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SNKが放つファミコン屈指の名作ゲーム「ゲバラ」とは?

「SNK」というゲームメーカーをご存じだろうか?
そう、「餓狼伝説」や「キングオブファイターズ」などでお馴染みの、あのSNKである。
かつては「ネオジオ(NEOGEO)」というアーケード・家庭用ハードも発売してた。
日本のゲームメーカーとしてはかなりの老舗で、一端経営破綻して同名の企業が後を継いでいたりして少々ややこしいのだが、ここではその辺の経緯には触れない。
ゲームメーカーの栄枯盛衰は複雑なので、興味がある人は調べてみると良いだろう。
前述の様に格闘ゲームメーカーとしての印象が強いのだが、リリースしたゲームは多岐に渡る。
個人的には「非常に 癖が強い 個性的なメーカー」という評価をしている。
そのSNKが世にはなったのが、今回紹介する「ゲバラ」である。
元々は1987年にアーケード用として発売され、1988年にファミコンに移植されている。
本サイトではこのファミコン版について解説している。
もし私が「ファミコンの名作を10本選べ」と言われたら、間違い無く本作を「ファミコンウォーズ」や「女神転生(初代)」と並んでラインナップに入れるであろう。
それくらいの名作であるのが、本作ファミコン版「ゲバラ」なのである。
| 開発・発売 | SNK |
| 発売日 | 1987年(アーケード版) 1988年12月26日(ファミコン版) |
| 容量 | 2Mbit |
| 価格 | 5300円 |
| ジャンル | アクション |
| 備考 | 2人同時プレイ可能 |
上記データは主にファミコン版の物である。
本作はその後PlayStationやSwitchなどに移植されている。
ただし、アーケード版の方が多いようなので内容に注意。
なんと!? 実在の国家元首をゲーム化!?
「ゲバラ」と聞いてピンと来る人も居るだろう。
そう、革命家として知られる、あの「エルネスト・ゲバラ」の事である。
「チェ・ゲバラ」が本名かと思っていたらそうではなく、この「エルネスト・ゲバラ」が本名らしい。
詳しくはWikipedia等を見てくれ!
さて、そのゲバラさんが本作の主人公なのだが、主人公はもう1人居る。
そう、後にキューバの国家元首になる「フィデル・カストロ」である。
本作ではこの2人を操作しての同時プレイが可能だ。
それにしても、このゲームが発売された当時は、フィデルは現役バリバリの国家元首だった訳だが、それをゲーム化するとは大胆すぎる。
タイトルになっているのはゲバラの方だが、ゲーム中のストーリーに思いっきり「カストロ」って出てくるし・・・
他にも現役当時の国家元首をゲーム化した物と言えば、旧ソ連のゴルバチョフ書記長を題材にした「頑張れゴルビー!」や「ゴルビーのパイプライン大作戦」等が有る。
こちらは一応「ゴルビー」というニックネームなのでセーフ・・・なのかは分からないが、本名は使用していない。(はず)
まあ、誰がどう見てもゴルバチョフ書記長なのは明かなのだが。
「ゴルビー」とは旧ソ連最初にして最後の大統領である「ミハイル・ゴルバチョフ」のニックネームである。
これらのゲームがカストロさんやゴルバチョフさん、ひいてはその国家に許可を得ているとは思えないが・・・
時代とは言え、何とも大胆なゲームですな。
なお、「フィデル・カストロ」には弟の「ラウル・カストロ」という人物がいる。
かなり高齢で現役を退いてはいるが、2025年現在も彼は存命である。
一緒に革命を頑張ったはずのラウルは、本ゲームにおいては全く出番が無く、文章ですら触れられていない。なんでだ。
ゲバラとはどんなゲームなのか?

さて、前置きはこの辺にして、そろそろファミコン版ゲバラの詳細についてご紹介しよう。
上記はそのカセットである。
右隅の方に「宝島」という文字が見えるが、これはこのゲームが販売されていたゲームショップのシールである。
特にレトロゲームに多いのだが、ゲームに店のシールを直貼りするのホント止めて欲しい。
このシールはもの凄く粘着力が強く、下手に剥がすとカセットのシール丸ごと剥がれそうだし・・・
一個一個ラッピングするのは大変だというのは分かるが、せめて貼る場所を考えて欲しい。


ゲームを起動すると「SNK WAR GAME PROJECT」と出てくる。
同一ジャンルのアクションゲームをシリーズ化しようとしていたのだろう。
このプロジェクトに含まれる他のタイトルは不明だが、恐らくだが「怒」などがそれに該当すると思われる。
その下には「GUERRILLA WAR」と書いてあるが、本作は海外ではこの名前で発売された。
いくら大胆不敵なSNKといえども、さすがに「このままじゃマズイ」と思ったのだろう。
ただ、中身は全く一緒らしいのでバレバレだと思うが。

これは「両津勘吉」じゃないのか!?
最近見ないと思っていたら、こんな所で戦っていたのか!
この人がゲバラなんだと思うが、色々写真を調べてみると、フィデル・カストロの方にも見える。
うーむ、どっちなんだ?

パースが掛かっていたらスターウォーズに見えなくも無いあらすじ画面。
バティスタ大統領を倒すのが目的のようだ。

なんというか、凄く、こう、潔いというか男らしいというか。
とにかく心に訴えてくる物を感じるロゴである。
余計に目立ってしまいそうな迷彩模様がたまらないな!

前述の様に本作は2人同時プレイが可能だ。
ゲバラとカストロを操ることになるが、色が違うだけで性能の差は一切無い。
さあ、プレイ人数を決めたらいよいよスタートだ!
さっきも書いたが、弟のラウルは一切出番が無い。
弟の影が薄いのは運命のようだ。 某配管工の兄弟もそうだし。
細かい説明は一切不要の熱いゲームシステム

ゲームをスタートすると、ゲバラ達が乗ったボートが米軍のB-25らしき編隊に爆撃を受けるシーンが展開される。
爆撃手が酔っ払っていたのか、それとも強風でも吹いていたのかは不明だが、爆弾は明後日の方向に飛んでいって一発も命中しない。
まあ、この距離だったら至近弾でも無事では済まないと思うが、ともかく上陸成功だ。
このシーンは、ゲバラ達がキューバに上陸する際に使用したクルーザー「グランマ号」と、それを察知したキューバ空軍による攻撃を再現した物と思われる。
グランマ号は現在でも首都ハバナの革命博物館に展示されているらしい。

本作のゲームの雰囲気やシステムを簡単に説明すると・・・
身も蓋も無い言い方だが「「戦場の狼」みたいな物」と言ったら分かりやすいと思う。
ゲームはトップビューで展開し、ライフルや手榴弾を使って敵を倒し、ステージ最後に待ち受けるボスを倒すのだ。
ステージによっては中ボス的な物も登場するが、とりあえず撃って倒す、これだけだ。
途中で出現する「L」や「F」等のマークを取る事でロケットランチャーや火炎放射器などを装備できる。
いずれも過剰すぎるほどに強力で、基本的にオーバーキル気味に敵を倒していくスタイルだ。
武器には何種類か有るが、どれも強力なので、正直どれを使っても構わない。
適当に落ちている武器を拾って戦おう。


通常の武器でさえ強力なのに、このゲームにはさらなる強力な武器が登場する。
それは「戦車」である。
道中に停車している他、敵の戦車を適度に痛めつけることで搭乗出来る様になる場合も有る。
圧倒的な火力を持ち、歩兵に至ってはそのまま轢いていく事も可能。
文字通りの無双状態である。
なお、アーケード版では燃料の概念が有ったようだが、ファミコン版ではオミットされている。
耐久度に関してはどういう仕様なのかは分からないが、一定時間が経過すると(ダメージの蓄積?)ピピピピとアラームが鳴り始め、数秒後に爆発してしまう。
また、敵の地雷・手榴弾・ロケット砲等が命中したり、車両やヘリ等に接触すると一発で壊れるので要注意だ。
なお、我が家では「戦車兵は愛車と運命を共にする」という鉄の掟がある為、例えアラームが鳴り始めても脱出することは許されない。
最後の瞬間まで戦車に乗り続け、共に果てることが求められる。
もちろん我が家のローカルルールなので、他のプレイヤー諸君は気にせず脱出しよう。

おおっと! 激しい戦いの末に力尽き、ゲームオーバーになってしまった!
しかし心配ご無用。 なんとこのゲームは「無限コンティニュー制」を採用しているのだ。
ボタンを押せばあ~ら不思議、その場から即再開できる。
この無限コンティニュー制により緊張感が削がれるという人もいるだろう。
確かにそうかも知れない。
だが、個人的にはこのゲームは「細かい事を考えず、無心で撃って突撃するゲーム」だと評価している。
たまには残機の事を考えずに大暴れするゲームが有っても良いのではないだろうか?
もちろん、ゲームオーバーになったらその場で終了するというプレイに徹するのも自由だ。
自分なりのやり方で楽しもう。
なお、ステージ内には味方の捕虜が捉えられており、助けると1000点、誤射すると-500点となる。
しかし、前述の様に無心で撃って突撃するゲームなので、ハッキリ言って捕虜のことはほぼ眼中に無い。
-500点になったところで、そもそもゲーム中は得点表示されないしね・・・
(一応ゲームオーバー画面で表示されるが、誰も気にしていない気がする。)
そんなわけで、捕虜の9割位は流れ弾に当たって露と消える運命に有る。
とにかく激しい、とにかく大爆発するボス達


ステージの最後にはボスが待ち構えており、いよいよボス戦となる。
(ステージによっては中ボスがいる場合も有る。)
ステージ1のボスはまずスト2のベガみたいな奴が出てくるが、敵の司令官だろうか?
コイツ自体は特に何もしてこないので、湧いてくる雑魚兵士を処理しつつ攻撃しよう。
ベガ(?)を倒すと真のボスであるヘリが登場。
動き回りつつ攻撃してくるので、手榴弾を中心に撃つべし!


粘り強く戦うと、さしものヘリも力尽きて大爆発を起こす。
で、この「大爆発」が文字通り、いやそれ以上の「大爆発」なのである。
もう、親の敵かというくらいに木っ端微塵に大爆発して果てる。
中ボスも同様に爆発するが、ステージボスの爆発は輪を掛けて長く、激しい。
あまりにも明滅が激しすぎて、今だったらガイドラインに引っかかって修正されるかもしれないな。
ファミコン版ゲバラを一言で表すなら、そう、まさに「大爆発」だと言えよう。
上陸成功! 打倒バティスタの戦いは続く!


ステージをクリアすると全体マップと簡単なストーリーが表示される。
首都ハバナを目指して進撃開始だ!

ステージ2は市街地(村落?)での戦いとなる。
地形は複雑で、特に塹壕や屋根の上に潜む敵が鬱陶しい。
慎重に・・・戦わなくても良いので、とにかくぶっ放して突撃だ!
そう、無限コンティニューが有る我々革命軍に恐れる物など何も無いのである。


ステージ2以降は時々中ボスが出現する。
ここでは戦車らしき物が登場して攻撃をしかけてくるが、側面や背面に回り込めば楽に倒せる。
で、相変わらずド派手に爆破して果てる。
ステージボスに比べるとやや抑えめだが、この爆発だと乗員は骨も残らないだろう。
この場所にはご覧のように洗濯物(シャツ)が干してあるのだが、その内一枚だけ消えているのは何故だ?
スプライトがチラついている訳でも無く、なぜああなっているのか謎である。

ステージの最後には再び戦車が登場!
今度は砲塔無しのオープントップ型で、乗員が忙しく手榴弾を放り投げてくる。
手榴弾はプレイヤーの方をめがけて投げてくるし、時々急スピードで移動してくるので轢かれないように注意だ!


で、撃破すると相変わらずの大爆発である。
それはもう、「なにもそこまでしなくても」とドン引きするくらいに大爆発を起こして果てる。
一体何がSNKにそうさせるのか、永遠の謎である。

「街を開放」というか、破壊の限りを尽くしていた様な気がするが、とにかくステージクリアである。
敵の攻撃もより激しく、ついでに爆発も激しくなるだろうが、立ち止まっている暇は無い!

ステージ3は湿地帯の様な場所で戦うのだが、水に入ると移動速度が落ちるので戦いにくい。
ここは一つ慎重に・・・ならなくても良いので、とにかく突撃だ!
暫く進むと海軍基地に到着したらしく、敵の潜水艦が登場する。


潜水艦の艦橋の中から大量の敵が!
それを撃破して進むと突然ハッチの中から戦車が登場。
激しい攻撃を仕掛けてくるが、横に回り込むと無力なので簡単に撃破できる。
で、倒すと例によって大爆発・・・ もはや様式美と言えよう。

今のは敵の第一基地だったらしい。
次のステージは炭鉱か。 何やら嫌な予感がする・・・
炭鉱での激しい戦い、そして強敵(ライバル)との邂逅


このステージはまず炭鉱の「外」といった位置づけである。
敵の攻撃はより一層激しくなるが、攻略法としては「頑張って敵を倒す」といった具合だ。
途中の橋に敵の戦車が居るが、手榴弾を一発喰らわせると乗員が消えて乗車可能になる。
撃ち過ぎると車体もろとも爆発して消えるので注意。

ステージの最後には「カルノフ」と「ヘンリー・コトー」を足して2で割ったような敵が登場!
ブルドーザーの上に窮屈そうに乗り込み、手榴弾で激しい攻撃をしかけてくる。
このカルノフもどき、実はこの後数回にわたって登場する。
外見も特徴的だし、本作における重要キャラクターだったりする。
実際にこの様な人物が当時のキューバ軍に居たのかは不明だが、多分オリジナルだろう。


倒したら例によって大爆発するのかと思いきや、なんと捕まえられた挙げ句に放り投げられてしまった。
ここに来てストーリーは急展開を見せる! どうなるゲバラ? どうなるカストロ!?

炭鉱を破壊すると修復が面倒だし、敵を掃討するくらいで十分じゃないかなぁ?
・・・と思うのだが、破壊王カストロ&ゲバラにそんな温い考えは無いのである。
ゲームも中盤! 炭鉱を抜けて首都ハバナに突撃せよ!


「敵に放り投げられた」事によって炭鉱内に突入成功。
このステージは前半部分が強制高速スクロールとなっており、自分では操作できない。
敵が出現しない代わりに捕虜やブタなどが登場し、それらを取得したり撃つ事で得点を稼ぐことが出来る。
途中で物理的に絶対曲がれないような90度カーブが出現するが、革命成就に燃えるカストロ達の行く手を遮ることは出来ない!


敵を排除しつつ奥へ進むと、これまたレトロな蒸気機関車が登場。
中から何処に乗っていたのか謎なくらい大量の敵が登場するが、気にせず攻撃だ!


激闘の末に機関車を破壊すると、例によって例のごとく、凄まじい大爆発で木っ端微塵に・・・
機関車の何がそこまでの大爆発の誘因となったのかは不明だが、とにかく凄まじい爆発だ。


この時点でステージも全体の半分と言ったところである。
敵の攻撃もより激しくなるが、革命成就の為に立ち止まることは許されない。 突撃有るのみ!

ついに首都ハバナに突入!
これまで以上に敵の攻撃は激しく、特に建物屋上からの攻撃が厄介だ。
攻略法としては「とにかく頑張る」といった感じだ。
途中には捕虜もたくさん居るが、破壊王カストロ&ゲバラには助けている暇は無い!

またお前らか!!
突如現れたカルノフ&コトー兄弟によってなすすべも無く捕らえられてしまう。


カルノフ&コトー兄弟に捕まったカストロ達は、なんと穴の中へ放り投げられてしまう!
どうなるカストロ? どうなるゲバラ!


「敵に地下に投げ込まれる」という大胆なストーリー展開により、次なるステージは地下水道となる。
物語も終盤。 休んでいる暇は無い!


地下水道は敵の攻撃が非常に激しく、おまけに水路に足を取られて動きにくい。
攻略法としては「とにかく頑張る」といった感じだ。
突き当たりで敵の大群を倒すとステージクリアとなり、地上へ復帰することが出来る。

先ほど放り投げられた場所の様に見えるが、どうやらかなり先へ進むことが出来たらしい。
相変わらず敵の攻撃は激しいが、とにかく頑張れば大丈夫だ。


以前も見た事有るような戦車がまたしても登場。
攻撃はもちろんのこと、動きも激しいので轢かれないように注意しつつ攻撃だ!
撃破すると相変わらずの大爆発で木っ端微塵に。 原子炉でも搭載していたのか?


どうやら敵の最終基地に到着したらしい。
敵の攻撃も一層激しくなるだろうが、破壊王カストロ&ゲバラに立ち止まっている暇は無い!


さすが敵の最終基地だけあって攻撃は非常に激しい。
特に敵の戦車が大量に出現するのに対し、武器アイテムが少ない点が辛い。
攻略法としては「とにかく頑張る」といった感じだ。

またお前らか!!!!
一体どこから湧いて出たのかは不明だが、またしてもカルノフ&コトー兄弟が出現!
彼らの愛車であるブルドーザーに乗車して激しい攻撃を仕掛けてくる。


また捕まった挙げ句に放り投げられるのかと思いきや、今度は大爆発を起こす。
3度目の正直、ついにカルノフ&コトー兄弟とも決着が付いたというわけだ。
この大爆発、奴らは骨も残らないだろう。南無。
一体ブルドーザーの何がここまでの大爆発の誘因となったのかは謎だが、とにかく激しい爆発である。


敵の最終基地を破壊し、因縁の相手であるカルノフ&コトー兄弟も撃破したカストロ&ゲバラを止める物は何も無い。
後は宮殿に突入し、バディスタと雌雄を決するのみ!
ついに最終ステージ! 宮殿でバティスタと握手!

ついにバティスタの待つ宮殿へ突入したカストロ&ゲバラ。
最終ステージだけあって敵の攻撃が非常に激しいが、それに加えてアイテムが全然出現しないのが辛い。
ここはやはり、究極奥義「無限コンティニュー」を駆使して頑張るしか無い!


最終ボスの直前では4基のトーチカが行く手を遮る。
耐久度の高い強敵だが、砲の射界が狭いため、どれか一つを破壊して横に回り込めば後は楽だ。


ついに宿敵バティスタ登場!
・・・宿敵と言うと、こいつよりもカルノフ&コトー兄弟の方が印象が強いが、とにかくラスボスである。
後はコイツを倒してエンディングを迎えるのみ!
同時に出現するトーチカを撃破するとより激しい攻撃を仕掛けてくる。
ロケットランチャーや手榴弾を避けつつ、とにかく撃ち込むべし。


超人的な動きで攻撃して来たバティスタも、衆寡敵せず、ついに力尽きて倒れた。
カストロ&ゲバラの勝利。 キューバ革命はここに成し遂げられたのである。
なお、実際の歴史では、バティスタ大統領はこのような超人ではなく(当たり前だが)、最後はドミニカに亡命したらしい。




バティスタを倒した後はエンディングに突入。
結構長いので、これまでの激闘を振り返りつつ余韻に浸ろう。
エンディングで書かれているように、ゲバラはその後ボリビアで死亡し、兄のフィデルは近年まで存命だった。
また、本作では終始影の薄かった(というか全く出番が無かった)弟のラウルは2025年現在も健在である。
ファミコン版「ゲバラ」を振り返って
如何だっただろうか。
ゲーム同様につい勢いに任せて書いてきたが、本作の持つ「熱さ」が少しでも伝わったのならば幸いである。
前述の様に本作は元々アーケードゲームとして作られた物をファミコンに移植した物である。
当時はアーケードゲーム機と家庭用ゲーム機では性能に雲泥の差が有り、とても完全移植は望めない時代だった。
それ故に本作も元となるアーケード版と比べるとだいぶ変わっている部分も有る。
しかし、それを逆手に取って(?)大胆なアレンジを施した結果、抜群の爽快感とテンポの良さで楽しめる名作に仕上がっている。
とにかくテンポ良くゲームが進むし、ゲームシステムも単純明快で全く悩む必要は無い。
BGMもノリの良い物ばかりでゲームを盛り上げてくれる。
そして、何と言っても外せないのは「大爆発」。 これを抜きにしてゲバラは語れない。
個人的にはオリジナルのアーケード版よりも、このファミコン版の方が面白いと思う。
家庭用ゲーム機とアーケードゲーム機の性能差が大きい時代は当分続くので、「完全移植」を果たしたゲームが登場するのはかなり先の事である。
だが、移植先のハードに合わせた絶妙なアレンジを施した結果、オリジナルとは違った名作になったゲームは色々存在する。
古き良き時代のハチャメチャアクションゲーム、まさにそんな表現が似合いそうな「ゲバラ」。
実在の人物(しかも1人は国家元首・・・)をゲーム化するという、実に大胆不敵な 犯行 アイデアだ。
これを「知る人ぞ知る」存在のままにしておくのは実に惜しい。
今からでもプレイしてみないか!


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