの島)3
LADIA(ラディア)4
FUKUOKA City(福岡シティー)4
EURASIAN War(ユーラシア戦争)4
Warning War(ワーニングウォー)4
Greeen Island(グリーンアイランド)4
Alliance Strategy(同盟戦略)4
Yom Kippur War(第四次中東戦争)2
Japan NvsS(日本列島・北対南)2
Wild Dog(ワイルドドッグ)3
Over Plus(オーバープラス)4
Tear of Nei(ネイの涙) (★隠しマップ)4


Island Campaign(アイランドキャンペーン)

メガドライブ版スーパー大戦略

大戦略シリーズのファンなら誰もが知っている「アイランドキャンペーン」。

ほぼ全ての大戦略に収録されている名マップだ。

各作品毎に細かい地形や初期配置のユニットは異なるが、中央のくびれた部分が激戦区となる。
左右の小島にある空港や港をいち早く抑えて拠点にしよう。

プレイヤーはブルー陣営だが、初期部隊や予算も潤沢なので難易度は低い。


Picture Frame(ピクチャーフレーム)

メガドライブ版スーパー大戦略

額縁の中のような場所で戦うマップ。
マップ自体は広いが、実際に戦場となるのは中央付近の狭い範囲に限られる。


プレイヤーは左右に戦力の分散を強いられる上に予算も少なく、難易度は高めだ。
遠くの拠点を死守するのは無理なので潔く諦めよう。

イエローは地上戦の鬼である西ドイツで、安価で強力なヤグアル2を量産されたら非常に厳しい。
初期予算を使ってレッドを速攻で落とすしか無いだろう。


Red Bear(レッドベア)

メガドライブ版スーパー大戦略

こちらもお馴染み、ソ連の北海道侵攻をテーマにしたマップだ。
樺太や千島列島から襲来するソ連軍を、自衛隊や在日米軍が迎撃する様な形になっている。


プレイヤーが受け持つグリーンは初期部隊こそ多いが、部隊数がフルなので何かを処分しないと生産出来ない。
不要な部隊は処分するか敵に突撃させて数を減らそう。

相手の初期配置にあるバックファイアに要注意。
特に利尻島や礼文島の空港が爆撃で破壊されると修復が面倒なので、戦闘機を使い捨てにしてでも撃墜すべし。
千島列島の方は初期配置のバックファイアさえ排除すれば後は放置しても良い。

制空権を死守しつつ敵の上陸部隊を排除し、駆逐艦を10部隊ほど生産しよう。
同時に揚陸艦や輸送ヘリに部隊を乗せ、頃合いを見計らって樺太に逆上陸してやろう。


The Far East(ザ・ファー・イースト)

メガドライブ版スーパー大戦略

極東ソ連軍と周辺国家との戦いをテーマにしたようなマップだ。
ブルーは在韓米軍で、グリーンは自衛隊と在日米軍といった所である。


ブルーでやる場合はあまり前進せず、まず日本列島を落とした方が良いかも知れない。
逆にグリーンでやる場合はブルーを最優先で制圧しよう。
この際、初期配置の空母やB-52は大事に活用すべし!

イエローでやる場合は・・・人海戦術しかない。


The Day After Mk(ザ・デイ・アフターMK)

メガドライブ版スーパー大戦略

世界規模の大マップだが、ほとんどの建物が破壊されている点に注意。
核戦争後の覇権争いと言ったところだろうか。

プレイヤーが受け持つブルーはオーストラリアなので、先ずは国内を復興させつつ東南アジアの方も抑えておこう。
同時に南アメリカや南極大陸にも橋頭堡を確保したい。
よく見ると生きている空港が点在しているので、そこを拠点に輸送機で地上部隊をピストン輸送してやろう。


何処を最初に攻めるかは悩むところだが、最寄りのグリーンを落としてマップの右半分を安定させるのが良いだろう。


Shikoku Wars(四国ウォーズ)

メガドライブ版スーパー大戦略

四国を舞台にしたマップで、建物のほとんどは沿岸部の道路沿いにある。
都市や工場はそれなりに有るのだが、中立の空港は一つも無いので航空戦力の運用は難しいマップだ。

マップの北側(新居浜市や四国中央市)付近に都市が集中しているので、ここを最優先で抑えよう。
同時にグリーンやレッドも来るので、序盤はこの付近での激戦となるだろう。

前述の様に空港がほとんど無いので、航空戦力はVTOL機やヘリコプターを中心にして、これに自走砲などを組み合わせて戦おう。


Neo Tokyo 2101(ネオ東京2101)

メガドライブ版スーパー大戦略

プレイヤーは東京湾に浮かぶ人工島の様な場所に拠点が有る。
島内の建物はほとんどが破壊されている上に、四方から敵が来るので非常に厳しい。

島の周囲に7本有る橋から敵が来るので防衛が難しい。
これらの橋を防衛するためには爆撃機や艦船を活用したいところだが、予算が少ない上に中立都市も取りづらいので大変である。

安価で高性能なユニットを駆使して橋を守りつつ、まずは右のイエローを落として右半分を安定させると良いだろう。


Setonaikai Wars(瀬戸内海ウォーズ)

メガドライブ版スーパー大戦略

こちらも日本国内シリーズの一つで、瀬戸内海を舞台にしている。
相変わらずレッドとイエローがかなり有利で、逆にブルーとグリーンは部隊の分散を強いられて厳しい。


とにかく序盤が厳しいマップである。

初期予算が有る内に四国を防衛しつつ島内の拠点を占領し、戦線を安定させよう。


四国の防衛をある程度固めたら、部隊を揃えつつレッドを一気に攻め落とそう。
それが出来たら余裕が出来るので後は楽だ。


Banana Republic(バナナ共和国)

メガドライブ版スーパー大戦略

バナナのように湾曲した巨大な島を巡る一対一の戦いである。

敵の首都は陸地沿いに攻めるとかなりの遠回りだが、直線距離では非常に近い。
なので、初期予算と初期配置の海軍部隊を活用し、空海軍主体の敵前上陸作戦というのも面白い。

どのような戦略で戦うにしても、海上に点在する島々は早々に抑えておこう。


SEGA LAND(セガランド)

メガドライブ版スーパー大戦略

メガドライブを起動すると、そのゲームのメーカーに限らず最初にSEGAのロゴが表示されるのだが、それをそのままマップに落とし込んだようなデザインになっている。

右上の「`89」が時代を感じさせる。 30年以上前・・・ このゲームも立派なレトロゲームですな。

二ヶ国対戦で互いに離れており、初期予算も潤沢に有るので難易度は低い。
特に難しいポイントも無いので、バランス良く生産していけば良いだろう。

終盤はGとAのつなぎ目付近で混戦になるので、駆逐艦や巡洋艦で地上部隊を援護してやろう。


LADIA(ラディア)

メガドライブ版スーパー大戦略

陸海空が入り乱れた大激戦が繰り広げられるマップである。

特にグリーンとレッドが巨大な戦力を所持しているが、プレイヤーのブルーも海軍を中心に充実した戦力を持っている。
初期配備の空母を有効活用しよう。


総合的にイエローが圧倒的に不利な状況なので、あえてここを担当するのも面白い。
沿岸部に近寄らないようにして対空防御を固め、敵航空ユニットを潰して消耗を強いてやれば血路は開けるだろう。


FUKUOKA City(福岡シティー)

メガドライブ版スーパー大戦略

福岡市を舞台にしたマップで、博多湾や海ノ中道、能古島辺りも戦場となる。
各国の初期部隊が入り乱れるように配置されているので、敵味方共にユニットの位置をしっかりと確認しておこう。


東区・博多区・中央区辺りに都市が集中しているので、いち早くここを抑えて経済的優位に立ちたい。
が、相変わらず多方向から敵が攻めてくるので、どの辺に防御ラインを構えるかが重要だ。


EURASIAN War(ユーラシア戦争)

メガドライブ版スーパー大戦略

ユーラシア大陸を中心とした大マップで、東西両陣営が激突する世界大戦をイメージした様なマップだ。

ブルーとレッドがソ連を中心とした東側陣営で、グリーンはNATO、イエローは各地に散らばる米軍やその他西側諸国と第三世界といった内容である。
ブルーとレッドはそれぞれ巨大な戦力を持っているが、本作には同盟設定が無い為、結局総当たりの大乱戦となる。


何処を担当しても面白いが、初期配置で空母が合計5隻も有るので、是非ともそれを活用してみよう。


Alliance Strategy(同盟戦略)

メガドライブ版スーパー大戦略

中央に位置する巨大なイエローを、周辺に有る三カ国が共同で攻めるというマップ。
本作に同盟設定は無いが、各国が遠く離れているため、一応共同戦線を敷いている様な形になる。


イエローは強大だがユニットが三方向に分散するため、思ったよりは辛くない。
それよりも中立空港が途中に無く、固定翼機の運用が困難な点に注意。

周辺三カ国の中では、地形的にレッドが露骨に優遇されているのが分かる。
このゲームにおけるレッド優遇の傾向は何なんだ?


Yom Kippur War(第四次中東戦争)

メガドライブ版スーパー大戦略

第四次中東戦争におけるシナイ半島方面の戦いをモチーフにしたマップである。
スエズ運河を渡河するエジプト軍に対し、反撃するイスラエル軍といった感じだ。


しかし、本作におけるイスラエルの生産タイプは1980年以降の兵器が揃っており、レッドのエジプト軍(生産タイプEAST)に対して圧倒的に有利なので、ゲームバランスが崩壊している。
ここはレッドの生産タイプをワルシャワ条約機構にすべきだろう。


どちらでプレイしても面白いが、双方共に生産拠点に港が無い為、艦船の生産が出来ない点に注意。
初期配備されている駆逐艦は大事に使おう。


Japan NvsS(日本列島・北対南)

メガドライブ版スーパー大戦略

日本列島を舞台にしたマップで、二カ国大戦のガチンコバトルが繰り広げられる。
周囲は広い海に囲まれているが、このマップでは艦船ユニットは登場しない。

ブルーの初期生産タイプはアメリカだが、ここはやはり日本でプレイすべきだろう。

都市も空港もたくさん有るので拠点には困らないが、序盤で関東の大都市群を抑えてしまいたい。
輸送機を複数生産して地上部隊をスピーディーに展開させよう。


Over Plus(オーバープラス)

メガドライブ版スーパー大戦略

湾内に浮かぶ鯨のような形の島を巡る四カ国大戦マップである。

島内に拠点を構えるのはレッドとグリーンで地上軍が主力。
ブルーとイエローは強力な空海戦力を持ち、ヘリボーン作戦で橋頭堡を作ったところと言った感じか。

イエローは広大な領土を持っているが、ブルーは領土が無いに等しく、収入も乏しい。
初期部隊で島に橋頭堡を確立し、それを維持出来ない場合、じり貧になって詰むので要注意だ。

とにかく、初期部隊と予算をどれだけ有効活用出来るかが鍵となるマップだろう。


Tear of Nei(ネイの涙) (★隠しマップ)

メガドライブ版スーパー大戦略

「PHANTASY STAR2」のヒロインである「ネイ」をモチーフとしたマップだ。
このマップは隠しマップであり、コマンドを入力しないとプレイ出来ない。(コマンドに関しては後述。)

マップ自体は広いが、大部分が海・砂漠・荒れ地なので、戦場となる場所は大体限られる。
相変わらずレッドとイエローが有利で、多方向から攻められるグリーンが圧倒的に不利である。


空港の関係で航空ユニットの運用が大変なので、VTOL機や補給機が使えるなら有効活用しよう。


スーパー大戦略の隠しコマンドや設定変更など

メガドラ版スーパー大戦略には結構多くの裏技(隠しコマンド)が仕込まれている。
基本的な物から超兵器を出現させる物まで様々なので、色々試してみよう。



初期予算の変更

SLGではプレイに先立ち、好みに応じて操作する陣営や生産タイプ等の初期設定を変更したりする。

初期予算もその一つなのだが、何故か本作では予算の変更が出来ない。
変更するためには隠しコマンドを入力する必要が有るのだ。 何故??

メガドライブ版スーパー大戦略

ゲームを起動して最初のメニュー画面でマップを選んだら、以下のコマンドを入力しよう。

上上上右下下下下


正しく入力されていれば、カーソルは「INIT」の位置に有るので、この状態でボタンを押すと予算を変更出来る。
予算は資金が最大30000、工業力が最大5000まで設定可能だ。

なお、マップによってはこれ以上の額が設定されている場合があるが、一度変更すると前述の額を超える値には設定出来なくなる。
その場合はマップをロードしなおそう。



初期部隊を維持しつつ生産タイプを変更する

初期設定で割り当てられている生産タイプを変更する場合、最初の面νから「INIT」を選び、さらに「初期軍事予算あり(中級)」を選んで変更する。

しかし、これで設定すると初期配置のユニットが消えてしまう。
そこで、初期配置のユニットを残したまま生産タイプを変更する方法を紹介しよう。


メガドライブ版スーパー大戦略

まず「初期軍事予算あり(中級)」を選んで任意の生産タイプに設定し、その上で改めて「初期部隊配置済み(初級)」を選ぶ。


こうすることで初期配置のユニットを維持したまま生産タイプを変更することが可能だ。



最新兵器を生産する

このゲームには各陣営多彩なユニットが収録されているが、隠しコマンドを入力することで当時の最新兵器が追加される。
最初から使用出来ても良い気がするが、そこは何か考えが有ったのだろう。

まずマップ画面でCを二回押し、基本メニュー画面を呼び出そう。
初期状態では「生産」にカーソルが合っているはずなので、そこで以下のコマンドを入力する。

上左右右上


最終的にカーソルは再び「生産」の所に戻って来るはずなので、その状態で生産画面を開くと、最新兵器が追加されている。
この場合はフランスなのだが、「ラファール」や「PAH2/HAP」が追加されているのが分かる。


このコマンドは一度入力すれば、そのマップをプレイしている間はずっと有効だし解除も出来ない。
また、他の陣営にも適用される。

なお、陣営によっては追加される兵器が存在しない場合も有る。



隠しユニットの生産方法

ここで言う隠しユニットとは、上記の最新兵器とは全く別の物だ。
いずれもセガの他のゲームに登場するキャラクターばかりで、言わば友情出演みたいな物である。


これらの隠しユニットはゲームバランスや世界観を大きく損なう物ばかりなので、特に対戦プレイでは必ず同意を得た上で使用しよう。



F-14XX

基本メニュー画面を呼び出し「上上上上右」と押して生産画面に入る。


「アフターバーナー」シリーズに登場する機体で、当然ながらグラマン(当時)の「F-14」が元になっている。
全ての面で強力な戦闘機だが、特に武器の攻撃力とバルカン砲の弾数が驚異的だ。




サンダーブレード

基本メニュー画面を呼び出し「下下右上左下右上上」と押して生産画面に入る。


上記「アフターバーナー」と並ぶ体感ゲームの名作「サンダーブレード」の機体である。
当然種別は攻撃ヘリで、ミサイルは元より機関砲が非常に強力だ。




シノビブタイ

基本メニュー画面を呼び出し「上上上右右右右右右」と押して生産画面に入る。


「ザ・スーパー忍」等でお馴染みの忍者である。
当然兵器種別は歩兵なのだが、特に移動力と防御力が非常に高くなっている。



ギャラクシーF.

基本メニュー画面を呼び出し「左右右右右」と押して生産画面に入る。


文字数の関係で変な名前になっているが、これも体感ゲームの名作「ギャラクシーフォース」からの登場だ。
対地対空対艦あらゆる方面に強く、防御力も尋常では無いほど高い。

まさに無敵なのだが、燃料が非常に少ないという弱点がある。
また、価格も凄まじく高く、まともにプレイすると生産する事すらままならないだろう。

生産画面では一見価格が「5000円」に見えるが、実は文字数の都合で見えていないだけである。
フルで生産する場合の価格は驚きの「25000円・工業力3000」であり、空母2.5隻分である。



隠しマップのプレイ方法

メガドライブ版スーパー大戦略

マップ選択画面で適当なマップをロードしてから、「下下右右左左上上」と押して決定。


マップ解説の項目でも紹介した通り、セガのメガドラ用ロープレ「ファンタシースター2」のヒロインがモチーフである。
グリーンが圧倒的に不利な立地なので、腕に自信の有る人は是非ともチャレンジしてみて欲しい。


メガドラ版スーパー大戦略の不具合

他のゲーム同様に、本作にも大なり小なりの不具合(一般にバグと呼ばれる事が多い)が存在する。
ここでは、そんな中から一部をご紹介しよう。



変な位置に配置されたユニット達

「変な位置」と言ってもマップ内の話しでは無く、生産画面の事である。

上はワルシャワ条約機構の生産画面なのだが、通常、戦車はリストの上の方に表示される。

これを見ると、この生産タイプでは主力戦車は「T-54/55」しか無いように思える。

しかし、実はリストの下端付近に「T-72」が潜んでいるのだ。
他にも「SA-9 ガスキン」と「BMP-1」も居る。


こちらは「EAST(東側諸国)」の生産画面なのだが、やはり画面下の方に「SA-9 ガスキン」と「BMP-1」がひっそりと居る。

なぜこの様な変な位置に居るのだろうか?

わざわざ隠すような物でもあるまいし、全くもって謎である。

これは私の予想なのだが、多分これらのユニットは後からリストに追加されたのだと思う。

その際はテキストファイルかプログラムファイル内の最後尾に追記されたんだと思われる。
(記述の順番=ゲーム内の表示順番)

で、そのまま忘れられて、並べ替えられること無くそのまま発売されたのではないだろうか。



防御力の設定が謎なユニット達

上の方で少し出てきたが、旧ソ連製の対空戦車に「SA-9 ガスキン」という物が有る。

これは装甲車の「BRDM-2」の派生型の一つで、赤外線誘導ミサイルを装備した低空防空用の対空戦車だ。
性能はそれなりだが、安価で機動力が非常に高いため、そこそこ使えるユニットである。

で、このガスキンだが、「空防御=0、地防御=25」という意味不明な性能になっている。

通常、対空戦車は空防御が高く設定されているのだが、ガスキンはなんと「0」なのだ。
代わりに地防御が「25」も有るので、これはどう考えても数値を逆に設定してしまったと思われる。


このガスキンのベースになった「BRDM-2」は、装甲車のくせに防御力が「0」という、これまた謎の性能だ。
この車両はそこまで装甲が厚くはないが、さすがに輸送トラック以下というのは酷い話しである。


音色がおかしくなるBGM

メガドラ版スーパー大戦略

BGMの所でも少し触れたが、このゲームはバージョンによってBGMの音色がかなり違う。
加えて不具合(と思われる)も有り、プレイ中に音色が変化する曲が幾つか有る。


分かりやすいのは「A BOTTOM」と「FIRE」で、最初は特に問題無く再生されているのだが、戦闘シーンを一つ挟むとおかしくなる。
説明しにくいのだが、人間に例えるなら声が裏返った様な、そんな感じになるのだ。

これが制作者の狙い通りとは思えないので、やはりバグの一種だと思われる。

一度この現象が現れると、元に戻すためにはゲームを再起動するしかない。
しかし、結局戦闘シーンの後に再発するのであまり意味は無い。

「Rev A」では概ね解決しているようだが、それでも完全ではない模様。
また、前述の様に「Rev A」では音色がかなり変化しており、効果音を含めて音量も小さくなっているので、BGMに関しては個人的には無印版の方が好きだ。

検証した結果、戦闘アニメーションを時短仕様(FAST)にすると、上記不具合は起きない(起きにくい?)事が判明した。
ただ、FASTにすると色々弊害も有るので、この方法を採用するかは悩むところだ。



FASTモードにすると被害が大きくなる?

上のBGMの件で少し出てきたが、このゲームには戦闘アニメーションを簡略化する「FAST」モードが有る。

Cを三回押してオプションメニューを出し、「SPEED」の項目を「REAL」から「FAST」に変更すれば切り替わる。

この状態で戦闘を行うと、ユニットは最初から勢揃いした状態で始まり(地形も無視してズラリと並んでいる)、損害が出た場合は爆発アニメーションが表示され、戦闘は終わる。
時短の意味では非常に有効なのだが、このFASTモードには少々問題点が有る。


どのような問題なのかと言うと、どうも普段よりも多めに被害を受ける様な気がするのだ。
特に歩兵や補給車といった、普段だったらほとんど反撃を食らわないようなユニットからのダメージが目立つ。

もちろん、戦車や攻撃機が輸送トラック等から思わぬ反撃を受ける事は有る。
が、FAST設定でプレイしていると、その頻度が増える気がするのだ。

上記問題に加え、FASTの状態だと無印版の先制攻撃仕様が無効化されている気がする。
通常であれば先制攻撃でほぼノーダメージで倒せる相手に対して、FASTモードだとかなりの被害を受けたりする。

これはおそらく先制攻撃が無効化されて、双方が同時に発砲する仕様に置き換わっていると思われる。



画面外に消えてゆく砲弾

メガドライブ版スーパー大戦略

これは無印版の方に限定した(多分)問題なのだが、特定の条件下で間接攻撃を行うと、発射した砲弾の一部が変な所に飛んでいくという問題が存在する。

具体的な条件とは「攻撃される側が橋の上に居る場合」であり、発生する機会はあまり多くは無い。

無印版だと、間接攻撃時でも双方のユニットが一画面内に収まっているが、この際発射された砲弾やロケット弾の一部が、敵の頭上を飛び越えて画面の向こうへ飛び去ってしまうのだ。

最初は命中はしても撃破できなかった分をそういった演出にしているのかと思ったが、どうも違う様だ。


「Rev A」だと間接攻撃時の演出その物が変わっているため、上記の問題は発生しない。


明らかにおかしいシュペルピューマのエグゾセ対艦ミサイル

メガドライブ版スーパー大戦略

これもやはり無印版の方に限定した問題である。

フランス軍のヘリコプターに「シュペルピューマ」という物が有る。
こいつはヘリなのに対艦ミサイルを装備できるという優れものなのだが、この攻撃演出がおかしい。

静止画では少々説明しにくいのだが、戦闘が始まると無人の海が表示され、誰も居ない。
(左上→右上→左下→右下の順で進む)

暫くすると突然シュペルピューマと相手の艦船が登場!
ピューマはミサイルを発射するのだが、命中すること無く画面左へ飛び去ってゆく。

・・・かと思ったら、今度は突然画面右からピューマを追いかけるように飛んできて敵に命中するのだ。

もちろん、ダメージを与えられなかった場合は再び画面左へと飛び去ってゆく。

謎だ、謎すぎる。 一体何が起きているというのか?


一応この問題は「Rev A」では修正されている。
「シュペルピューマ」より機動力の高い「S.エタンダール」の方を使うことが多いと思われるので、ある意味でレアな不具合と言えるかも知れない。



輸送ユニットの中身がおかしい

メガドライブ版スーパー大戦略

輸送ヘリや揚陸艦など、何かを輸送中のユニットを選択すると、何を搭載しているのかが表示される。
が、この表示内容が尽くおかしい。


上記の例だと輸送ヘリが補給部隊を搭載している事になっているが、ゲームの仕様上、これはあり得ない。
つまり、表示内容がおかしいと言う事になる。

とある攻略本では「ダミー表示である」と書かれている。

しかし、そもそも索敵モードが無い本作において、彼我の行動内容は常時相手に丸見えである。
その状態でダミー表示をする意味があるとは思えない。

やはり、これは単なる不具合だと思われる。



今からメガドライブ版スーパー大戦略を遊ぶには

当サイトの記事を読んで興味を持った人や、久しぶりに遊んでみたくなった人も居るだろう。
では、今から本作をプレイするにはどうすれば良いのか?

前述の様に本作は既にレトロゲームに含まれる古いゲームである。
レトロゲームの相場は近年高騰している傾向にあるが、私が見た範囲だと、本作に限っては価格は割と落ち着いている様だ。

なので、本作を購入すること自体はさほど困難では無いと思われる。



ゲームの方は購入できたとして、次に課題となるのがメガドライブ本体の購入である。

あくまで私が見た範囲でだが、特殊な派生型を除き、メガドラ本体もさほど高騰はしていない。
元々高騰していたワンダーメガやGENESIS CD-Xは論外だが、通常のメガドライブ本体ならば比較的買いやすいと思われる。

と言う訳で、ゲーム&本体を入手する所まではなんとかなるだろう。



では、何が問題なのかというと、それは「バッテリーバックアップ」だ。

本作はバッテリーバックアップ方式で所謂「セーブ」が出来るのだが、この当時はコイン型リチウム電池を使用した物が多く、本作も同様である。

この電池には寿命が有り、いずれは電池の寿命が尽きてセーブが出来なくなってしまう
寿命がどれくらい持つかは使用状況などを含めて個体差が有る。

中にはレトロゲームにも関わらず、現在でも問題無くセーブできるゲームも存在する。
もしかしたら仕様その物が異なるのかも知れない。


本作の場合は上記コイン型リチウム電池を使用しているため、発売時期的な問題も有り、現在ではまずセーブする事は出来ない。
電池が切れた状態でセーブ・ロードを行おうとすると、以下のような画面が表示される。


メガドライブ版スーパー大戦略

「セーブデータが破壊されました」という、何とも不吉、とうか不幸その物なメッセージである。
もちろんリセットしてもデータは復旧されないし、今後一切セーブは出来なくなる。

電源を入れっぱなしでプレイする強者もいるかも知れないが、長時間プレイが前提のSLGをセーブしないで遊ぶのはさすがに辛い。

となると、現実的な選択肢として考えられるのは互換機を使用する方法だ。

例えば「レトロフリーク」の場合、ゲームを本体(に装着するSDカード)にインストール可能で、セーブも本体側に行うのでゲーム側の電池が死んでいても問題無い。

しかもセーブ箇所は理論上無制限だし、早送りモードを使用すればCPU陣営の思考時間も高速処理する事も可能だ。


レトロフリーク自体は現時点では特に高騰もしていないので、スーパー大戦略自体を入手できれば手軽にプレイ出来る。

また、既にメガドラ本体やゲームカセットを所有している人にとっても、貴重な本体&カセットを劣化させないと言う意味でも使用する価値が有ると思う。

是非検討して見て欲しい。

https://amzn.to/46PABSu



実は、以前(と言っても相当昔だが)電池が切れてセーブが出来なくなった本作を修理(?)すべく、カセットを分解して電池を交換しようとした事がある。

カセットを無理矢理こじ開け、電池を取り出し、買ってきた電池をと入れ替え・・・
したのだが、セーブ機能が復活するどころか、ゲーム自体が二度と起動しなくなりました・・・

やはり素人が出過ぎたマネをするものではないな!



メガドライブ版スーパー大戦略 関連情報

最後に、メガドライブ版スーパー大戦略の関連情報を纏めてみた。
暇つぶし程度に読んでみて欲しい。



採用されなかった幻のユニット

有志が本作のROMを解析したところ、データ自体は収録されているものの、ゲーム中では採用されなかった幻のユニットが有るらしい。

潜水艦と対潜哨戒機がそれで、潜水艦は他の艦船ユニット同様に汎用ユニットなのだが、対潜哨戒機は「P-3 オライオン」や「ニムロッド」など、各国個別のユニットが用意されていたようだ。

それぞれ魚雷や対艦ミサイルなどを装備していた模様で、対潜哨戒機は副次的に対艦攻撃にも使えただろう。


採用されなかった理由は不明だが、おそらくは索敵モードが無い事に起因すると思われる。
水面下に隠れてなんぼの潜水艦だが、索敵モードが無いと常時丸見えだしね。



幻の続編「スーパー大戦略III」

これだけの名作だと当然続編が求められるもの。
本作の続編は何かと言うと、流れ的には二年後に発売された「アドバンスド大戦略」を挙げる人も多いだろう。


舞台が第二次世界大戦に変わるなどしているため、厳密には完全な続編とは言い難い。
しかし、同じセガから発売されており、全体的なクオリティーやゲーム性などは共通点が多い。

しかし、本当の続編と呼べるタイトルが発売予定だった事を知っている人はあまり多くないと思われる。
その名も「スーパー大戦略III」で、ハードはメガCDが予定されていた。



1991年、セガと日本ファルコムが共同で「セガ・ファルコム」という会社を設立した。
これは主にファルコムタイトルをセガハードに移植する事を目的としていた。

セガハードは昔からRPGに弱かったので、そこを改善するのが狙いだったと思われる。
ファルコムはイースやドラゴンスレイヤーなど、RPG系タイトルが強かったからね。

セガはレースゲームやアクションゲームなどにめっぽう強い反面、国内で特に重要なRPG系は非常に弱かった。
ライバルハードにドラクエや天外魔境などの人気作品が有るのに対し、セガハードには対抗できるようなタイトルが無かったのだ。

強いて言うなら「LUNAR」や「グランディア」シリーズなどが相当するが、投入時期が遅かったり他社ハードにも移植されたり等、キラータイトルとしては弱かったと思う。

「メガロープレプロジェクト」を立ち上げたり、有名クリエイターを引っ張ってきて「シャイニングシリーズ」を作ったり等、色々頑張ってはいたのだが。



で、そのセガファルコムの設立発表と同時に、発売予定タイトルも幾つか公表されたのだが、その中になんと前述の「スーパー大戦略III」が含まれていたのだ。

およそファルコムとは何の関係も無いタイトルだが、メーカーによれば「SUPER大戦略」の正当な続編であるとのことで、ファンは大いに歓喜したものだ。

・・・なのだが、「幻の続編」と書いたように、いつまで経っても発売されず、結局は立ち消えとなってしまった。
開発中止となった理由は不明だが、他にリソースを割く事になったのだと思われる。


今となってはそのゲーム内容は知るよしも無い。

だが、メディアがCDになる訳なので、マップやユニットの収録数は相当増えたであろう事は容易に想像できる。
もちろんさらなる新型兵器も大量に収録されただろうし、同盟や索敵などのシステムも搭載されただろう。

発売に至らなかったのはなんとも残念である。 



【アドバンスド大戦略】戦略SLGを代表する人気シリーズが持つ魅力とは?
第二次世界大戦を題材にした名作SLG「アドバンスド大戦略」シリーズ。その歴史や詳細、プレイ方法などを徹底解説。



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