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中央アルプスイメージ

岩稜好きにはたまらない宝剣岳

コンパクトな中央アルプスでは百名山の木曽駒ヶ岳や空木岳に人気が集中しがちですが、他にも面白い山が色々有り、中でもお勧めなのが「宝剣岳(ほうけんだけ・2931m)」です。

千畳敷の正面に聳える荒々しい岩山が宝剣岳で、見るからに険しそうで威圧感が有ります。
このエリアで一番険しい山ですが、主要ルートの直ぐ近くにあるので木曽駒ヶ岳とセットで登る人が多いようですね。

歯応えも展望も素晴らしい山ですが、登頂する際は岩場の経験とヘルメットは必須と言えます。
険しいながらも手軽に岩場が楽しめる宝剣岳。 腕を磨いたら是非。


■ コースタイム:2時間程度(千畳敷からの周回コース)
■ 主要な山:宝剣岳
■ 小屋:宝剣山荘、天狗荘、ホテル千畳敷
■ 分岐:乗越浄土分岐、極楽平分岐、三ノ沢岳分岐
■ 難所:宝剣岳は全体が岩稜地帯


  • 最終更新日:2018年12月
  • 私個人が収集した情報を公開しており、内容の正確性は保証しません。
  • 無断転載・改変(リライト)等は厳禁。 判明した場合は対処します。

中央アルプスで一番険しく楽しい宝剣岳

千畳敷からの宝剣岳。 千畳敷からの宝剣岳。
千畳敷からの宝剣岳。 千畳敷からの宝剣岳。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

駒ヶ岳ロープウェイを降りると、直ぐ目の前には宝剣岳の勇姿が!
木曽駒ヶ岳はずっと奥にあるのでまだ見えません。

このエリアには木曽駒ヶ岳・宝剣岳・伊那前岳・中岳などがひしめき合っているのですが、いずれも隣接していて大きな塊みたいな状態なので、個々の山としての印象が薄かったりします。


宝剣岳への分岐点。 宝剣岳への分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

宝剣岳は2931mも有る高い山ですが、既にロープウェイで2500m近くまで上ってきていますし、乗越浄土まで来た時点でほとんど登り切っている状態なので、登頂を果たした際の達成感が乏しい点は否めません。

天狗荘からは直ぐ目の前に頂上が見えており、片道20分も有れば登頂可能です。
この手軽さが魅力でも有るのでしょうけど。


宝剣岳の頂上手前付近。 宝剣岳の頂上手前付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

手軽に登れるとはいえ、険しい岩場なのは間違いないので、あくまで慎重に行きましょう。


頂上へ向かう岩場の急登。 頂上へ向かう岩場の急登。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

岩場は傾斜が大きく、初心者にとっては怖さを感じるかも知れませんね。
ただ、難易度の目安的には大キレットなどよりはだいぶ優しいので、スキルアップには好適だと思います。


宝剣岳頂上からの展望。 宝剣岳頂上からの展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

程なくして稜線に到着しました。
目の前には巨大な千畳敷カール、そして遥か奥に見えるのは南アルプスの山々ですね。
岩場の灰色、カールの緑、空の青。 三色のコントラストがとても綺麗です。

  • 手軽にスリルと絶景を楽しめるのが宝剣岳の魅力!

宝剣岳頂上からの展望。 宝剣岳頂上からの展望。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

右手の方には空木岳へ続く縦走路と、ポツンと孤立した三ノ沢岳の姿も。
どちらも名峰なので、中央アルプスに来た祭は是非行ってみてください。


伊那前岳・八ヶ岳方面。 伊那前岳・八ヶ岳方面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

左手に見えるのは伊那前岳で、乗越浄土からは手軽に往復できるのでオススメです。
さらに奥に見えるのは八ヶ岳連峰で、左端に突き出ているのが蓼科山ですね。


南アルプス・富士山方面。 南アルプス・富士山方面。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

遠くに見える南アルプスの山々に混じり、実は富士山の姿も見えます。
頂上付近だけですが、晴れていればご覧の通り。


宝剣岳の頂上。 宝剣岳の頂上。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月・2018年9月頃)

さて、現在宝剣岳の頂上に居る訳ですが、真の意味での頂上となると、どうやらこの岩の上になるようですね。 なんとも分かりやすい突起です。


頂上への登り。 頂上への登り。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月・2018年9月頃)

一応よじ登る事は可能ですが、ロープなどは一切無く、上り下りするのは大変です。
特に下りが怖く、足場も悪いので、万が一転倒などしたら大惨事になるので注意しましょう。

  • 毎回言っていますが、岩場は降りる時の方が遥かに怖いですよ。


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険しい岩稜ルートを縦走して千畳敷へ向う

宝剣岳から千畳敷カールへ戻る最短ルートは、往路と同じ乗越浄土経由で下るルートですが、せっかくなので稜線上を縦走する周回ルートで行ってみましょう。

乗越浄土からはさしたる難所も無く距離も短かったですが、周回ルートは歯応えが有ります。
岩場が苦手な人や悪天候の際は通過しない方が良いでしょう。 また、ヘルメットも必須です。


名物の岩棚。 名物の岩棚。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

このルートの目玉と言えば、やはりこの飛び出た巨岩でしょう。
中央アルプスが形成される過程で作られた、天然のお立ち台とも言える場所です。

記念や度胸試しに座っていく人が多いようですが、転落したらまず助かりません。
耐久性はひとまず大丈夫だとは思いますが、何かの拍子に脱落する可能性も・・・
興味深い場所ではありますが、くれぐれも事故には注意しましょう。

  • なんとも強烈な、自然の悪戯とも言えるお立ち台ですな。

岩場の下り。 岩場の下り。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

岩稜地帯の稜線となると、やはり比較対象は三大キレットとなりますね。
それらの中では大キレットの難易度が突出していますが、それと比べると易しいと思います。

個人的な感想ですが、八峰キレットの核心部と同程度といった感じでしょうか。
ただ、岩場の初心者には荷が重いと思うので、いきなりここに来るのは止めましょう。

  • あくまで私を基準とした評価なのでご注意を。

岩のトンネル。 岩稜地帯を行く。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月・2018年9月頃)

縦走を開始すると、程なくして写真にある岩場のトンネルが登場します。

大崩山の坊主尾根にも似たような場所が有りますが、頭をぶつけないようにするのはもちろん、ザックが引っかかって難儀する場合があるのでご注意を。

  • 難所を通過する際はザックの存在を忘れないように!

稜線最大の難所。 稜線最大の難所。
稜線最大の難所。 稜線最大の難所。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月・2018年9月頃)

このルートで最も印象的な場所がこの絶壁ですね。
ほぼ垂直な岩場で、高さも結構有り、見た目のインパクトは抜群です。
そびえ立つ絶壁は、まるで剱岳・別山尾根ルートの「かにのたてばい」を彷彿とさせます。

とは言え、手がかりや足がかりは豊富に有るため、鎖を使わずとも意外と楽に通過できます。
周りに人が居なければ、何度か往復してみて岩場の練習に活用するのも良いでしょう。

  • 初心者が来たら間違いなく怖いと思うので要注意。

険しくも美しい岩場。 険しくも美しい岩場。

*画像クリックで拡大。(撮影:2018年9月頃)

この付近から後ろを振り返ると、突き出た岩峰がなんとも格好良いですな。
なんとなく、ジャンダルム付近の風景に似ているようにも思えます。


整備された岩稜地帯。 整備された岩稜地帯。
整備された岩稜地帯。 整備された岩稜地帯。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月・2018年9月頃)

難所には頑丈な鎖などが設置してあり、それらを活用する事で楽に移動出来ます。
ただ、これはあくまで夏の好天の日に限った話で、冬期や悪天候時は相当厳しいでしょうね。


宝剣岳付近の岩稜地帯。。 宝剣岳付近の岩稜地帯。。
宝剣岳付近の岩稜地帯。。 宝剣岳付近の岩稜地帯。。
宝剣岳付近の岩稜地帯。。 宝剣岳付近の岩稜地帯。。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

気が抜けない難所が続きますが、歯応え抜群で岩稜好きにはたまらない場所ですね。
景色も抜群で、常に最高の展望を楽しみながら歩けるとても良いコースだと思います。


三ノ沢岳への分岐点。 三ノ沢岳への分岐点。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

岩稜地帯を抜けてしばらくすると「三ノ沢岳(2846m)」への分岐点へ到着します。
縦走路から離れた場所に有る山で、往復4~5時間程かかります。


極楽平の分岐点。 千畳敷カール付近。
千畳敷カール付近。 千畳敷カール付近。

*画像クリックで拡大。(撮影:2016年8月頃)

三ノ沢岳分岐点から少し進むと、千畳敷カールへの分岐点である「極楽平」に到着します。
ロープウェイ駅までは20分程度と近いですが、相応の勾配があるのでゆっくり行きましょう。

この付近は千畳敷カールと周辺の稜線が一望できるオススメスポットです。
最後に雄大な景色をたっぷり堪能しておきましょう。

  • 空木岳へはかなり時間がかかるので、うっかり進まないように。

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山と高原地図 木曽駒・空木岳 (山と高原地図 41)

山と高原地図 木曽駒・空木岳 (山と高原地図 41)

中央アルプスエリアの地図ならこれで決まり。

分県登山ガイド 15 長野県の山

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