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困った来事あれこれ



















ゲーム業界で働いていて困った事・戸惑った事は? その1

ゲーム業界で働いていて体験した「困った事」あるいは「戸惑った事」をご紹介しましょう。
「辛い」「苦しい」とまではいきませんが、どうにも複雑な気分になったり、リアクションに困ったり、あるいは思わず苦笑いしてしまうようなエピソードです。

なお、複数ページに渡って書いておりますので、左のメニューを参照してください。



「これは売れないだろう」と思っていたタイトルがヒットした時。

ゲームを作っている時、「これは売れそうだ」とか「これは厳しいだろうなぁ」などと、売り上げを予想することはよくあります。 そして、それは大体的中します。

ゲームの基幹となる企画や仕様、デザインやサウンドの素材、そしてそれを組み合わせるプログラムなど、それらの仕上がりやチームの雰囲気を見れば、未来の姿(発売後の売り上げ)が結構見えてくるものなのです。


しかし、時々「これは絶対厳しいだろう」と半ば確信していたタイトルが、予想を覆す好売り上げを記録する事があります。
「売れたんだから結果オーライ」と前向きに判断したいところではありますが、「売れると思っていた物が売れなかった時」と同様で、これはこれで大問題です。


なぜならば、ゲームといえども商品です。 そして商品を売って利益を上げる事が企業としての最重要使命な訳です。 その売り上げから人件費や設備投資費を捻出しなければいけませんからね。
そういう訳なので、当然ながら「こうすれば売れるだろう」という事を常に考えながらゲームを作っていく訳です。

しかし、時々(?)、見込みが無いのに今更中止にもできないようなタイトルを世に出してしまうケースがあります。
誰が見ても駄目そうなのに、そんなタイトルがヒットする時もあるのです。


「これは売れない」と思っていたタイトルがヒットしたという事は、自分たちの考えと消費者(ユーザー)の求める内容が食い違っているという事に他なりません。 これはマーケティングに失敗しているも同然です。

もちろん、一応利益が出ている時点で「売れると思っていたタイトルが売れなかった」場合よりもマシといえばマシなのですが・・・



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自分が携わったゲームのキャラをネタにしたエロ同人誌を発見した時。

同人誌・・・今更説明する必要も無いでしょうが、同人誌です。(同人CGでも可)
版権物をテーマにした同人アイテムに関しては、著作権など、かなりデリケートな問題ですが、ここは私の体験談を語る場なので、ここでは取り扱いません。


さて本題ですが、私が開発に参加したタイトルに関する同人誌、それもエロ、さらに言うとハードなエロ同人誌を発見した時の衝撃度は半端であはありません。 このドキドキ感、胸のトキメキはいったい何!?

・・・少々取り乱してしまいましたが、実を言うと、こういった自分の関わったタイトルに関する同人アイテムの存在は結構嬉しかったりします。 それはなぜか!?


同人誌を作るのにはとんでもない手間と暇がかかるでしょう。 お金もかかるでしょう。
それでも「このゲーム・キャラをネタにして創作活動をしたい」と同人作家に思わせるだけの魅力があったという事ですからね。 作り手としては素直に嬉しいです。


その同人誌の内容も、ストレートにエロオンリーの物から、エンディングの後のアフターストーリー、あるいはゲーム本編とは違った独自の展開になっている物など様々ですが、そのどれもが大変興味深い物ばかりです。


では、開発者側である私が、同人誌のどういった点に注目しているかを解説しましょう。


●「ネタにされているキャラ」

まずはキャラに関してですが、ゲームに登場するキャラ(まあ女性キャラの事ですね、ほとんどの場合。)のうち、どのキャラがネタになっているのかに注目します。

「たくさんネタにされているキャラ」=「ユーザーに最も人気のキャラ」と判断しても良いでしょう。
そしてヒロイン級のキャラではなく、サブキャラの方が多くネタにされている場合、これは要注目です。


なぜかと言いますと、キャラ設定を考えるとき、当然ながらヒロインキャラにもっとも力を入れます。
当然ながらゲーム中での露出度(登場頻度ね)も一番多く、声優さんも大御所が付く場合も多いです。
つまり、開発側として「ユーザーに最も気に入ってほしい、見てほしいキャラ」がヒロインキャラという訳です。


しかし、ヒロイン級のキャラがあまりネタにされていない場合は、それはつまり「開発者側の狙いとユーザーの反応が食い違った」と言っても過言ではありません。


「エロ同人誌を題材に何を熱く語っているんだお前は」と思われるかもしれませんね。
いや、全く持ってその通りです。 しかし、私はこういった同人誌の内容からもユーザーの動向を掴もうとしているのです。


●「アフターストーリーなど、ユーザー独自の展開」

同人誌の中には、その作家さんがエンディング後のストーリーや、ゲーム中ではあまり出番がなかったり、あるいは結ばれることの無かったようなキャラ同士でオリジナルストーリーを書いている場合もよくあります。 こういった所にも私は大いに注目しています。


純粋にオリジナルストーリーを楽しむ、という意味もありますが、やはりここにもユーザーの希望を把握するための大いなるヒントが隠れているのではないかと思います。

こういった所から得た情報が、その後作成した続編・ファンディスク・ドラマCDなどに影響を与えた事もあったようななかったような。


ちなみに、開発者の中にも同人誌が大好きな人は多く、中には仕事の傍らに同人活動をしている人も居たりします。 そして、「夏の陣」と「冬の陣」当日になると「私用につき有給」となるわけです。


さて、長くなりましたが、ユーザーさんによる同人活動は、少なくとも私に対しては大いに刺激のあるもので、そこから学べる事も色々あります。
でも! 男性キャラ(しかも美形ではない)同士の同人誌にはさすがに困りました。



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全く売れなかったにも関わらず、Wikipediaで超詳細に執筆されていた時。

これは割と最近の話なのですが、私が開発に携わったあるタイトルがサッパリ売れませんでした。
元々無茶なスケジュールと不明瞭なコンセプトなど、失敗しそうな予感は十分だったのですが、発売してみると案の定、という訳だったのです。

もちろん、可能な限り頑張って「愛」を注ぎ込んだのは言うまでもありません。 なにしろ正月返上で頑張りましたから・・・


発売から数ヶ月後、開発者である私もそのゲームの事を半分忘れかけていたのですが、何気なしにWikipediaでそのゲームの事を検索したら、なんと載っていたではありませんか!!

しかも、コンセプトやキャラ設定など、およそ知りうるありとあらゆる情報が事細かに掲載されていたのです。
「もしや、社内の誰かが宣伝代わりに記述したのか?」と思い、調べてみたのですが、私の知りうる限り、社内の人間の犯行(?)ではありませんでした。


こうなってくると、やはりどこかの熱心なユーザーが一生懸命執筆してくれたのかな、と思ってしまいます。
あんなにマイナーで、内容も正直不満の残るゲームであったのに、ここまで愛してくれるとは・・・

これを執筆してくれたのがどこの誰かはもちろん不明ですが、私にとって心温まるエピソードでした。



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ファ●通の「期待の新作」にハガキを書かされた時。

もう伏せ字にするのも面倒というか無意味なのでファミ通と書きますが、あの雑誌には様々なランキングコーナーがあり、その中の一つに「期待の新作」というものがあります。
要は、発売予定のタイトルにユーザーが投票することで、各タイトルの期待度を表す一つの指標のような物です。


で、そのコーナーに業務命令でハガキを書かされた事が過去に一度だけ有ります。
書けと言われた時には驚きましたが、なんというか、休日出勤している時よりもむなしかったですね。


何人が何枚書いたのかは知りませんが、効果が無かったのか、それとも命令した本人もむなしくなったのかは不明ですが、ハガキを書く任務が与えられたのはこの時限りです。



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