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表銀座イメージ

表銀座縦走の二日目、ヒュッテ西岳を目指して喜作新道を歩く

合戦尾根から始まり、槍ヶ岳を経由して上高地へ降りる表銀座縦走も二日目。
本日は喜作新道から東鎌尾根を経て槍ヶ岳に至る、全行程の中で一番大変な一日となります。

宿泊した大天井ヒュッテをスタートし、前半戦は喜作新道を進んでヒュッテ西岳を目指します。
この区間には大きな難所は無く、後半戦に備えてのウォーミングアップといった感じですね。

標準コースタイムは三時間弱で、健脚者なら2時間程度で行けます。
前日が大天荘泊だった場合、さらに30分程余分に見ておいてください。


「喜作新道(表銀座)」概要

  • コースタイム:3時間程度
  • 小屋:大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳
  • 分岐:貧乏沢分岐(バリエーションルート)、西岳分岐
  • 難所:痩せ尾根有り

  • 初回公開日:2014年
  • 最終更新日:2018年3月

  • あくまで私個人が趣味で収集したデータを公開している場です。
  • 情報は日々変化しており、内容の正確性の保証はしません。
  • 無断転載・改変盗用等は厳禁。 判明した場合は対処します。

東鎌尾根を経て槍ヶ岳に登頂するハードな縦走二日目

大天井ヒュッテを出発。 牛首展望台をトラバース。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

表銀座縦走二日目は大天井ヒュッテからスタート。
ヒュッテ前で縦走ルートと牛首展望台へのルートが分かれているので間違えないように!
進行方向に向かって右側にある急登が展望台へのルート、左手にある下り道が縦走ルートです。

  • いきなり道を間違えて体力と時間を浪費しないように!

喜作新道の穏やかな登山道。 喜作新道の穏やかな登山道。
低難易度の梯子・岩場。 低難易度の梯子・岩場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

合戦尾根を経て稜線に出て以来、森林限界を超えた場所が続きましたが、この付近には久しぶりに樹林帯が有ります。 夜明けと共に背後から陽差しが来るので助かりますね。
ヒュッテ西岳までは比較的穏やかな道のりで、点在する梯子場も至って簡単な物ばかりです。


貧乏沢への入り口。 貧乏沢への入り口。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

大天井ヒュッテを出発して15分程で、北鎌尾根の入り口「貧乏沢」への分岐が有ります。
一応看板は有りますが、非常に地味なので注意していないと見落とすかも知れません。

  • 貧乏沢ルートは熟達者以外は絶対に行かないように。

朝日に染まる樹林帯。 朝日に染まる樹林帯。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

出発から20分程すると、背後から太陽の光が差し、一気に明るく、そして暑くなってきました。
小屋を出発する時間帯は肌寒いのですが、一旦日が出るとかなり暑くなるので、最初から厚着はしなくても良いと思います。 歩き始めた時点で直ぐに体が温まりますからね。

  • 直ぐに暑くなるので、厚着をしていると着替えが面倒です。

ビックリ平に到着。 ビックリ平に到着。
裏銀座方面の展望。 大天井岳方面の展望。
槍ヶ岳の勇姿。 槍ヶ岳の勇姿。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

出発から30分程で「ビックリ平」へ到着しました。
何がビックリなのかは分かりませんが、恐らく素晴らしい展望に愕くという事でしょうね。
確かに、槍ヶ岳・常念山脈・裏銀座など、全方位素晴らしい展望でこらビックリ!

前方を見やると、昨日以上に槍ヶ岳が近くに見えます。
遥か遠くに有った槍ヶ岳が段々近づいてくる、そんな達成感に満ちあふれたコースです。


赤岩岳。 聳える槍ヶ岳。
赤岩岳付近。 赤岩岳付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

槍ヶ岳を眺めつつ、森林限界付近の稜線をひたすら歩きます。
前方に見えるピークは「赤岩岳(2769m)」ですが、コース脇に有るのでピークは巻きます。
一応登頂可能との事ですが、登る際は事故と植生へのダメージに留意しましょう。


雷鳥とご対面。 雷鳥とご対面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

稜線を歩いていると、突然足下で何かが動いたので愕いて確認すると、なんと先日同様につがいのライチョウが居るではありませんか。 岩場では完全に保護色になっていて気が付きませんでした。

飛び立って逃げることは無く、比較的近くをトコトコと歩いています。
どうやら北アルプスのライチョウは肝が据わっている様ですね。

初めての日本アルプスで、いきなり二回も雷鳥に遭遇出来るとは幸運でした。
しかも二回とも天候は快晴です。 必ずしも悪天候時にしか出現しない訳では無いのですね。

  • 雷鳥は晴れていても出現するので、見落とさないように!

イワヒバリ? イワヒバリ?

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

雷鳥以外の鳥も発見! 詳細は不明ですが、どうやらイワヒバリでしょうか?
今後は動植物のガイドブックを持参したいですね。


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素晴らしすぎる展望を堪能しつつ、表銀座の旅は続く!

遠方には大天井ヒュッテ。 遥か遠くには穂高連峰。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

ビックリ平から先は視界の開けた稜線歩きが続きます。
前方には槍ヶ岳はもちろん、穂高連峰に加え、ジャンダルムらしき物も見えますね。

後方を振り返ると、早朝に出発した大天井ヒュッテが遙か遠くに見えます。
二日目の行程は一番辛いはずなのですが、縦走が楽しすぎて全く苦になりません。


常念岳と常念小屋。 常念岳と常念小屋。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

こちらは常念山脈方面の様子で、山脈の向こうには美しい雲海が広がっています。
写真に写っているのは常念乗越に有る常念小屋ですね。


八ヶ岳方面の展望。 東鎌尾根と槍ヶ岳。
目的地の槍ヶ岳。 目的地の槍ヶ岳。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

途中の開けた場所には大きなケルンが積んで有りました。
この付近からは、これから挑戦する東鎌尾根から槍ヶ岳に至るルートが鮮明に見渡せます。


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赤岩岳を巻き、西岳を経由してヒュッテ西岳へ

大天井ヒュッテからヒュッテ西岳まではおよそ4kmの道のりです。
合戦尾根や東鎌尾根の様な難所は特になく、稜線の景色を眺めながらゆったりと歩けます。


赤岩岳付近。 赤岩岳付近。
数少ない難所。 ガレ場注意。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

ヒュッテ西岳までの区間は基本的に難所は有りませんが、一箇所だけ痩せ尾根が有ります。
側面は急斜面なので、くれぐれも滑落には注意しましょう。

なお、前述の通り、この付近に「赤岩岳(2769m)」が有るのですが、頂上への案内板や分岐点は特に有りません。  もしピークに立ち寄る際はくれぐれも事故にご注意を。


西岳分岐。 西岳頂上。
ヒュッテ西岳。 ヒュッテ西岳。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

ヒュッテ西岳の直前に「西岳(2758m)」が有り、頂上へのルートが分岐しています。
元々縦走路の標高が高いので、健脚者なら西岳頂上までは5分程度と手軽な近さです。
槍ヶ岳などの見晴も良いので、せっかくなので立ち寄っていきましょう。

西岳の頂上は槍ヶ岳を初めとして360度の大展望! 立ち寄った甲斐が有るという物です。
縦走路の先に見えるのは「ヒュッテ西岳」で、ここが本日の中間地点ですね。

  • 西岳頂上までは直ぐに着きますし、展望も最高です。

ヒュッテ西岳付近。 ヒュッテ西岳付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2014年9月頃)

大天井ヒュッテを出発して2時間半程でヒュッテ西岳に到着しました。
難関の東鎌尾根に突入する前に、ここでゆっくり休んでいきましょう。

ここは非常に見晴らしが良く、テント場もあるので表銀座縦走の中継地点にもってこいです。
名物(?)の冷やしトマトを食べて休息しましょう。


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