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ゲーム業界のツール











BISHAMON(旧:BlendMagic)の試用版を試す

ゲーム業界で使用されているエフェクトツールは色々ありますが、そのほとんどがインハウスツールと呼ばれる各社独自のツールで、社外には公開されていません。

フォトショップやMayaなど、2Dや3Dの分野では業界標準と言える市販ツールがあるのとは対照的です。


そんな中で異色の存在であるのがマッチロック社が発売している「BISHAMON(旧:BlendMagic)」で、エフェクト制作ツールとしては数少ない市販ツールです。

このツールに関しては、本サイトやブログで何度か取り上げましたが、2009年後半に最新版である「BlendMagic3」の試用版がリリースされました。
その後、名称が「BISHAMON」に変更になりました。 なんとも味のある名前ではありませんか。

既に2009年初頭くらいから市販は開始されていましたが、個人で購入する様なツールではありませんし(ちなみに価格は保守料込みで150万円ほどとの事)、CEDECやGTMFなどのイベントでの展示くらいでしか触れる機会がありませんでしたが、ようやく試用版が公開されました。


また、現在では個人ユーザー向けの「BISHAMON Personal」が発売されています。
こちらは機能を限定する代わりに手軽な価格を実現した物で、2012年3月現在のバージョンは「ver1.6」となっています。

一年間のライセンス料込みで十万円以下という価格を実現しており、エフェクトツールの特殊性やBISHAMON自体の機能を考慮すると、かなり魅力的だと言えます。
気になる人はチェックしてみてはどうでしょうか。


それでは、早速試してみましょう。
BlendMagicの旧バージョン(~Ver2.x)や、自分が仕事で使用しているエフェクトツール(自社ツール)と比較しつつ書いてみようと思います。




BISHAMONの一新されたインターフェース

ゲーム業界で使用されている主要ツール、例えばPhotoShopやXSI等は、何かしら毎年のようにバージョンアップしているので、我々ゲーム業界人、特にデザイナーにとっては、ツールのバージョンアップは日常茶飯事です。

Softimage3DがXSIに変わった時は、全く別のツールになったわけですから、インターフェースや機能面など、多くの面で一新されました。
今回のブレンドマジックのバージョンアップは、ソフトの名前自体は同じですが、内容はSoftimage3D→XSIのそれに近い感じです。


Ver3、そしてBISHAMONへとバージョンアップするに伴い、インターフェースが一新され、多くの新機能が搭載されている事から、かなり大規模なバージョンアップであると言えます。

ご覧の通り、インターフェース等の外観は完全に一新されており、もはや別のツールと言っても過言ではありません。
機能面でもかなり変更されており、基本的に高機能になっています。
データの下位互換は確保するという話をどこかで読んだ気がしますが、未確認です。

では、早速起動してみましょう。


起動すると、最初に作業用のデータベースを作成するように要求してきます。
ここで新規フォルダを作っても良いし、元から有るフォルダを指定してもOKです。
フォルダを指定すると、その中にテクスチャー等を格納するフォルダが自動的に作成されます。

これらの点を含め、インターフェースや使い方など、XSIやMayaなどの3DCG用ツールと共通する点が多いのが特徴です。


画面の回転・移動・ズーム機能がマウスの3ボタンに割り当てられており、片手で操作可能です。

ブレンドマジックの基本画面。 ブレンドマジックの各種設定ウィンドウが出現。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。


左の画像は起動直後の画面ですが、左半分は三分割され、それぞれ異なるウィンドウが表示されています。
右半分には何も表示されておらず、簡素な雰囲気です。

いくつかのパーツを生成してそれを選択すると、右側に各種パラーメーター用のウィンドウが出現しました。
スケールやトランス、生成条件など、様々なウィンドウが有りますが、任意に閉じたり開いたり出来ます。


ブレンドマジック3にはブラウザを内蔵。 ブレンドマジック3のネットは外部ページも表示可能です。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。


さて、最初に発見したのが「ネット」という新機能です。
ズバリXSIにおける「NetView」に相当する機能で、初期状態ではマッチロック社のブレンドマジックのヘルプページが表示されます。

この「ネット」はタブの部分をドラッグする事で自由な位置に移動できますし、ダブルクリックすると画面中央部付近に格納されます。
このネットに限らず、プレビューウィンドウなどは分離して移動可能です。

外部のWebサイトも表示可能ですが、機能的には一般のブラウザの方が高機能と思われるので、ヘルプやチュートリアル参照用といった感じでしょうか。


さて、「ネット」を起動するとBlendMagicのヘルプ・チュートリアルページが表示されるわけですが、そういったものが用意されているのは非常に嬉しい点ですね。
特にFAQなどは、外部に市販しているからこそ蓄積されるデータだと思うので、これからも外部ユーザーの意見を吸い上げて充実させていってほしい所です。


ブレンドマジック3のスケマティックビュー。 ブレンドマジック3での各種パラメーター。

*画像をクリックすると大きな画像が表示されます。


Ver3シリーズから追加された機能は色々ありそうですが、大きな物の一つとしてスケマティックビューやタイムラインなどがあります。
どちらも3DCGソフトではお馴染みの機能であり、特にタイムラインはアニメーションを作成するツールでは必須とも言える存在だけに嬉しいですね。


右の画像は各種パラメーター用のウィンドウです。
これらのウィンドウは最初は表示されておらず、何かしらパーツを作成してそれを選択すると表示されます。

また、画面右上の「ビューワー」の項目には、「DirectX9」や「OpenGL」に加え、「PS3」や「Xbox360」も選択できるようになっています。 開発現場では、ここから実機への転送が可能になるのでしょう。


とりあえず簡単ですが、インターフェース周りをチェックしてみました。
旧バージョンはシンプルすぎる故に、失礼ながら少々安っぽい印象もありましたが、今バージョンではグッとプロ仕様な雰囲気になりました。


ツール内ブラウザを始め、スケマティックビューやタイムライン等の必須機能がサポートされた訳ですが、それらを同時に表示すると情報量が多くなりすぎる点が気になります。

2Dツールとの併用する事も多そうなので、最低でも20インチクラスのモニターが必須で、可能ならばワイドのツインモニター環境で作業したいところですね。


他の頁では、簡単なエフェクトを作ってBISHAMON(旧:ver3)の機能を解説しています。 そちらもどうぞ。



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