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クラシックカーからスーパーカーまで、圧倒的な展示量を誇る「ミュルーズ国立自動車博物館」
ここでは、フランス・ミュルーズにある「ミュルーズ自動車博物館(国立自動車博物館)」で撮影してきた写真を公開しております。
ミュルーズはフランスの中ではかなり端の方にある都市で、スイスの主要都市バーゼルやドイツ国境とも近い場所にあります。 ルクセンブルグも割と近いかもしれません。
国立自動車博物館の他にも、フランス鉄道博物館など多種多様な博物館が有る街なので、せっかく行くのですから、二~三泊してじっくり堪能したいところです。
- 最終更新日:2018年12月
- 私個人が収集した情報を公開しており、内容の正確性は保証しません。
- 無断転載・改変(リライト)等は厳禁。 判明した場合は対処します。
「ミュルーズ国立自動車博物館」・項目とリンク
パリからミュルーズへの移動は鉄道を利用
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今回の旅の起点となるのは「パリ東駅」です。
パリの東側に位置するのではなく、パリから見て東方向に向かう列車が発着する駅です。
いい感じに年季の入った車両が目に付きますが、日本の車両と比べて大きく違うなと感じたのは「車両の汚れと落書きが凄かった点」と、「自転車の積み込みが可能、つまり輪行に寛大な作りになっている車両が多い」という点ですね。
歴史や文化の違いが鉄道にも現れているようで、それを知るのも旅の醍醐味と言えるでしょう。
- 古めかしさは否めませんが、独特の雰囲気の良さが有る楽しい駅でした。
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パリからのルートですが、鉄道を利用するのが一番楽でしょう。
当時はパリ東駅から在来線特急で5時間弱ほどの行程でした。
平野部が多くて軌道幅も広いフランスですから、在来線とはいえ、200km近くで疾走します。
それでも5時間以上かかるのですから、日本の二倍ほども有る国土面積にも納得ですな。
現在はLGV東ヨーロッパ線の開業に伴い、この路線にTGV(日本で言う所の新幹線)が導入されており、パリ東駅からミュルーズ駅までは約3時間で移動可能です。
早立ちすれば日帰りも可能ですが、やはり最低でも一泊はしてじっくりと堪能して欲しいですね。
いずれにしても乗車時間が長くなるので、軽食や飲料水などをお忘れ無く。
- TGVはフランス国鉄(SNCF)が運行する高速列車の事です。
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ホームの向かい側にはブルーとシルバーを組み合わせた、非常に美しい列車が停まっていました。
列車に書かれている「TER」とは「地域圏急行輸送(Transport express régional)」の略です。
ウィキペディア「地域圏急行輸送」より抜粋・引用
地域圏急行輸送(ちいきけんきゅうこうゆそう、フランス語:Transport express régional)は、フランス国鉄が地域圏ごとに行なっている鉄道およびバスによる旅客輸送サービスである。
通常はTER(テーウーエル)と略される。ロゴタイプは小文字でterと表記される。レジオン(地域圏)高速交通と訳されることもある。
列車種別上は、TERは追加料金不要の地域内列車の総称であり、JRで言えば広義の普通列車(快速列車を含む)に相当する。
こちらの車両は「X73500型気動車 (A TER)」の様ですね。
いかにも近代的な、曲線が非常に美しい車両で気に入りました。
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小規模な都市ながらLRT等が整備されたミュルーズ市内
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今回の旅の目的地である「ミュルーズ(Mulhouse)」はフランス東部に有る都市です。
スイスのバーゼル等にもほど近く、少し足を伸ばせばスイスやドイツなどに行くことも可能。
人口は約11万人とさほど多くは無いですが、「ミュルーズ国立自動車博物館」や「フランス鉄道博物館」など、マニアにはたまらない博物館が点在することで知られます。
駅前にはタクシー乗り場をはじめ、2006年に営業を開始したLRTなどもありますので、予算や目的に応じて活用してください。
駅ビルに書いてある「SNCF」とは、日本の旧国鉄やアメリカのアムトラックに相当する組織です。
フランス国内の鉄道は、国鉄「SNCF」と近郊電車「RER」、そして地下鉄の「Metro(メトロ)」の3種類がメインです。
「LRT」とは「Light Rail Transit」の略で、都市とその近郊で運行されている中・小規模の軌道の事で、日本国内では広島県などで運用されています。
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ミュルーズは非常にのどかな雰囲気の場所で、喧噪的なパリとは対極にある町ですね。
特筆するような観光都市ではありませんが、看板やネオン、パチンコ店などが犇めく日本のごみごみとした風景とは好対照でした。
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ミュルーズの中で恐らく最も賑やかな場所が、この「レユニオン広場」でしょう。
数多くの露天や移動遊園地みたいな物が有り、多くの観光客で賑わっていました。
まるでハウステンボスにでも来たかのような、実に楽しげな場所です。
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こちらの重厚な建物は「サン・テチエンヌ寺院」で、1860年頃に建設されたとのことです。
この様な建造物がさりげなく有るのも、ミュルーズの魅力と言えるでしょう。
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宿泊先は「モノプリックス」とかいう名前のスーパーのすぐ裏手側にある「KYRIADホテル」です。
「KYRIAD」は「キリヤード」と発音しましょう。
比較的小さなホテルですが、部屋は綺麗で朝食やサービスなどもなかなかでした。
価格も手ごろで、フロントでは英語が通じますので安心です。
ホテルのすぐ横には「サン・テチエンヌ寺院」も有り、観光にも便利な良いホテルでした。
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広大すぎるミュルーズ自動車博物館
フランスにはルーブル美術館や軍事博物館を筆頭に様々な博物館が有りますが、それらはほとんどがパリ市内にあります。
そのパリからはるか遠くにある国立自動車博物館ですが、その規模たるや尋常ではありません。
同じくミュルーズ市内にある鉄道博物館も巨大で、一緒に見るならば丸一日は必要です。
前述の「KYRIADホテル」付近からはタクシーで10分程度で到着します。
歩いても30分程度でして、私は帰りは道沿いに歩いて帰りました。
博物館の外観は意外とこぢんまりとしている印象でしたが、中に入ってみるとビックリ! きっとその広大さに驚くことでしょう。
入り口にある受付では英語が通じますので安心です。 私のつたない英語でも大丈夫でした。
ミュルーズ国立自動車博物館の基本情報
- 【 名称 】:MUSEE NATIONAL DE L'AUTOMOBILE DE MULHOUSE
- 【 住所 】:15 rue de l’épée 68 100 Mulhouse
- 【 電話 】:(03) 89 33 23 23
- 【 入館料 】:大人14ユーロ、子供10ユーロ、他
- 【 定休日 】:無し
- 【 営業時間 】:
・10~17時(1/1~1/7)
・13~17時、土曜日・日曜日は10時~(1/8~2/9)
・10~17時(2/10~3/30)
・10~18時(3/31~11/4)
・10~17時(11/12~1/6) - 【 最寄り駅1 】:TGV東線・ミュルーズ駅
- 【 最寄り駅2 】:ミュルーズ駅からトラム(路面電車)1号線に乗り、「ゼ・ド・ロト(Musee de l’Auto)」で下車。
- 【 公式サイト(海外)】:ミュルーズ国立自動車博物館・公式サイト
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どうですか、この広大さ! 遠くがかすんで見えます。
ミュルーズ自動車博物館がいかに巨大な施設なのかが分かるかと思います。
館内専用のミニ観光バスが走っていた程で、まともに見て回ると間違いなく半日コースです。
だからこそ、ミュルーズ市内に一泊してゆっくりと堪能して欲しい訳ですね。
展示されている車両は膨大な数にのぼりますが、「クラシックカー」「モータスポーツ」といった感じで、いくつかのカテゴリー毎に分かれています。
名探偵ホームズが乗っていそうな超レトロな車や、シトロエン・2CVのような近代自動車の先駆け的車両、果ては最近のスーパーカーに至るまで実に多彩です。
館内図を参照してお目当ての車を見に行くも良し、通路順にのんびり見て回るのも良し。
先ほど述べたミニバスにお任せするのも有りです。
なにしろとんでもなく広いので、結構疲れます。 のんびりと行きましょう。
なお、ミュルーズ国立自動車博物館にでは、車両の近くには解説パネルが展示してあります。
別料金で貸し出しているヘッドフォンを使用すれば、音声による解説を聞くことが出来ます。
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フランスと言えばルノー(Renault)、プジョー(Peugeot)、シトロエン(Citroën)などの自動車メーカーが有名ですが、大手タイヤメーカーであるミシュランも忘れてはいけません。
日本ではミシュランガイドの方が有名かもしれませんが、本業はこちらです。
そしてミシュランと言えばやはりこれ、ビバンダム君です。
また、館内には面白い写真やイラストも飾ってあるので、車の合間に観賞してみてください。
歴史を感じずにはいられないクラシックカーの数々
クラシックカーからヴェイロンまで、実に様々な車が展示されているミュルーズ自動車博物館。
どれから紹介しようか迷うところですが、まずはクラシックカーから行ってみましょう。
最初方にご紹介する車は、残念ながら車種名を記録し忘れてしまいました。
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左の車は後部座席も広く、現代のミドルセダンみたいな感じでしょうか?
背もたれが非常にもろそうなのが気になりますね。(特に後部座席)
体重をかけたら、まるでドリフのコントの様に折れて転落しそうな感じです。
右の車はお洒落なパラソルが付いており、なんとも優雅な感じです。
空気抵抗とか色々気になる所ではありますが。
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車体前部が蒸気機関車にしか見えず、一瞬鉄道博物館に来たのかと錯覚を覚えました。
この車の動力はもしかして石炭とかなのでしょうか?
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数あるクラシックカーの中で一番インパクトがあったのがコレです。
どう見ても自転車にしか見えませんが、自動車へ進化する過程の車とかでしょうか?
タイヤを見てみると、これまたか細いタイヤで、ますます自転車に見えてしまいます。
ハンドルがかなり低い位置に付いている点も気になりますね。
というか、よく見てみると、ペダルが付いているではありませんか! まさか動力は人力?
現代のモーターアシスト付き電動自転車みたいな物かもしれません。
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なんだかルパン三世が運転していそうなクラシックカーですね。
左右の画像を見比べてみる限り、基本的な構造は同じのようなので、同一車種でしょうか?
助手席側のステップの上に置かれた工具箱の様な箱が気になりますが、よく考えてみたら、この時代の車にはトランクに相当する物が見あたりませんね。
シートの下に見える引き出しのような物がトランクなのかもしれません。
また、左の車の昇降口の両側にはランタンの様な物が付いています。
ヘッドライトは前部に付いているので、室内灯なのかもしれません。
Georges Richard 「Vis-a-vis」
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このお洒落な二台はGeorges Richardの「Vis-a-vis」という車です。
が、ちょっと記憶が曖昧で、上の車は別メーカーの物かもしれません。
下の車を見て欲しいのですが、なんと座席が対面式になっています。
まるで遊園地の遊具の様な構造ですが、なんとも凄いですね。
あと、ハンドルが垂直に設置されている点が気になります。
体面シートといい、凄まじく運転しにくそうな車ですな。
Renault 「TORPEDO Type AX」
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こちらはルノーの「TORPEDO Type AX」です。
なんとなく車名を見ていて気が付いたのですが、「TORPEDO」って「魚雷」って意味でしたね。
なぜ魚雷と名付けられたのかは不明ですが、恐らくデザインや動力性能に由来するのでしょう。
Renault 「Double Phaeton Type NC」
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赤いシートやホイールが目を惹くこちらの車は、ルノーの「Double Phaeton Type NC」です。
1903年製造の車で、2気筒エンジンの最高出力は50km/hだとか。
いかにも高級そうなシートですが、雨が降ったら手入れが大変そう・・・
Mercedes-Benz 「BIPLACE SPORT 720SSK」
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メルセデスベンツの「BIPLACE SPORT 720SSK」です。
1929年・・・戦前の車ですね。 最高速は200km/hとのこと。
車体にトランク的な物が見当たらない反面、右側に荷物入れの様な物が付いていますね。
Alfa Romeo 「Biplace Sport C52」
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こちらはアルファロメオの「Biplace Sport C52」です。
特徴的なフロントマスクを持つアルファロメオですが、半世紀以上前から既にこのデザインだったようで、それが現在まで受け継がれているようです。
なんとなく、以前スバルが採用していたスプレッドウイングを思い出しました。
Mercedes Benz 「300SL」
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こちらはメルセデスベンツの「300SL」です。
「300」は3リッターという排気量を、「SL」はドイツ語の「Sport Leicht」を意味するとのこと。
なんと言ってもガルウィング仕様のドアが印象的で、開いた状態は、まるで羽ばたいているカモメかの様な印象を与えますね。
Citroën 「2CV」
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フランス車と言えば、プジョーの206やブガッティーのベイロンなど色々思いつく車はありますが、そんな中でも、この「シトロエン 2CV(CITROEN 2CV)」は別格のようです。
シトロエン2CVはフランスにおける「国民車」とも言える存在で、第二次世界大戦の後から半世紀近くにわたって生産されたとの事。
私が生まれた時にはまだ製造が続いていたという事実に驚きを隠せません。
特筆するような性能の車ではありませんが、自動車産業や国民生活に与えた影響・功績の大きさから、自動車の歴史を語る際には外せない車です。
Paul ARZENS 「BIPLACE LOEUF」
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こちらはPaul ARZENSの「BIPLACE LOEUF」という車です。
1942年製造・・・第二次世界大戦中の車という訳ですな。
見た瞬間に「なんだコレはっ!?」と言わずには居られなかったのがコレです。
まるでゴルフカートの様なデザインで、多彩な展示量を誇るミュルーズ国立自動車博物館内においても、一二を争う強烈なインパクトを持っていました。
ガラスばっかりだし、ピラーも細すぎて、とても十分な強度があるようには思えません。
事故ったら間違いなく「ドライバー込みで」全損してしまいそうで、非常に恐ろしいですね。
ステアリングも異様に軸棒が長く、何かの拍子に抜けてしまいそうですが、そもそもインパネ部分が遠すぎるというのが正しい表現でしょうか?
バランスも悪そうなので、急カーブを曲がったら横転してしまいそうです。
また、車体の構造上、夏場とか蒸し風呂のような暑さになりそう・・・
Paul Arzens CABRIOLET 「LA BALEINE」
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こちらも一度見たら忘れられないようなデザインですが、Paul Arzensの「CABRIOLET LA BALEINE」という車です。
「CABRIOLET」はオープンカーを意味するカブリオーレの事ですね。
これまた強烈なデザインだなぁと思ったら、先ほどの「BIPLACE LOEUF」と同じ「Paul Arzens」が手かけた車で、なんと製造は1938年、つまり戦前の車!
なんだろう、軍用機におけるブロームウントフォスみたいなセンスのメーカーなのだろうか?
ここまで来ると、もうなんと表現すればいいのか困ってしまうようなデザインをしています。
このデザインで違和感なく過ごせるのは、もはやサンダーバードかウルトラ警備隊くらいではないでしょうか。
ボンネットが異様に長いので、車両感覚を掴むのが難しそうですね。
一度車庫入れに挑戦してみたいです。
PANHARD-LEVASSOR 「COACH DYNAVIA」
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こちらはPANHARD(パナール)の「COACH DYNAVIA(ディナヴィア)」という車です。
パナール・・・軍事マニアにはお馴染みのメーカーですね。
前の二台に比べたら大人しめですが、こちらも随分と個性的なデザインをしており、特に流線型のボディが美しいです。
バンパー付近が非常に特徴的なデザインですが、グリル中央にあるスピーカーみたいな穴は何でしょうか? ビーム砲でも積んでいそうな雰囲気ですが。
PANHARD-LEVASSOR 「BERLINE DYNA ZI」
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こちらもパナールの「BERLINE DYNA ZI」という車です。
これまでの車に比べると、かなり大人しいというか普通なデザインをしていますね。
なんだか普通のデザインに違和感を感じるほど、強烈な車続きでしたから・・・
ワイパーは付いているものの、まだサイドミラーなどは未装備のようです。
過去にトヨタが発売したオリジンは、この辺の車に影響を受けているのかもしれません。
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ミュルーズ国立自動車博物館はスポーツカー関連も充実
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ミュルーズ自動車博物館にはモータースポーツ関連車両も充実しており、欧州のフランスという事もあって、ルマンやWRC関連の車両が充実しています。
展示方法にもこだわっているのがミュルーズ自動車博物館の特徴で、このモータースポーツ関連の展示エリアは、まるでサーキットかと見間違う様なリアルさでした。
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いずれも曲線が美しいスポーツカーですが、詳細な車種名を忘れてしまいました。
左の車はフロントグリルからしてアルファロメオっぽい気もしますが、それらしき情報が見当たらず不明です。 見たところエンブレムも有りませんね。
Ferrari 「250GT SWB スパイダー」?
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美しい曲線と鮮やかな赤色で目を惹くこの一台、エンブレムからフェラーリの車なのは分かるのですが、具体的な車名を確認し忘れました。
色々調べてみた結果、どうも「250GT SWB スパイダー」の様に見えるのですが、ボンネットのエアインテークやハンドルの位置など、いくつか気になる箇所が有るので断言できません。
Peugeot 「205」
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こちらはプジョーの「205(Peugeot 205)」です。
なかなか面白い展示方法をしており、シャシーとタイヤが離れきっております。
プジョーと言えばつり上がったヘッドライトの印象が強かったのですが、この頃の車両は極普通の四角いヘッドライトですね。
いつから今風のヘッドライトを採用し始めたのかを調べるのも面白いかもしれません。
Peugeot 「Coach 205 Turbo 16」
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こちらも同じPeugeot 205ですが、ラリー仕様の「Coach 205 Turbo 16」で、車体も3ドアハッチバック形式となっています。
プジョーのラリーカーと言えば個人的には206の印象が強かったので、こういった車種はとても興味深いです。
SBARRO 「Formule5000」
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こちらは「SBARRO Formule5000」という競技車両です。
1968年の車両で、最高速度280kmの8気筒エンジンを搭載しています。
「F5000(フォーミュラ5000)」とは、アメリカやイギリスなど複数の国において、1968年から1981年まで開催されていたレースカテゴリーの一つです。
リアスポイラーのデザインがとても興味深い形状をしていますね。
Ford 「RS200」
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こちらは「Ford RS200」という競技車両です。
最高速度250kmの4気筒エンジンを搭載しています。
WRC向けの車両だそうですが、同じWRCで活躍していたストラトスを彷彿とさせる、ズラリと並んだヘッドライトが強烈なインパクトですね。
Renault 「5 Turbo "Tour de Corse"」
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こちらはルノーの「Renault 5 Turbo "Tour de Corse"」です。
ツールドコルス(Tour de Corse)とあるので、やはりWRC向けの車両と思われます。
WRC向けの競技車両としては、排気量や馬力などが比較的控えめな気もしますが、カテゴリーなどが違うのでしょうか?
Porsche 「Coupe 935」
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こちらはポルシェの「Porsche Coupe 935」です。
3リッターの水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高速度は340kmとの事。
フロントは派手なエアロパーツが装着されていますが、全体的な雰囲気、特にリア部分にポルシェっぽさを感じますね。
Porsche 「Coupe 956」
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こちらはポルシェ「Porsche Coupe 956」です。
グループC向けに少数製造された車で、やはり6気筒エンジンを搭載しています。
製造は1981年と古いのですが、今でもWECやルマンに出せるくらい未来的なデザインですね。
Porsche 「962C N17」
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こちらはポルシェ「F.A.T.-Porsche 962C N17」という車両です。
同じく6気筒エンジンで、最高速度は実に350kmです。
「F.A.T.」や「N17」がなんなのかは不明ですが、ワークスとかの名前でしょうか?
Lotus 「Monoplace F1 Type24」
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ロータスの「Monoplace F1 Type24」という車両です。
詳細な資料が不明なのですが、どうやら昔のフォーミュラカー(F1?)の様ですね。
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ミュルーズ国立自動車博物館の主役? ブガッティ(BUGATTI)関連の車両をご紹介
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フランスの自動車メーカーと言えば、フランス3大自動車メーカーであるルノー・シトロエン・プジョーなどが知られていますが、それらに比べると小規模ながら、個性的な車を作ることで知られる「ブガッティ(BUGATTI)」も外せません。
などと知った風な事を書いていましたが、よくよく調べてみると、どうもこのメーカーやブランドを巡っては、かなり複雑な歴史が有る様ですね。
何度かの創業・破綻などを繰り返し、現在の姿に至ったようです。
企業の歴史はさておき、ブガッティーのエンブレムは、創業者である「エットレ・アルコ・イジドロ・ブガッティ(Ettore Arco Isidoro Bugatti)」の略である「E」と「B」をモチーフにした物の様ですね。
ミュルーズ国立自動車博物館にはブガッティ関連の車両も数多く揃っているので、ここではそれらを纏めてみました。
BUGATTI 「Type35」
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いかにもクラシックカーといった雰囲気のこの車は「Type35」と呼ばれ、創業者であるエットーレ・ブガッティが自ら設計した物だとか。
レースにて通算1000勝以上という伝説的な記録を残したそうです。
BUGATTI 「BIPLACE COURSE Type32」
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ミュルーズ自動車博物館で見かけた車の中でも、特に強烈な衝撃を受けた車の一つがコレです。
こちらはブガッティーの「BIPLACE COURSE Type32」という車です。
無駄を一切省いたと言いますか、その固まり感の有るデザインは、競技車両と言うより、まるで装甲車の様な印象を受けます。
資料によれば最高速度は190kmとの事ですが、この車が190kmで疾走する姿を一度見てみたい!
Bugatti 「Monoplace GP Type251」
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こちらは「Monoplace GP Type251」という競技車両です。
1955年の車両で、最高速度260kmの8気筒エンジンを搭載しています。
ところで、コックピット前方に申し訳程度のフロントガラスが付いていますな。
シートのヘッドレストの位置からして、ギリギリ顔をカバーできる面積なのでしょうか。
BUGATTI 「EB110」
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これを見た時、一瞬フェアレディZ(Z32)かと思いましたが、すぐに別物だと分かりました。
実際はブガッティから発売された「EB110」というスポーツカーです。
ウィキペディア「ブガッティ・EB110」より抜粋・引用
ブガッティの創立者であるエットーレ・ブガッティの誕生からちょうど110年目の1991年、フランスのヴェルサイユとパリ近郊のラ・デファンスにある高層ビル、グランダルシュで同時に「EB110GT」を発表。
車名はエットーレ・ブガッティのイニシャルEBと生誕110年の110をとって付けられた。
資料によると、3.5リッターのV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力は560psでAWD駆動とのこと。
中も外も、まさしくスーパーカーです。
ところで、一見車体が傷だらけのように見えますが、周辺のオブジェが映り込んでいるだけです。
BUGATTI 「EB218」
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こちらのセダンは「EB218」と呼ばれる車です。
資料によれば1999年に発表されたものの、結局市販には至らなかった様ですね。
(日本語の資料が見当たらないので、実際どうなのかは不明。)
フォルクスワーゲン製の4.6リッターW型18気筒エンジンを搭載し、最高出力は555hpで、駆動はAWDとの事。
謎の車両・・・ ヴェイロンのプロトタイプか!?
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博物館の奥に鎮座していたこの一台、一見ヴェイロンの様にも見えます。
が、テールライトのデザインが決定的に異なります。
ヴェイロンのテールライトは横並びの丸形4灯であり、この車両のデザインとは全く違います。
色々調べてみたのですが、ちょっと詳細が分かりません。 現地で確認してくれば良かったですね。
もしかしたら、ヴェイロンの制作段階で作られたプロトタイプの一種なのかも知れません。
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ヴェイロンとは決定的に異なるテールライトのデザイン。
横並びになっているヴェイロンの四灯も良いですが、これはこれで格好良いですな。
シートすぐ後ろにはエンジンらしき物が見えますが、これが噂のW16エンジンでしょうか?
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