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表銀座イメージ

表銀座の難所「東鎌尾根」を歩く

北アルプス・表銀座縦走の二日目、後半戦はいよいよ「東鎌尾根」に入ります。
東鎌尾根は槍ヶ岳から四方に伸びる尾根の一つで、険しい地形が連続する表銀座最大の難所です。

体力的にも技術的にも難易度が高い場所ですが、ここを越える事で十分な経験を得ることができ、
槍ヶ岳の頂上へ挑む前のウォーミングアップの場としてもってこいのコースです。
展望も素晴らしく、エスケープルートも有るので頑張ってチャレンジしましょう。


■ コースタイム:3時間程度
■ 小屋:2軒(ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍)
■ 分岐:中間地点付近の「水俣乗越」に槍沢ルートへの分岐有り
■ 難所:大規模な梯子場の他、梯子・鎖・階段・急登が多数






急斜面の下りから始まる東鎌尾根

東鎌尾根と槍ヶ岳。 東鎌尾根の急降下。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

遠くに見える槍ヶ岳の手前に伸びる尾根、これが東鎌尾根です。
ヒュッテ西岳を過ぎると、これまでの平坦な稜線歩きから一転して急な下り道となります。
ここから水俣乗越まで二百メートルほど下り、そこから槍ヶ岳まで急登が続きます。


早速梯子が出現しました。
東鎌尾根には梯子場が多いですが、これは短く高度感も有りません。

東鎌尾根の梯子場。 東鎌尾根の梯子場。
東鎌尾根の梯子場。 東鎌尾根の梯子場。
東鎌尾根の梯子場。 東鎌尾根の梯子場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

鉄製の梯子だけで無く、木製の梯子も多数設置されています。
難易度的には変わりませんので慎重に通過しましょう。


東鎌尾根の岩場。 東鎌尾根の岩場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

梯子場に加えて鎖場も多数有ります。
東鎌尾根の鎖場はさほど難易度は高くないですが油断は禁物です。
ヒュッテ西岳から先はヘルメットを着用しましょう。


東鎌尾根の梯子場。 東鎌尾根の梯子場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

今度は長い梯子が出現しました。 三点支持で慎重に通過します。
アルプス地域の鎖・梯子は基本的に本体・土台共にかなり頑丈に作られています。
「落ちたら危険」という箇所はたくさん有りますが、「壊れそうで危険」という箇所は有りませんでした。
また、梯子の上部が地面より高いところまで伸びているので、梯子に取り付く(または降りる)際に安心です。


東鎌尾根は標高3000m近い場所ですが、コースの周囲には豊かな緑が有ります。
とはいえコースの大半は直射日光に晒されるので、帽子或いはヘルメットを被りましょう。

東鎌尾根の様子。 東鎌尾根の様子。
東鎌尾根の梯子場。 東鎌尾根の梯子場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

この梯子場が要注意で、周囲が断崖絶壁なので慎重に通過してください。
登り切った向こう側も急斜面なので注意してください。


槍沢とババ平。 槍沢とババ平。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

東鎌尾根の途中から槍沢の方を望みます。 上高地から槍ヶ岳へ行く際はあそこを通ります。
沢沿いに山小屋のような物が見えます。 あんな場所に小屋は無いはずで、
槍沢ロッジでも無さそうだと思っていましたが、後でババ平のキャンプ地であると分かりました。


東鎌尾根のトラバースルート。 東鎌尾根のトラバースルート。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

この様に全般的に整備が行き届いた東鎌尾根。
確かに難易度の高い場所ですが、落ち着いて行動すれば問題有りません。


東鎌尾根の梯子場。 水俣乗越。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

多くの梯子場・鎖場を通過し、ヒュッテ西岳から一時間ほどで「水俣乗越」へ到着しました。
ここから槍沢ルートへの道が分岐しており、エスケープルートとして利用できます。
看板に有るように、ヒュッテ西岳からはまだ半分も来ていません。ベンチも有るので休息して行きましょう。


東鎌尾根の後半戦スタート。 東鎌尾根の後半戦スタート。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

槍ヶ岳は大分近づいてきましたが、東鎌尾根の核心部はまだこれからです。
行動食と水分を補給しつつ、ペースを守って頑張りましょう。



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連続する急登と梯子場。 そして東鎌尾根の「窓」。

水俣乗越まではひたすら下りましたが、ここからは基本的に登りが続きます。
しかもかなりの急登なので、十分な休息、そして行動食の補給を忘れずに。

急登と梯子場。 急登と梯子場。
急登と梯子場。 急登と梯子場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

この付近には木製の梯子場が多数有ります。
キツイ登りですが、開けた稜線歩きは景色が素晴らしいです。


遙かなる槍ヶ岳。 遙かなる槍ヶ岳。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

あれだけ遠かった槍ヶ岳も、気が付いたらもう目の前に有ります。
しかし、その手前に立ちはだかる急登につぐ急登。 最後の一踏ん張りです。


北鎌尾根の展望。 北鎌尾根の展望。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

槍ヶ岳からは四方に尾根が伸びており、現在は東尾根に当たる「東鎌尾根」を歩いています。
前方に聳えるのは北尾根である「北鎌尾根」で、こちらはバリエーションルートに属します。

一般ルートでは無いので、当然ですが一切整備されておらず、地図にも載っていません。
岩稜に精通した熟達者のみに開かれた高難易度のルートです。


連続数木階段。 木製のベンチ?

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

連続する木階段を過ぎると、小ピークの様な場所で大きなベンチ(?)を発見。
ベンチなのか資材置き場なのか不明瞭ですが、2年後に来ても健在だったのでベンチなのでしょう。
この先には東鎌尾根の核心部である恐怖の三連梯子が有るので、突入前の休息に好適です。


最難関の梯子場。 東鎌尾根の窓。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月・2016年10月頃)

ベンチの先に待ち構えるのが、「窓」と呼ばれる東鎌尾根最大の難所、恐怖の三段梯子です。
巨大な崩壊地に設置された三段の梯子は全部で20m程の長さが有り、アルプス有数の梯子場です。


最初の木階段。 最初の木階段。
1段目の鉄梯子。 1段目の鉄梯子。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

まずは短い木階段を降り、続いて最初の鉄梯子を下ります。
どちらも短く傾斜も緩いため、小手調べと行った感じで通過できます。


2段目・3段目の梯子。 2段目・3段目の梯子。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

最初の鉄梯子を通過すると一旦コンクリートの足場が有り、続いて2段目の梯子です。
この梯子場は進むにつれて長さと傾斜が増すのが特徴です。

梯子自体は極めて頑丈に創られているので、三点支持を守って慎重に通過しましょう。
梯子の裏側に有る岩が突き出ており、一部で足をかけにくい場所があるので注意してください。


直後の痩せ尾根。 直後の痩せ尾根。
険しい崩壊地。 謎の梯子。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

危険な梯子場ですが、個人的に梯子その物よりも、その直後にある痩せ尾根の方が危険だと感じます。
細い上に両側が深く切れ落ちており、特に槍沢側は転落すると助からないと思われます。
特に雨天・強風時には最大限の注意を払って通過してください。

ところで、崩壊地から少し上がった場所に謎の梯子を発見しました。
普通に進むと気が付かない様な場所に、鉄製のしっかりした梯子が有りますが、詳細は不明です。
もちろん一般コースではありませんが、崩壊地の整備作業の為に設置された物でしょうか?


もう一つの梯子場。 もう一つの梯子場。
もう一つの梯子場。 もう一つの梯子場。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

三連梯子の直後にも梯子場が有り、今度は登りで通過することになります。
こちらも険しい岩場に設置されており、東鎌尾根の中では特に注意を要する場所の一つです。

窓の梯子に比べるとパーツが細いのと、途中で角度が変化している点に注意してください。



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ヒュッテ大槍の分岐点と、東鎌尾根の最終部分

ヒュッテ大槍はもうすぐ。 ヒュッテ大槍はもうすぐ。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

核心部の梯子場を過ぎると、そろそろヒュッテ大槍が近くなってきます。
しかし、東鎌尾根の急登はここからが本番! 本当にキツイです。


最後の急登。 最後の急登。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

東鎌尾根のこの急登、実にキツイ・・・
大倉尾根や合戦尾根もキツイですが、あれらは体力に余裕が有る序盤に有るのに対し、こちらは疲労が蓄積される表銀座縦走コースの最後にやってきます。
あと、すっかり忘れていましたが、ここは標高3000m近い場所。 空気の薄さも辛さの一因かも知れません。


最後の急登。 ようやくヒュッテ西岳に到着。
槍ヶ岳は目の前。 分岐点。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

気力を振り絞って急登を登り切ると、ついに「ヒュッテ大槍」が見えました。
ここは北アルプス屈指の食事が豪華な山小屋として有名なようですね。


大天井ヒュッテの弁当。 大天井ヒュッテの弁当。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

そろそろ昼食の時間なので、ここで大天井ヒュッテのお弁当を頂きます。
栄養に配慮された美味しいおかずと処分が楽なお箸、見事な山岳弁当でした。


殺生ヒュッテの前。 分岐点。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

ヒュッテ大槍の周囲には槍沢ルートへ繋がる分岐が点在し、間違ってそちらへ進んでしまいました。
こちらへ進むと殺生ヒュッテの所に出て、その後槍沢ルートに合流します。
本来は東鎌尾根の最後の部分を通って槍ヶ岳山荘へ至る予定だったのですが、うっかりしていました。


地獄の急登。 地獄の急登。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2014年9月頃)

槍ヶ岳へのルートの中では最も簡単でさしたる難所も無い槍沢ルート。
しかし、終盤の急登だけは別で、地獄のような急登が延々と続く、まさに最後の難関です。
道を間違ったため、通らなくても良いはずの急登を登る羽目になってしまいました・・・


道を間違った反省を活かし、再訪した2016年にはしっかりと右手の道を進みます。

東鎌尾根のラスト。 槍沢への分岐。
殺生ヒュッテ付近。 殺生ヒュッテ付近。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

ヒュッテ大槍から先は道が二手に分かれ、左手に進むと殺生ヒュッテの方へ降ります。
東鎌尾根から来たらそちらへ進む意味は無いので、間違えないように右手に進みましょう。


槍ヶ岳を見上げる。 東鎌尾根のラスト。
初歩的な梯子場。 初歩的な梯子場。
スリップ注意の木道。 ガレ場を進む。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月頃)

ヒュッテ大槍から槍ヶ岳山荘までは東鎌尾根、そして表銀座コースの最後の区間となります。
全体的には穂高の吊尾根の様な雰囲気の場所で、所要時間は登り約50分、下り約30分程度です。
さしたる難所はありませんが、全体が岩稜帯なので落石や滑落には注意しましょう。
数カ所ほど梯子場も有りますが、長さや傾斜は控えめなので特に問題はありません。


東鎌尾根から見る槍ヶ岳。 東鎌尾根から見る槍ヶ岳。
東鎌尾根から見る槍ヶ岳。 東鎌尾根から見る槍ヶ岳。
北鎌尾根の様子。 北鎌尾根の様子。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2017年9月頃)

槍ヶ岳がどこから見ても美しい名峰であるという事は、もはや議論するまでも無いでしょう。
そんな槍ヶ岳ですが、個人的には東鎌尾根から見るのが一番美しいと思います。
特にヒュッテ大槍付近から、若干仰ぎ見るようなアングルで見ると最高ですね。 惚れ惚れします。


槍ヶ岳の足下。 ゴールは目前。
槍沢ルートとの分岐点。 遠くに見えるヒュッテ大槍。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。(撮影:2016年10月・2017年9月頃)

槍ヶ岳の足下をすり抜けるように進み、槍沢ルートと合流すると長かった東鎌尾根も終わりです。
上を見上げると天空を突き刺すような槍ヶ岳の勇姿が。 このコースだけの絶景ですね。
後ろを振り返ると、先ほど通過したヒュッテ大槍が確認できます。(白矢印の所)



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