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槍穂高稜線イメージ

穂高連峰と槍ヶ岳を結ぶ稜線の旅

槍ヶ岳から前穂高岳に至る稜線は、3000m級の名峰が連なる国内屈指の名縦走路です。

途中には大キレット等の難所が存在しますが、槍ヶ岳から南岳の区間はさしたる難所も無く、難所の多い槍・穂高エリアの中では比較的容易なコースと言えます。
三千メーター峰が連なるので、高山ハンターの人にとっても見逃せないルートですね。

ここまで素晴らしい縦走路もなかなか無いので、絶景を堪能しながら是非歩いてみてください。
ただし、標高3000m級の開けた場所なので、悪天候にはくれぐれもご注意を。


「南岳~槍ヶ岳」概要

  • コースタイム:3時間程度
  • 主要な山:南岳、中岳、大喰岳
  • 小屋:2軒(南岳小屋、槍ヶ岳山荘)
  • 分岐:南岳新道分岐、氷河公園/天狗池分岐、飛騨乗越分岐
  • 難所:梯子場1箇所、岩稜地帯のトラバース数カ所

  • 初回公開日:2017年
  • 最終更新日:2018年3月

  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。

大キレット直後のオアシス「南岳小屋」

稜線のオアシス・南岳小屋。 稜線のオアシス・南岳小屋。
稜線のオアシス・南岳小屋。 稜線のオアシス・南岳小屋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

大キレットの最後を締めくくる絶壁を登ると、直ぐに目の前に「南岳小屋」が有ります。
この小屋は槍ヶ岳山荘グループの一つで、宿泊には予約が必要です。
大キレット突入前、或いは通過後の休息・宿泊場所として絶好の場所にある小屋ですね。

なお、小屋の名前にもある「南岳」はもう少し離れた場所に有ります。
ここから先はさしたる難所は無いので、ひとまず小屋で休憩しましょう。

  • ここから槍ヶ岳山荘までおよそ3時間なので、トイレ休息を忘れずに!

南岳頂上と展望。 南岳頂上と展望。
南岳頂上と展望。 南岳頂上と展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

南岳小屋から10分足らずで「南岳(3033m)」に到着しました。
南岳をはじめ、この稜線上に有るピークは全て最高の展望が堪能できます。
前方には槍ヶ岳、後方には穂高連峰、右手には常念山脈、左手には笠ヶ岳が見えます。


氷河公園への分岐点。 氷河公園への分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

南岳から15分程進むと「天狗原・氷河公園」方面の分岐点が有ります。
天狗池経由で槍沢ルートに合流するので、エスケープルートとしても使えるルートです。


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中岳の手前に有る危険なトラバースと岩稜地帯の急登

ルート上で特に危険なトラバース地点。 ルート上で特に危険なトラバース地点。
ルート上で特に危険なトラバース地点。 ルート上で特に危険なトラバース地点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

槍ヶ岳~南岳間は比較的難易度の低いルートですが、何ヶ所か注意を要する場所が有ります。
特に天狗原分岐から中岳の間に有る岩場のトラバース地点は注意が必要です。

基本的には岩の凹凸と隙間を使って通過するのですが、傾斜がきつく、森林限界を越えた岩稜地帯の為、万が一転落した際はクッションとなる物が全く無く、大怪我は免れないでしょう。
ストックは必ず仕舞って三点支持で通過してください。

  • この区間に派手な難所は有りませんが、油断して横着する事は無いように!

北アルプスらしい岩稜地帯の稜線。 北アルプスらしい岩稜地帯の稜線。
北アルプスらしい岩稜地帯の稜線。 北アルプスらしい岩稜地帯の稜線。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

時々点在する難所を除けば、後はひたすら岩稜地帯を黙々と歩くこのルート。
異世界的にも感じる岩場と、素晴らしい周辺の展望、とにかく爽快です。

ただし、夜間や悪天候時は道を見失いやすく、風雨を遮る場所も有りません。
南岳小屋と槍ヶ岳山荘はおよそ3時間程離れているため、体力と天候には留意しましょう。


違法テント泊の痕跡。 違法テント泊の痕跡。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

北アルプスでは指定地以外での野営は当然禁止されていますが、このルート上にはテント泊の痕跡らしき物があちこちに存在しています。
しかも、整地された跡が複数有る事からすると、どうやら集団で野営した様ですね。

  • 当然ですがこの付近もテント泊は禁止です。

岩だらけのルートを行く。 岩だらけのルートを行く。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

南岳と中岳の鞍部を過ぎると、今度は中岳頂上への急登が始まります。
この稜線上には複数のピークが有り、それぞれの標高自体は大差ないですが、各ピークの間は大きく標高が落ちているため、実際に歩く際はかなりアップダウンが有ります。
その為、どちら向きに歩いても、各ピークの前後には急登が有ると考えてください。


ここにも闇テンの跡が。 ここにも闇テンの跡が。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

ここにも闇テント泊の痕跡が・・・ 一体何処の不届き者が野営したのでしょうか。
岩に書かれた注意書きを見るともの悲しくなってきます。


しっかりと整備されたルート。 しっかりと整備されたルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

中岳へは結構な急登を登る事になりますが、しっかりと整備されているので安心です。
重い石を動かしての登山道整備、さぞかし大変だったっでしょうね。 感謝感謝。


新ルートの分岐と旧ルート。 新ルートの分岐と旧ルート。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

頂上直下付近、一見ルートは右方向へ伸びているように見え、登山道とマーカーも確認できます。
しかし、現在は新しいルートが左方向へ付け替えられた様で、看板も有ります。

  • 崩落で付け替えられた登山道に迷い込まないように注意!
  • この付近の急登が一番疲れますが、頑張りましょう。

中岳頂上と展望。 中岳頂上と展望。
中岳頂上と展望。 穂高方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

岩稜地帯の急登を暫く登り、「中岳(3084m)」に到着しました。
やはりここも展望が素晴らしく、バーナーとカップラーメンが有れば最高でしょうね。


南岳方面への旧道。 南岳方面への旧道。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

頂上付近には先ほど見えていた旧ルートへの分岐点が有り、新ルートは2001年に開通した様です。
一部情報によると、1998年に発生した地震の影響でコースが変更されたとの事。


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中岳直後の梯子場を越え、大喰岳を経て槍ヶ岳山荘へ

コース中唯一の梯子場。 コース中唯一の梯子場。
コース中唯一の梯子場。 コース中唯一の梯子場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

中岳から槍ヶ岳方面へ少し進むと、この区間上で唯一の梯子場が有ります。
梯子は二段になっていて相応の高さと傾斜がありますが、作り自体は非常にしっかりしており、梯子場に慣れた人なら特に問題は無いでしょう。 三点支持を守って慎重に通過してください。


稜線からの大展望。 稜線からの大展望。
中岳方面を振り返る。 笠ヶ岳方面の展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

南岳を過ぎると再び大きく下り、大喰岳の手前で再び登り返す事になります。
確かに疲れますが、この付近は笠ヶ岳方面の展望が素晴らしいので癒やされますね。


岩だらけの大喰岳頂上。 岩だらけの大喰岳頂上。
岩だらけの大喰岳頂上。 岩だらけの大喰岳頂上。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

中岳との鞍部から急登を登ると「大喰岳(おおばみだけ・3101m)」に到着。
ここまで来れば槍ヶ岳まではあと一息です。


迷いやすい頂上付近。 迷いやすい頂上付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

大喰岳の頂上付近は割と平坦で、夜間や悪天候時にはルートを外れやすいので注意。
辺り一面岩だらけで、いかにも北アルプスといった雰囲気の有る場所ですね。


大喰岳から望む槍ヶ岳。 大喰岳から望む槍ヶ岳。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

大喰岳は地味な山ですが、槍ヶ岳の絶好のビューポイントとして個人的にオススメの場所です。
槍ヶ岳からは30分程で来られるので、近くに来たら是非立ち寄って見てください。


飛騨乗越の分岐点。 西鎌尾根方面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

大喰岳と槍ヶ岳の間も大きく下っており、鞍部には「飛騨乗越」が有ります。
ここは新穂高温泉方面のルートが分岐しており、槍ヶ岳への主要ルートの一つとなっています。
また、向こうには「西鎌尾根ルート」も見えており、こちらも主要ルートの一つですね。


槍ヶ岳山荘への登り。 槍ヶ岳山荘周辺。
槍ヶ岳山荘周辺。 槍ヶ岳山荘周辺。

*画像クリックで拡大。(撮影:2017年9月頃)

飛騨乗越を過ぎ、急登を登ってキャンプ指定地を抜ければ槍ヶ岳山荘に到着。
ここは登山道が交わる要所なので、いつも大勢の登山客で賑わっています。


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