高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがさき)駅」とは?
高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがさき)駅」は始発駅の延岡駅から10個目にある駅です。
周囲は完全に山間部であり、わずかですが周囲には民家があります。
二箇所ある駅へのルートはどちらも車では直接行けず、徒歩でも大変な場所にあります。
国道218号線が近くにありますが、実際は遥か山の上を走っているので、まずは県道237号線に入り、さらに徒歩に切り替える必要が有ります。
【所在地】 宮崎県延岡市北方町早中小字巳
【距離】 延岡駅から26.4km
【ホーム】 1面1線
【駅員(当時)】 無人駅
【周囲にある物】 国道218号線、五ヶ瀬川、延岡市立城小学校、民家、他
【車でのアクセス】 不可 (可能=車で直接行ける。 不可=車では直接行けない。)
【徒歩でのアクセス】 困難 (容易=特に問題なし。 困難=徒歩でも大変。)
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2005年8月における高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがざき)駅」付近の様子
*画像クリックで拡大。(撮影:2005年8月頃)
高千穂鉄道が現役だった2005年8月、トロッコ列車から亀ヶ崎駅付近を撮影した物です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2005年8月頃)
夏場のトロッコ列車は窓が開放されているので、景色を堪能するのにはもってこいです。
右の写真、駅の隣にあるのは民家のようです。
2005年8月における高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがざき)駅」付近の様子
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年5月頃)
左が延岡方面、右が槙峰方面を県道237号線から撮影した物です。
県道なので一車線しかなく、幅も広くありません。 街灯の類もほとんど無いので、夜は真っ暗です。
かつてはここが延岡市と高千穂町を結ぶ主要ルートだった訳ですが、離合が大変で、非常に時間のかかるルートでした。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年5月頃)
対岸にある亀ヶ崎駅の様子です。
案内板は撤去されているようですが、その他は概ね健在なようです。
それでは実際に現地に行ってみましょう。
2010年12月における高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがざき)駅」付近の様子
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
亀ヶ崎駅に行くルートは2つあるのですが、こちらは高千穂方面からアクセスするルートです。
亀ヶ崎駅の対岸にある県道237号線(神話街道)を通り、駅のやや上流にある橋を渡りすぐ左に曲がります。
しばらく行くと左の写真のような浄水施設(?)があるので、この付近に車を止めて、後は徒歩で10分程度歩きます。
左の写真における右方向へ行くと近道があるのですが、上からだと分かりにくいので、近くにある正規(?)のルートを行ってみましょう。
この坂を下り、右方向へ曲がります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
ご覧のように地面は舗装され手すりも付いており、草も刈り取られています。
所々に照明も有りますが、現在でも点灯するかは不明です。
はるか向こうには集落が見えます。
反対側のルートから駅に行く際には、あの近辺を通ることになります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
しばらく行くと開けた場所から遠くに高千穂鉄道の高架橋が見えます。
さらに行くと橋があり、小さな川を渡ります。
普通に通行できましたが、一部さびて朽ちつつある箇所もあるので、あまり端には行かない方が良いかもしれません。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
端を渡り高架橋の真下に来ました。 結構しっかりした作りの高架橋です。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
高架橋の脇を通り、坂を上ります。
高架橋の上には何故か松と思われる植物が群生していました。
なぜここだけに集中しているのでしょうか?
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
先ほどは線路の下をくぐりましたが、今度は橋を使って上を渡ります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
橋の上に出ると景色が開けます。
目の前にあるのは五ヶ瀬川で、道路は県道237号線です。
分かりにくいですが、左の写真の左側に見える橋を使って対岸に渡ります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
この付近は地名に十二支の名前が付いていますが、このエリアは「巳(蛇)」の様です。
この街灯が稼働しているかは不明です。
眼下にある線路は雑草に覆われて居ます。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
坂を下る途中に謎の小屋を発見しました。 何かの道具置き場でしょうか?
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
さらに進むと民家が有りました。
情報によると、数年前まで人が住んでいたようですが、現在は無人とのことです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
草の中から線路が見えますが、よく見ると地面が有りません。
台風による増水で軌道下の地面が流されたのです。
非常に危険なので、うっかり線路の上に乗らないようにしましょう。
更に進むと、亀ヶ崎駅のホームが見えてきました。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
ようやく亀ヶ崎駅に到着です。 ここまで順調にいけば20分程度でしょうか。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
駅の待合所の中です。 下りたままのブレーカーが印象的でした。
比較的綺麗な状態ですが、やはり有志による手入れが行き届いているのでしょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
ベンチの横にはいろりのような機材がぶら下がっていました。
まさかここで火をたいたとは思えませんが、蚊取り線香でもつるしていたのでしょうか?
駅の案内板は取り外されていました。
ほとんどの駅では残されたままだったのですが、誰かが持ち去ったのでしょうか?
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
ホームの反対側に行くと、もう一つのルートへの歩道が見えます。
こちらも綺麗に手入れされており、雑草も刈り取られています。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
遥か遠くに見える橋は国道218号線で、延岡市から高千穂・熊本方面へ行く際にはあそこを利用する事になります。
途中に新旧日本の電柱が立っていました。
この付近には民家が有るので、そこへの電力供給する電柱のようです。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
数分も歩くと集落があります。
この付近まで道路が通じているので、車で来る際はこちらのルートが良いでしょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2010年12月頃)
帰り際、駅の待合所をよく見ると、なんと「亀ヶ崎駅(跡)ノート」を発見!
よく見ると、つい先日も来訪者があったようです。
記述に寄れば、福岡から宮崎へ帰省する途中の家族連れが立ち寄ったとのこと。
廃止されてから数年も経つのに、未だに来訪者が来るのが驚きです。(私もその一人ですが。)
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2012年8月における高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがざき)駅」付近の様子
*画像クリックで拡大。(撮影:2012年8月頃)
2012年の夏休みを利用して、亀ヶ崎駅の様子を見に行ってきました。
ご覧のように鉄橋などは健在ですが、地盤は台風時に流されており、レールが宙に浮いている状態です。
あの高さまで水が来たと言う事は、駅の周囲に有る民家も浸水の危機にさらされたと言う事ですね。
2013年1月における高千穂鉄道(TR)「亀ヶ崎(かめがざき)駅」付近の様子
*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)
ほぼ二年ぶりに亀ヶ崎駅に行ってみます。 駅から少し上流にある高架橋は一応健在ですね。
近くにある鉄製の橋は一部腐食が進んでいるので渡る時は足下を良く確認しましょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)
冬なので比較的雑草は少ないですが、所々に岩が転がっています。 落石でもあったのでしょうか?
高架橋の脇を進むと倒木が道を塞いでいました。 一応通れますが、服を破かないように注意。
ここを含め、駅への道が草や樹木で埋もれつつあります。 廃線により手入れされなくなったのが原因でしょう。
*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)
さすがに陸橋の上は草が生えていませんが、眼下の線路は草に埋もれつつあります。
*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)
駅の手前にある民家は一応健在です。 徐々に朽ちていっているのでしょうが、二年前とあまり印象が変わりませんね。
*画像クリックで拡大。(撮影:2013年1月頃)
駅に到着しました。 ホームや待合室などは健在ですが、大きな草や樹木がかなり増えていました。
このルートは前後にある集落を結んでいるので、おそらく今後も最低限の手入れがなされると思われます。
しかし、線路などは数年後には完全に草や樹木に埋もれてしまいそうです。
「亀ヶ崎ノート」も健在でしたが、風雨にさらされてボロボロになっていました。
宗太郎駅のノートの様にプラスチックカバーが有ると良いですね。
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