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高千穂鉄道イメージ

高千穂鉄道(TR)の「深角(ふかすみ)駅」とは?

高千穂鉄道(TR)「深角(ふかすみ)駅」は始発駅の延岡駅から16個目にある駅です。
周囲は山間部で民家も無く、影待駅以上に秘境駅と言えるかも知れません。

アクセスルートは国道218号線と県道237号線からの二つがありますが、後者はルートが不明瞭なため、行くなら国道218号線からをオススメします。

「深角駅」の概要

  • 【所在地】 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折字西深角
  • 【距離】 延岡駅から44.0km
  • 【ホーム】 1面1線
  • 【駅員(当時)】 無人駅
  • 【周囲にある物】 国道218号線、県道237号線、五ヶ瀬川、民家、他
  • 【車でのアクセス】 可能
  • 【徒歩でのアクセス】 容易(ルートによる)

  • 初回公開日:2010年
  • 最終更新日:2018年4月
  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。

県道237号線から深角駅へ向かうルート

県道237号線付近。 県道237号線付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

影待駅の数キロ先にある深角駅。

やはり国道218号線と県道237号線の二箇所からアプローチできますが、今回は県道237号線から行ってみましょう。 周囲はご覧の通り山ばかりで他には何もありません。

左の写真の右上に少し写っているのが国道218号線です。
この二つの道路の間に深角駅が有るのですが、この付近は完全に山間部です。


落石注意。 五ヶ瀬川。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

この辺も落石多発地帯なので注意してください。
道路の横を流れるのは五ヶ瀬川ですが、かなり上流とあって川幅も狭くなっています。


下からのルート。 看板の跡?

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

県道237号線を進んでいくと、山に分け入る謎の登山道を発見!
地図やカーナビで当たりを付け、ここが登り口だと断定しました。

道路脇には何かが建っていた跡がありますが、案内板でも有ったのでしょうか?

  • 廃線後に撤去されたのか、案内板らしき物は有りません。

駅へのルート? 駅へのルート?

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

見上げるとかなりの急斜面ですが、手すり付きの歩道が整備されているのが分かります。
駅へのルートである以外に、ここまで整備されていた理由が見当たりません。

  • 登山道でも農道でもない、明かに整備された道です。

謎のオブジェ。 謎のオブジェ。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

通路を上っていくと、やはりここにも謎のオブジェが設置されていました。
しかも一個や二個ではなく、相当数が置かれています。


横には滝が。 普通に歩けます。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

通路の横には滝が流れており、雰囲気的には完全に登山ルートですね。
踏み跡が明瞭ですが、やはり「来訪者」が頻繁に来ているのでしょうか?


転落注意。 上空に鉄橋を発見。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

ある程度登った所で振り返ると、遥か下には先ほどの道路(県道237号線)が見えます。
万が一滑り落ちたら洒落にならないので、くれぐれもご注意を。

前方上空には高千穂鉄道の橋梁が有るので、やはりここが駅へのルートなのでしょう。


鬱蒼とした竹藪。 崩落した道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

斜面を登り終わると、今度はうっそうと茂る平坦な道になります。
傾斜がほとんど無いのは良いのですが、草やツタが多くなり、段々歩きにくくなってきました。

右の写真のように、所々地面が崩れているので気をつけてください。
自然に崩れたのか、誰かが乗った重みで崩れたのかは不明です。

  • この付近から道が悪くなるので注意!

橋梁の真下。 橋梁の真下。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

鉄橋のほぼ真下にやってきました。
見た感じ健在のようですが、これもそのうち撤去されるのでしょうか。


倒木が有ります。 塗料の缶。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

踏み跡は明瞭ですが、倒木などが多くてますます歩きにくくなってきました。
足下には樹脂塗料の缶が落ちています。 誰が何に使ったのでしょうか?


鬱蒼とした茂み。 苔むした石壁。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

なんだかプレデターでも出てきそうな雰囲気になってきました。

苔むした石壁を発見! これほど人工的に整備されていると言う事は、やはり駅へのルートとして過去に整備されたのでしょう。 間違っても獣道の類ではありません。

  • 自然に埋もれつつある人工物って萌えますよね・・・

朽ち果てた吊り橋。 朽ち果てた吊り橋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

さらに進むと一層藪が深くなり、いよいよ道が分からなくなってきました。
あきらめて引き返そうとしたその時、ふと左手の方に吊り橋があるのを発見しました。

おそらくここから沢を渡って駅の方へ行くはずなのですが、吊り橋は草に埋もれていますし、対岸の様子も全く分かりません。

  • 支柱が細すぎて、そもそも吊り橋を支えることが出来ていたのか?

吊り橋と倒木。 吊り橋と倒木。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年1月頃)

地滑りでも有ったのか、吊り橋の周囲には不自然なほどに多くの倒木が有ります。
よく見えませんが、この倒木で吊り橋が損壊してしまったのかもしれませんね。

このままでは進めないため、残念ながら今回は引き返すことにしました。
おそらくここが駅へのルートだと思うのですが、出直しです。


ところで、このルートを含め、影待駅・深角駅に行ってみようと思う人にアドバイスが有ります。
ご覧の通り非常に険しいルートなので、それなりの準備や心構えが必要です。

  • 季節を問わず、長袖・長ズボン・靴下は必須。 出来れば手袋も。
  • 登山や悪路に強い靴は必須。 革靴、サンダルなどは論外。
  • 防虫スプレーなども活用しましょう。
  • なるべく一人で行かないこと。 何か有った時に危ないです。
  • 行く際は、他の人にこの場所に来るという事を告げておくこと。
  • 落として困るような貴重品は持って来ない事。 落としたら発見不可能です。
  • 夏は草木が生い茂り、虫や小動物が動き回るので危ないかもしれません。
  • 危ない場所には入らないようにしましょう。

こんな所でしょうか。 内容的には完全に登山における注意点と同じですね。
マナーや安全に留意して「秘境巡り」を楽しみましょう。


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国道218号線からTR深角駅へ至る道

さて、前回は県道237号線からのアクセスを試みましたが、あまりにも道が険しく断念しました。
今回は正規ルートである国道218号線からのルートを試してみましょう。
(前回の道も一応駅への正規ルートだったと思いますが・・・)

深角駅への分岐点は日之影町西深角に有ります。
しかし、駅への分岐点だと言うのに、それを示す看板は一切設置されていません。
既に廃線になっているから当然と言えば当然なのですが、現役時も無かったような気がします。


国道218号線・日之影町西深角付近。 国道218号線・日之影町西深角付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

駅への分岐点付近の様子で、左は延岡方面から高千穂方面を見た物で、右はその逆です。

坂を登り切って右カーブに入る手前に分岐が有りますが、大きな交通標識が有りますので、それを目印にしましょう。(ただし、深角駅とは書いていない。)

左の写真の赤矢印の道へ入っていくと、車で数分程度の場所にTR深角駅はあります。


目印の看板1。 目印の看板2。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

左が高千穂方面、右が延岡方面に向かって走っていると見える看板です。

  • 看板には深角駅とは書いていないので注意。

駅へのルート。 駅へのルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

駅の近くまでは整備された農道(?)が続いており、駅へのアクセスは比較的楽です。
ただし、勾配や曲がり道が多くて見通しが悪く、時折車も通るので、慎重に運転しましょう。


駅へのルート。 駅へのルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

しばらく行くと樹林帯に入り、片側は谷になっているので注意してください。


深角駅の手前。 深角駅の手前。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

深角駅の近くまで来ました。 分かりにくいですが、右へ進むと直ぐに深角駅に着きます。

駅前には駐車場は無く、車で右へ進むとUターン出来ないので注意。
また、時々地元の車が通るので、絶対にこの場所に車を止めないようにしてください。
少し左の道へ直進した所に駐車するか、バックで駅への分岐路に停めましょう。

ホームの手前には段差があり、ちょっとした階段を上り下りする必要があります。
草木がかなり生い茂っているので蜘蛛の巣などには注意。

  • 時々地元の車が通るので、適当な場所に路駐しないように。

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周囲を森に囲まれたTR深角駅構内の様子

深角駅構内。 深角駅構内。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

深角駅構内の様子ですが、廃線後年数が経過し、また夏と言う事もあってか、線路やホームの大半は草に覆われており、ホームの両端もどこにあるか分かりません。

線路の横には轍があり、しかも時々車が通っている様ですね。 地元の車でしょうか?


雑草に埋もれた線路。 雑草に埋もれた案内板。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

線路も案内板も一応健在ですが、雑草や蔦に覆われてほとんど見えません。
やはり秘境駅探索は、草木がある程度枯れる秋以降が良いですね。


廃線後も深角駅の駅舎は健在

深角駅の駅舎。 深角駅の駅舎。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

駅舎は健在で、草にはあまり埋もれていません。
中を覗くと、なにやら資材置き場の様な感じでした。 誰かが利用しているのでしょうか?


深角駅の駅舎。 深角駅の駅舎。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

時刻表や料金表も建材で、誰が貼ったのか、写真や張り紙なども有りました。


ノート発見。 ノート発見。

*画像クリックで拡大。(撮影:2011年9月頃)

そしてお約束の「駅ノート」も発見! ご丁寧に風雨避けのビニールケースに入っています。
中を覗くと、ごく最近にも訪れた人がいるようですね。

  • どんな場所でもやってくるマニアのパワーは凄い!

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2013年1月における高千穂鉄道(TR)「深角(ふかすみ)駅」付近の様子

深角駅の駅舎 深角駅の駅舎

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

新年早々に廃線跡にやってくる私・・・
春夏秋冬、どの季節でも風情が有りますね。


深角駅の駅舎 深角駅の駅舎

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

前回来た時とは様子が違います。
駅舎の中が片付いており、花見でしょうか、駅周辺で行われた宴の写真が飾られています。
深角駅周辺には桜が植えられているのですが、残念ながら春に見に来る事ができません。

  • 深角駅は保存活動が行われている様です。

深角駅の周辺。 深角駅の周辺。
深角駅の周辺。 深角駅の周辺。

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

深角駅から高千穂方面にある線路の様子です。 朽ちつつ有りますが、比較的綺麗な状態です。
途中ではしごを発見しましたが、保線作業用の通路でしょうか?


深角隧道 深角隧道

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

さらに上の方にはトンネル「深角隧道」が有ります。

何故かフェンスが丸ごと外されており、代わりに暗幕のような物が取り付けられています。
もしかして、トロッコ列車がここまでやってきているのでしょうか?


深角駅周辺 深角駅周辺
深角駅周辺 深角駅周辺

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

今度は深角駅から延岡方面へ下ってみました。
線路脇には道路が有りますが、駅手前の分岐点を直進すると線路下をくぐってここへ至ります。


橋梁の様子 橋梁の様子

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

さらに進むと橋梁に到着しました。
先ほど紹介したもう一つのルートから見えた橋梁は、おそらくこの橋梁だと思われます。


橋梁付近 橋梁付近

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

橋梁の下には道路が通っており、駅の入り口方面から繋がっています。


橋梁の様子 橋梁の様子
橋梁の様子 橋梁の様子
橋梁の様子 橋梁付近

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

橋梁の様子です。 比較的綺麗な状態ですね。
付近に有るガードレールは一部が変形していますが、車でも突っ込んだのでしょうか?


橋梁付近 橋梁付近

*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)

前述の別ルートですが、恐らく崩壊していた吊り橋を渡り、この辺へ繋がっていたと思われます。
もしかしたらこの付近に道があったのかも知れません。

暫く探してみたのですが、それらしき物は発見できませんでした。

  • 登山愛好家としてはルート探索をやってみたくなります。

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