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大崩山イメージ

「大崩山(おおくえやま)」とは?

「大崩山(おおくえやま)」とは、九州・宮崎県の北部に有る、九州山地に属する標高1644mの山です。
難易度の高い山ですが、山の名前からして既に難しく、初見で「おおくえ」と読める人は少ないでしょう。
宮崎県には他にも「行縢(むかばき)」や「祝子(ほうり)」など、難解な読みの地名が色々有ります。

素晴らしい名峰ですが難易度は高く、体力面はもちろん、高い技術力も求められます。
8時間程度を走破できる体力、梯子・ロープ・トラバースを確実にクリアできる技術と精神力が必要です。
特に深く切れ落ちている難所が続くため、高所が苦手な人は注意してください。

それらの難所を越えて得られる達成感と絶景を味わえば、必ずや大崩山の虜になることでしょう。
私は八ヶ岳やアルプス等も経験しましたが、大崩山の魅力は全く引けを取りません。
九州遠征してでも登る価値はアリ! そう思う名峰です。


【 独断と偏見による大崩山の評価とアドバイス 】
あくまで私個人の評価とアドバイスです。 その内容には一切の責任を持ちません。
最終的な判断は必ず各個人の責任において行ってください。


■ 大崩山へのアクセス
大崩山は宮崎県延岡市に位置しますが、九州山地の奥深くに有り、市街地からは車で約1時間ほどです。
最寄りの集落までは宮崎交通の路線バスが有りますが、終点から登山口までは徒歩で約1時間かかり、
さらに便数が少ないので、自家用車かレンタカーを利用するのが無難です。

市街地から祝子川沿いに県道207号線をさかのぼってください。 基本的にひたすら道なりです。
また、大分県の国道326号線沿いの「道の駅宇目」付近から分岐する林道からも行けます。
道は全線舗装されていますが、見通しの悪い狭い箇所が多いので注意してください。


■ 宿泊施設・買い物・食事の拠点
近隣の集落には民宿「大崩の茶屋」「渓流荘」、「祝子川キャンプ場」などが有ります。
また、温泉「美人の湯」では駐車場の敷地を幕営場として開放しているようです。
利用方法や営業期間などは必ず現地に確認してください。

以前は大崩の茶屋の近くに商店が有りましたが、現在は営業していません。
他は自販機程度しか無いので、買い出しは必ず延岡市街地で済ませておいてください。
食事は美人の湯に食堂が有る他、各民宿で翌日のお弁当を注文できるようです。

登山口から登山道を30分程進んだ場所に無人の山小屋「大崩山荘」が有ります。
数十人が宿泊可能な大きく立派な小屋で、トイレも有り。


■ 登山シーズン
ほぼ一年を通じて登山可能ですが、冬の間は積雪・凍結が有るため難易度が高くなります。
特に祝子川登山口から尾根を登るコースではアイゼンは必須です。 初心者は無理でしょう。

また、8月は猛烈に暑いため、冬とは違った難易度の高さが有ります。
標高が2千未満で樹林帯の歩きが多いため非常に蒸し暑く、水は最低2リットルは必要です。
草木が生い茂るため、登山道の一部が分かりづらくなる点にも注意が必要です。


■ 難易度レベル
総合的に難易度が高く、登山初心者はもとより、大崩山の初心者にも敷居は高いと言えます。
可能ならば大崩山に精通した経験者とパーティーを組んで臨んでください。


祝子川登山口を起点とした坊主尾根・和久塚尾根コース、三里河原コース共に行程が6~8時間と長く、
しかも急勾配などで体力の消耗も激しいので、健脚者向けと言えます。
丹沢・大倉尾根や北アルプス・合戦尾根を問題無く登れる程度の体力は欲しいですね。

メインの周回ルートには梯子・ロープ・トラバースが数十箇所も存在し、岩場も多数。
スラブをロープで上り下りするシーンも多く、三点支持のスキルは必須です。
周回コースの最初と最後には大規模な徒渉が有り、地形を見極める能力も必須です。

三里河原コースは標高差こそ少ないですが、梯子場やトラバースが複数有るので侮れません。
また、沢沿いのコースなので徒渉地点が多数有り、こちらも要注意です。

どのコースも一部に道が不明瞭な場所が有り、ルートファインディング能力が問われます。
特に草木が生い茂る夏場は道が分かりにくくなるので注意が必要です。


前述の様に三点支持を必須とする難所が多数有り、徒渉や道迷いにも注意が必要です。
標高は2千にも満たない山ですが、難易度は下手な北アルプスの山よりも遥かに高いと言えます。
両神山・戸隠山・妙義山などに近いイメージかも知れませんね。


■ ルート状況
ズバリ「初見殺し」の山で、入念な下調べが必須です。 市販の地図は情報不足なので要注意。
例えば「山と高原地図」では「祖母・傾・大崩山」に収録されていますが、残念ながら大崩山に関しては情報が不足しています。  個人的には大崩山だけで一冊に纏めて欲しい位ですね。
特に多数有る細かい分岐(袖ダキ・小積ダキ・和久塚群関連の分岐)に関する情報が足りません。

もちろん地図は必要ですが、不足分をネットやガイドブック等で補う必要があります。
頂上へ向かう予定なのに三里河原方面へ進んだり、展望所である和久塚などを見落とす人が多いようです。

とにかく入念な下調べが必要です。 現地に行けばなんとかなる等と甘く考えないでください。
コースの分岐が多いので、他の人に付いていっても自分と目的とするルートが同じとは限りません。


人気の高い山なので基本的に整備されていて踏み後も多いですが、一部迷いやすい箇所が有ります。
・大崩山荘付近の徒渉地点を過ぎた直後や、袖ダキ~上和久塚の間。
・三里河原コースの吐野(最初の徒渉地点)から先。
上記の箇所は踏み後が不明瞭な箇所が有り、ルートから外れないように注意してください。


登山道には多数の梯子やロープ等が設置してありますが、場所によって状態はまちまちです。
中には劣化していたり不安定な状態の物が有り、取り付く前に必ずチェックしてください。
また、一度に複数人で取り付くと非常に危険です。 必ず一人ずつ通過するようにしましょう。


花崗岩の岩稜地帯を登る山ですが、一方で徒渉地点が多いのも特徴の一つです。
坊主尾根・湧塚尾根・三里河原いずれのコースでも大規模な徒渉地点が存在します。
基本的に濡れずに渡れるので、地形を慎重に見極めましょう。 増水時は徒渉不可になる場合も有ります。


■ その他のアドバイス
非常にコースが長く体力が求められる山なので、なるべく早出する事を心がけてください。
周回コースの場合、全行程を7~8時間と想定し、朝6時までには登山開始するようにしましょう。
そして中間地点である頂上やリンドウの丘には、遅くとも正午までには到着したいところです。

序盤と終盤は樹林帯を歩くので、暗い時間帯に歩くのはお勧めできません。
もちろんヘッドライトは必須ですが、有っても転倒や道迷いの危険が有ります。


ストックを持ってくること自体は良いのですが、持てあます可能性が高いですね。
両手を使う必要がある岩場・ロープ場・梯子場・トラバースが多く、ストックは逆に邪魔です。
ストック片手に危険地帯を通過するのは絶対に辞めましょう。 基本技術の三点支持が出来なくなります。
最悪の場合、他人を巻き込んで死ぬことになります。 横着な行動は事故の元ですから。

坊主尾根コース・湧塚尾根コース共にヘルメットの着用を強くお勧めします。
また、両手を使う場所が多いので、グリップ力の有るグローブも有ると良いでしょう。


大崩山の各所には絶景ポイントが多数有りますが、基本的にその付近は断崖絶壁になっています。
いずれも数十~数百メートル程切れ落ちており、転落したらまず間違いなく助かりません。
危険な場所には近づかないようにする事が大切です。 特に積雪や凍結の有る冬場は注意してください。

また、岩をよじ登る場合、登れるかだけではなく、降りる事も出来るかどうかに留意してください。
登ってはみたものの、段差が高すぎて降りられなくなる危険性が有ります。
他の山にも共通する事ですが、岩場は登る時よりも降りる時の方が遥かに危険で怖い物です。


■ 魅力・見所
標高1700m弱の森林限界以下の山ですが、絶景ポイントが豊富に有って飽きさせません。
遠くの景色を楽しむというより、山その物の景観を楽しむという感じですね。
豊かな自然と圧倒的な巨岩が織りなす素晴らしい展望が味わえます。
難所を越えた先に有る絶景と植物の美しさは、全国レベルの名峰と断言できます。

地形的にも体力的にも難易度は高いですが、それ故に歯応えは抜群で、登頂後の達成感も格別でしょう。
梯子やロープの連なる岩稜地帯がが好きな人、渓流の風景が好きな人などにお勧めです。







感動間違い無しの絶景が楽しめる大崩山

大崩山の景観イメージ。 大崩山の景観イメージ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2015年5月頃)

大崩山を象徴する名所は多数有りますが、中でも有名なのはこの二箇所。
左は「小積ダキ」、右は「湧塚」と呼ばれる花崗岩の巨岩群です。
いずれも数百メートル切れ落ちている大絶壁で、目がくらみそうな絶景です。

大崩山の最大の特徴は「絶景を眺めて終わりでは無く、そこがルートに組み込まれている」という点。
つまり、これらの絶壁の上に自分の足で立つという事。
絶景を遠くから眺めた後は、今度はその場所から景色を眺めるという訳です。

なお、道中の看板には「小積ダキ」などの固有名詞が書かれてあるので、
それらが何を意味するかは事前に確認しておいてください。 道を間違う可能性が有ります。


大崩山の景観イメージ。 大崩山の景観イメージ。
大崩山の景観イメージ。 大崩山の景観イメージ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2015年5月頃)

大崩山には先ほどの「小積ダキ」や「湧塚」をはじめとした名所が多数有ります。
特に各所に点在する巨大な奇岩は最大の見所と言えます。

また、大崩山には多数のルートが存在し、季節や目的等に応じて多彩なプランが取れます。
難所を迂回するルートも有るため、実力に応じてルートを練ってみましょう。
いずれにしても一回や二回では味わい尽くせない、奥深さを持った山と言えます。


大崩山の景観イメージ。 大崩山の景観イメージ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2015年5月頃)

絶景が注目されがちな大崩山ですが、多彩な植物群も見所の一つ。
特に春からゴールデンウィークにかけてはリンドウやアケボノツツジなどが咲き乱れ大変美しいです。
難所を迂回しつつ、のんびり植物を楽しむのも良いでしょう。



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技術・体力面でも相当ハイレベルな大崩山

大崩山の難易度イメージ。 大崩山の難易度イメージ。
大崩山の難易度イメージ。 大崩山の難易度イメージ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2015年5月頃)

絶景が楽しめる大崩山ですが、それを見る為には多くの難所を突破しなければいけません。
一般的なルートにおいても、梯子・鎖・ロープ場が50箇所以上も存在し、大規模な徒渉も有ります。
また、絶壁をトラバースする難所も多く、三点支持などの基本技術が求められます。
言うまでも無いことですが、ヘルメットの着用は必須だと思ってください。

登りも下りもかなりの急登なので、サポートタイツなども検討しましょう。
余りにも多くの梯子・ロープ場があるため、ストックは逆に持てあますかもしれません。


大崩山の難易度イメージ。 大崩山の難易度イメージ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2015年5月頃)

左は「上湧塚」に登るルートで、見ての通りの急斜面をロープで登ります。
なお、ここへはルート上無理に登る必要は有りません。
しかし、絶景を堪能するためにはチャレンジする価値はあります。

一方、右は「象岩」と呼ばれる名物岩の足下をトラバースする難所です。
ここは人気の周回ルート上にあるため、通常は必ず通過することになります。
足下は100メーターほど切れ落ちており、三点支持の技術と冷静さが求められます。

これらの難所はほんの一部で、まだまだ他にもたくさんの難所が存在します。
大崩山に来る前に、他の山で梯子・ロープ場や岩場に慣れておきましょう。
また、できれば大崩山に慣れた人とのグループ登山が望ましいです。
いずれにしても相当難易度は高いと心得てください。



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